2002/7/23〜2003/2/23
昨年の夏にロクサンのアナログプレーヤーXerxes.X (10) Turntableを入手した。同じロクサンのラディウスVを長年使っていたが、オークションで格安でザクシーズの美品が手に入ったので、グレードアップを計った。昨年末にようやくラディウスVの引き取り手が見つかり、ようやくザクシーズのセッティング運びとなった。
このグレードアップ作戦には結構時間がかかっている。きっかけはカートリッジの最高峰の部類に入るEMTの改良品、ROKSANのThe Shiraz を一度は手元で聴いてみたかった事に端を発する。結構ロングランの製品で、値段もさることながら日本国内もさることながら海外での評判がすこぶる高い。二十世紀の遺産アナログレコードを最高級カートリッジで鳴らしてみたい、アナログファンの夢であった。かといってこのカートリッジが100万200万円もするものではない。
デジタルの世界になるとdCSの最高級DAコンバータ Elger Plus1394 などは260万円もする。給与所得者にはとても手が出せるものではない。そこへいくとアナログのこのシラズは無理をすれば何とか手に入る。ローンを組んで昨年の夏に手に入れた(2002年8月30日)。約半年間暖めてきたRADIUSVのグレードアッププロジェクトが形あるものになってきた。
このプロジェクトを時系列的に記すと
@シラズでアナログを聴きたい
↓
Aロクサンのプレーヤーで聴きたい
↓
BTMSは高すぎて手が届かない
↓
Cコスト/パフォーマンスに優れ、扱いも楽になったトラジ氏こだわりのザクシーズ−Xに取り付けたい
↓
XERXES−Xを手に入れた
↓
Dフォノイコもシラズ専用フォノイコにしたい
↓
EラディウスVを処分して資金源を確保しよう
(「物にも心」現象でラディウスVに取り付けていたライラ クラビスが反乱を起こし針が飛んでしまった。)
↓
Fザクシーズのセッティングの予行演習をしよう
↓
G輸入元のハイファイルネッサンス徳野社長とコンタクトを取りたい
↓
H徳野さんご自身の手によるXERXESのメンテナンスに立ち合わせてもらおう
↓
IOTKさんの援助により組み立てに取り掛かろう
こんな流れの中で2月1日、OTKさんに来宅願った。
シラズの取り付けで少しトラブルがあり(私の早合点)、OTKさんにはシラズのシェル取り付けから始めて頂く事になってしまった。

シラズの全景 スケルトンタイプ アームはSMEの3010R

始めSMEのシェルに取り付ける リード線の先端がメスだと思い込み、ピン端子まで届かないと
勘違いしてしまった。OTKさんにご指摘頂きかつ取り付けなおしてもらった。

SMEの軽量シェルより、音に力強さとディティールが増すといわれるSAECのシェルに取り付けて頂いた。

長らく出番を待っていたROKSANのザクシーズX 購入後半年目に初めて開封する

初代ザクシーズより様々な改良がなされ、扱いも寄り一層楽になったといわれる10
ターンテーブルシャフトやアームの取り付けボードも改良され、ターンテーブルの重
みだけでは沈まなくなった。モーターの取り付けも改良されている。側板もない。
あけてびっくり玉手箱
オイルがこぼれてもぬけの空
到着後すぐに梱包内用をチェックをしておくべきだった
早速スピンドルオイルを注文する
2003/2/23

ハイファイル・ネッサンスよりスピンドル・オイルが届く 軸受け内部を無水アルコールで清掃する

綿棒の綿が内部に残らないように慎重に掃除する 綿の大きさが異なる綿棒を使い分ける

シャフトに着いている古いオイルもアルコールで拭き取る インナープラッター 例によってフッ素コーティングを施す

軸受けにシャフトを斜めに挿し、スピンドルオイルを4滴ほど流し込む

ここからがザクシーズの真骨頂 軸と軸受けの精度がミクロン単位で管理されている為、オイルが軸受けに充満するとプラッターが沈み込むまでに時間がかかる。プラッターを指で押し込んでも上下に揺れて中に入っていかない。
シャフトを摘んででゆっくり回転させながらオイルがなじむのを待つ。

アウタープラッターを逆さに置いて、時折ゆっくり回す それでも沈み込むまでに30分以上かかった。
ここで焦りは禁物。プラッターを勢いよく回したり、無理に押し込んだら、せっかくの高精度な作りにダメージ
を与えてしまう。かといってインナープラッターだけの自重で沈み込むのを待っていると、恐らく日が暮れてし
まうだろう。アウタープラッター逆さ置きは徳野社長も行なっていたので、安心して行なう事ができた。
ここは一度メンテナンスの現場に立ち合わせて頂いたことの強みだ。
完全に沈み込むと、プラッターを1〜2センチ持ち上げて落とすとカチンと下のベアリングに当たる音がする。

ベルトの調整 家具用のロウ成分が含まれたワックスをテッシュペーパーに吹付け、ベルトを滑らしながら拭いていく
ベルトが適度に湿り気が残っている状態がベストとの事。裏表の見極めも行なう。ベルトを摘んで上下に軽く振った
際、内側に向かってたわむ度合いが強い方が表。ここで裏表を間違えると音質にも影響してくると説明書には書いてあった。
プラッターが沈み込むまでの間にアームを取り付ける。このセットはSME3010Rのモデルだ。

カートリッジからのアースを取り付けるには少し手間取った。狭いのでドライバーは使えない。
アウタープラッターもコーティングを施す。眩いばかりにピカピカになった。

アームの位置決めとオーバーハングの調整

セッティング完了
まだ聴かない。3日以上ターンテーブルを回し続け不具合をチェックする。
半年以上も時間をかけたプロジェクト。3日位待つのは何てことはない。
シラズからどんな音が出て来るか聴くのが待ち遠しい。
2003/2/23
ザクシーズ]の正式セッティング 3/5

