ブリティッシュ・ロック(以下B・R)はよく分からない。というかロックそのものが分かっていない。今まで私の周りにB・Rが好きな人が少なく、聴く機会も余りなかった。大御所のグループくらいは知っていても、どういうミュージシャンがどんな演奏をしているかなどほとんど知らない。
ロックを聴く時間があるならJAZZ、と耳を塞いでいた。JAZZのリズム感いわゆる4ビートに自然と体が揺れてしまい心が躍ってしまう。だからJAZZとは言っても、お経のような自己陶酔的フリーJAZZなども苦手である。しかし、最近はジャンルに拘らず何でも聴けるようになってきた。
8月のStudiok'sのパーティでにしだやさんから、「僕はブリティッシュ系のシステムで、ブリティッシュ・ロックを良く聴いています」と聞かされ、にしだやさんのシステムも含めて興味を覚えた。おまけに大の珈琲好き。「涼しくなったら一度お越し下さい」と言うお言葉に甘えてにしだや(ベーカリー廃業後漬物本舗になったそうだ?!)に遊びに行ってきた。
3階建てのにしだや邸、1階がガレージと、にしだやさんのオーディオルーム。ガレージがあるのが羨ましい。雨が降っても車いじりが出来るし、夜でも作業が出来る。工具類もいろいろ揃えて置いておけるし、男の子の大きなおもちゃ箱、憧れのスペースだ。私は車いじりは卒業?したが、一時期凝りに凝りまくったことがあった。今はおとなしく無改造の旦那車に乗っているが、当時はガレージがあればなアと指をくわえていた。
オーディオルームで最初に迎えてくれたのは、なんとアガシジー。これはアピストグラムマという南米に生息する小型シクリッド、いわゆる熱帯魚である。にしだやさんがアクアリウムの趣味があったとは知らなかった。しかもオーディオと同じ時期にはじめたと言うから、年季が入っている。60cmと45cm、二つの水槽が置かれていた。しかも二酸化炭素添加で本格的に水草も育てておられる。アピストに目がない私は暫らく水槽から目が離せなかった。


私もこのアガシジーをはじめカカトゥオイデス、トリファスキアータなど飼っていたが、数年前にエロモナスに罹ってあっという間に全滅してしまった。管理不行き届きで可愛そうなことをしてしまった。アピストの産卵、子育てを目の当たりに観察していると、人間よりも人間らしく?いつまでも水槽から目が離せなくなる。この一連の子育て風景を見ていると、本能とはいえあの小さな魚にもきっと愛情があるのだろうと思ってしまう。子ども達への情操教育にもうってつけだ。
にしだやさんの所でアクアリウムを見てしまい、そろそろ今の水槽をリセットして、もう一度アピストグラムマ・エリザベサエあたりを飼ってみようかと思ってしまった。最近はお手軽モードのおさかなさん達しか飼っていない。しかしこれもまた凝りだしたらオーディオと同じくらい時間が取られる。体が5つくらい欲しくなる。クワバラ。
さて最初に一階のオーディオ専用ルームをご紹介しましょう。およそ6畳程の洋室、そこにはオールブリティッシュシステムで組まれたオーディオとレコード、CD、書籍そしてアクアリウム他趣味の小物しか置かれていない。目を引くのがLINNのスピーカーIsobarik
PMS。これは見るのも聴くのも始めて。


トップに上向きに低域+高域ユニットがすっぽり収められている。丁度ロジャースのLS3/5aがそのまま埋まっているという感じだ。正面バッフル面にも同じユニットが収められ、さらにウーファーがある。外観からは分からないが内部に同軸状にもう一つ同じウーファーがWで入っている。パッシブラジエターとして使われるのではなく、同一方向に向かって駆動する。これでコーンの動きを軽くし低域の駆動力を高めようという事らしい。
Isobarik PMSの音は誇張感がなく極めて自然な響きだった。天板にもう一組ユニットが取り付けられている関係か、音が部屋全体に響く。かといって不自然な音場ではなく、音の余韻はふわっと広がるが、ボーカルや各楽器の定位はSP前方できちんと結ばれている。低域は思いのほか豊かで、小音量でもズンズン響く。もう少し音量が大きかったらかなりの風圧が体を襲うかもしれない。にしだやさんはnaimのプリNAC32.5のボードをとNAC72にグレードアップした性だと仰っていた。
オーディオルームで他に目が行ったのが電源周り。にしだやさんのサイト「地下室」〜接地に関する覚え書き〜にも書いてあるようにアースと電磁波対策へのこだわりは徹底している。
パワーアンプは壁コンから直に取り、他はFISCHの電源BOXから供給されている。因みに電磁波チェック機で調べてみたが、どの機器からも電磁波漏れはなかった。これはテスラクランプの効果と機器間の電位を統一させているためだろう。PC用の電磁波チェック機は3000円前後なので一つ持っておくと便利だと思った。
にしだやさんのシステムは以下の通り。
MAIN SYSTEM ADP: rega planar 25 (with naim-audio Armageddon) ARM: rega RB600 CART LINN TROIKA CDP: LINN IKEMI PREAMP: naim-audio NAC32.5K (with HiCap) POWER AMP: GOLDMUND Mimesis3 SP: Sci-Fi JOULE Signiture SUB SYSTEM ADP: rega planar 3 ARM: rega RB300 CART: Clearaudio Virtuoso Wood PHONO-EQ: LINN LK-1 CD-AMP: LINN CLASSIK POWER AMP: LINN KLOUT SP: LINN Isobarik PMS(LINN KAN III) CABLE: INTERCONNECT LINN SILVER INTERCONNECT RCA-DIN (IKEMI-NAC32.5) LINN SILVER INTERCONNECT DIN-RCA (HiCap-MIMESIS 3) SP MAIN LINN K600 SUB NORDOST FLATLINE MAINS LINN BLUE CABLE 及び代替品。 TAP: FISCH (planar25,HiCap,IKEMI,) WireMold (planar3,LK-1,CLASSIK,KLOUT) EARTH: TESLA CLAMP tuned (IKEMI,KLOUT,LK-1,CLASSIK) |
さていよいよブリティッシュ・ロック講座の始まり。にしだやさん、次から次へとB・Rの名盤、代表作・お気に入り盤をかけて下さる。知っているミュージシャンもいれば??の人も。曲やミュージシャンの解説付きで瞬く間の3時間が過ぎた。マアにしだやさんたら詳しい事詳しい事、新たな発見の連続だった。にしだやさん、和製P・バカランか?
いわゆるロックではないが、STINGのFildsof Goldの聴き比べは印象に残った。オリジナルの歌と9.11テロの翌日のイタリアでのライブは感情移入の極致、同じ歌がまるで違って聴こえた。深い悲しみと憤りが伝わってくる。

場所を変えて2階のリビングに移動。何とこちらには1年以上もDOG入りして、退院間もないSci-Fi JOULE
Signiture が鎮座していた。画像で見るのと実物ではかなり印象が違う。正面だけ見るとコンパクトでスペースユーティリティに優れているように見えるが、その奥行きの長い事、ダックスフンドの様である。一見してよい音が出そうな構造である。バッフル面も細かく面取りされており、ツィーターもスラントバックされている。





これを鳴らしているのがGOLDMUND Mimesis3、この組合わせは面白いほど音像の定位がいい。目を瞑ると各楽器のパートが頭の中でピンポイントに定まる。しかも驚いた事にSPの真横から音が出ているように錯覚する。横への音の広がりは驚きだった。ここで画像のようなLed ZeppelinやQueenのオペラ座の夜からボヘミアン・ラプソディ等を聴かせて頂いた。にしだやさんの独英瑞米4カ国混成のシステムで聴くボヘミアン・ラプソディはまるで一大絵巻を観ているように絢欄豪華な音だった。



あの当時せいぜい4トラックの録音技術しかなかったはずだが、何度ミックスダウンされたのか分からないが、歪感や濁りもない瑞々しい音と新鮮な歌声に意外性を感じた。更にCDとアナログ両方で聴かせて頂いたが、音源が全てアナログである事を知り、二重の驚きだった。今から25年も前にシンセサイザーやデジタル処理を用いずあれだけ音楽性豊かな音を創り上げていたQueenというバンドに、改めてその偉大さを感じてしまった。タイムリーに耳にしていた筈なのに、当時の私は全くその音楽性の良さに気付かなかった。これをじっくり聴かせて頂いただけでも、今回のブリティッシュ・ロック講座は大収穫だった。
このボヘミアン・ラプソディがギネスブックのレコード社のアンケートで、20世紀ポピューラー音楽市場最高の1曲としてトップに輝いたそうだ。ロックの世界の事は恥ずかしいながらほとんど知らないが、J・レノンのイマジンを抜いて堂々の一位という点に、英国人の音楽感性の一部を垣間見た気がする。
少し遅めの夕食となった。私達が1&2階で音楽三昧をして楽しんでいる間、奥様のモトコさんはせっせと夕食を作っていらした(製作の手を休めさせてしまい申し訳ございませんでした)。夕食は3階のプライベートゾーン、コタツに入ってくつろぎながらの食事となった。因みに3階のリビングには5.1CHのAVシステムがセッティングされていた。

メインディッシュは東武ストアーで買ってきたという一匹80円の秋刀魚。それにサラダとかぼちゃと味噌汁。主食はシメジ入り栗ご飯。そして極めつけ、にしだや漬物店特製かぶのヌカヅケ。ヌカ床もご自分で作られたといういわく付き。普通はどこからかヌカ床を少しもらって来て醗酵を早めるが、にしだやさんはそこにこだわりをお持ちになり、全て始めから自分の味を追及されている。これが実にうまい。この漬物だけでご飯のお代わりが出来る。カロリー制限を受けている身には辛い所だ。

ところでモトコさんは知る人ぞ知る(知らない人は知らない 当たり前か)介護漫画家である。
(漫画家 いさやまもとこさんの「元気なしっぽ」モコの介護エッセイは月1回更新されている。是非訪問してみてください。実体験を元に介護の裏表が赤裸々に描かれている含蓄の深い漫画&エッセイです)
そのサイトのプロフィールに画像が載っているように、今年の夏まで金髪のロンゲだったそうだ。
脱色で痛んだ髪を思いきってショートカットしてもらう祭、美容師に思いっきり刈り込まれ、前髪すら無くなってモンチッチのようになってしまったらしい。慣れ親しんだ自分の顔が別人のようになり、家から出られなくなったのを知って、ご友人がかつらをプレゼントしたそうな。

で、そのかつらを持ち出し、かぶって見せてもらった。かつらをかぶると別人のように変身してしまった。それを見て私も余興でそのモトコさんのかつらをかぶってみた。私も二十代の前半までは髪の毛がふさふさしており、久しぶりに本来の自分に戻ったような気持になり嬉しかった。その場面をにしだやさんに「パチリ」と撮られたのが、にしだやさんの「雑記」の画像である。ゆめゆめウケを狙って画像を載せて頂いた訳ではありません。すべてはにしだやさんのしわざです。
楽しい団欒の夕食(といっても夜11時を過ぎていたので夜食かな?)が終わって、いよいよ本日のセカンドイベント、珈琲の自家焙煎講習会。にしだやさんは新宿のヤマモト珈琲店で自家焙煎機を購入されていたが、今回は古典的な網による手動焙煎で焼き方のコツを披露して下さった。火加減、網との距離、炒り方、炒り時間これらはもう何度も経験する以外にはうまくならないようだ。しかし少なくても間近でレクチャーを受けながら見せて頂いたお陰で、妙な安心感と自信がついた。後は実践のみといったところだ。
出来上がった自家焙煎の味は、思い入れとは別に本当に美味かった。焙煎時間の加減で自分好みの味が作れるというのは、珈琲ツウにとってはたまらない魅力だ。これはもうやるしかない。
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お土産にブラジル種の生豆をもらいました。
にしだやさんはこの豆をネットを通してブラジルから麻袋1袋(20kg)ほど一括購入されていました。
さすがです。
多くの触発を受けたにしだや邸訪問でした。にしだやさん モトコさん ありがとうございました。今度は是非拙宅にもお越し下さい。