浜の字さん 特別寄稿文

「なんちゃってイメディア計画」顛末記

 

 以前から、ダイナベクターのアームのデザインが好きでしたが、私が使っていたのはヤマハのGT-2000なので、買うまでには至りませんでした。しかしよっしーの部屋掲示板にて、部屋主よっしーさんが、DV-505を「穴あけしないで取りつけ可能なアーム」と書かれたのを見た事もあり、憧れを形にすべく、この計画は始動いたしました(よっしーさんにはこの場をお借りしてお礼申し上げます)。

 最優先の条件は「GTには一切手を加えないこと」。改造すれば何でも載るでしょうが、それではわざわざDV-505を選んだ意味がなくなります。また、他のGTユーザーに自慢できません(爆笑)。勿論キズだってつけないようにしなければ。

 GTはアームベース下が空洞で穴も空いており、DV-505付属のベースをただ載せただけでは安定性に欠けます。加えて、DVのベースはネジで固定する形式なのですが、そうすると先の条件に抵触してしまいます。そこで、付属ベース固定の為の俎板を敷く手法をとりました。材質は...鋳物職人に知り合いがいないので自作できる範囲で考えると、何とお高ーいプレーヤーの姿が頭に浮かぶではありませんか。言わずもがなですが、そこからこの計画名は頂いております。

 まずは試作。材質はやっぱりアルミとアクリルの組み合わせです。当初アルミ部はもっと厚かったのですが、針が盤面に下りずボツ。雪舟も程々にという事で、ザグりが可能な程度まで薄いものに変更(もう少し薄くても良かったかも)。しっかり角まで落としちゃいました。Rのつけ方は「アレ」と逆ですが、実はこれも理由あっての事。出来具合は中々です。

 これが試聴の際の絵です。ちゃんとダストカバーだって閉まります。DVがGTに載っているだけで嬉しくなりましたが、音はどうにも癖が強い。とにかく線が太くて解像度も低い。カートリッジが皆デンオンDL-103になったような印象がします。ダイナベクターの視聴室でDV-507を聴いた時は、こんな音じゃなかった。これが505と507の差なのか? あ、この写真では103系が付いていますけれどね(笑)。

 いやいやそんな筈はありません。音の輪郭が不明瞭なのは、共振部があるからでしょう。実際丹念に検討すると、アーム本体と支柱の間にガタが生じています。これではアームの音質を語ることなど出来ませんよね。そこで更に対策。まず垂直スタビを新造(Rを逆にしたので設置可能に)、付属ベースと支柱の間に制振合金プレートを噛ませ、レゾナンスチップを勘所にぺたぺた。それにしても、レゾナンスチップを貼って違和感が無い事にかけては、このアームは最右翼です(笑)。本当はIFCのガイドバーをダンプしたかったのですが、ブチルを貼った程度では、バーを弾いた時の振動が全然収まりません。見た目も悪くてブチルの効果も今ひとつなので、対策を断念しさっさと外しました。これで完璧とは言えないまでも、やるだけやりました。さてこの状態で最終視聴。これが良いじゃないですか。解像度もグンと向上し細かい音もよく出てきます。レンジは伸びきっているという程ではありませんが、どこにも妙な誇張感がなく好感が持てますし、音の芯の太さもある方です。ハウリングマージンは狭いですが、これはGTの足を換えてやらねば違いが出てこないでしょうし、私の使い方では問題は無いので気にしない気にしない。そのうちShuksさんにもインプレをしていただければ、と、思っております。以上、お遊びの顛末記でした。