LNC-2L ポテンショメーターの交換&試聴

2004/09/19


人との繋がり、不思議な縁を体験させてもらったマーク・レビンソンのチャンネル・デバイダー NLC-2L。
製造から既に25年以上経過している。
聴感上の雑音や音質劣化は聴き取れないが、
たまたま周囲の人々からポテンショメーターを交換すると、音の抜けもよくなり、S/N比も上がると囁かれた。
確かに今は不具合を感じてはいないが、何しろ古い物、今後どうなるか分からない。
三上さんが自分で使うために手に入れたポテンショメーター
使わずにワンセット持っていらした。
今後使う予定はないと仰る。
T・H Labさんは既に3台ほど交換した実績がおありだとのこと。
条件が揃った。

先日のOFF会の席で話がトントン拍子に進み、LNC-2Lのポテンショメーターの交換が実現した。

ポテンショメーター  電位差計
ポテンショメーター(すべり抵抗器あるいは摺動抵抗器)は、
抵抗素子の両端に電圧をかけて中間の端子から部分電圧を取り出す仕組みを持つ。
電子回路の調整のための可変抵抗素子として用いられるほか、
直線運動や回転運動の機械的な変位や角変位を電圧に変換するセンサーとして用いられる。

LNC-2Lに使われているポテンショメーターはスペクトロール製20kΩである。
その当時の現物は既にない。
スペクトロール社は現在米国ヴィシェイの参加に入り、今回のポテンショメーターの入手先は
どうやらヴィシェイからのようだが、詳しいことはよく分からない。
ともかく全く同じモノがしかも新品の状態で手に入った

以下の画像はT・H Labさんが交換の様子をデジカメに収めてくれたものである。



上蓋を開ける


底板を開ける 2本のバーが見える


基盤との僅かな隙間の間にポテンショメーターが配置されている


つまみの分解


プロ用のつまみ分解道具



つまみの分解 全景


全面パネルの取り外し


基盤の取り外し


バー2本の間 側溝の切れ込みの中に基盤を滑らす
ここが経験値を要求されるところであり、ノウハウの一端である


基盤との隙間を作り、ポテンショメーターの交換を容易にさせる



ポテンショメーターの取り外し



固定具を使いワイヤー取り外し作業を進める


接点のクリーニング


ポテンショメーター 左:従来品   右:新品 スペクトロール製
ポテンショメーター交換のLNC-2Lを持ってT・H Labさんがお見えになる
我が家で今回のメンテナンスの様子を細かく説明して下さる


新しく交換されたポテンショメーター


結線の最終調整を我が家で行う

細かい話

LNC-2Lの蓋のネジは径は同じだが、上蓋と底板では使われているネジの頭の形状がが違う

左 底板用   右 上蓋用



結線終了 音だしチェック



ヒアリングチェックに参加して下さった安西さん 惣野さん そしてT・Hさん

LNC-2Lは電源投入後少なくても1日経たないと本来の音にならないという
今回は音だしチェックの為なので、
4人の共通した感想は ひと言で言うと「音抜けの良さ」
今まで以上に信号の情報量が増え、スピーカーから今まで聴こえなかった音が出るようなった
30年近く経過したポテンショメーター、劣化していないことはない。
交換により微細信号の通りが良くなったと思い込んでいる。



惣野さんの 悪魔の囁き
PAD プロテウスにレモ端子を直づけしたプレミアムケーブル
PAD社に直接依頼して作って頂いたそうだ

これを今回繋いでみた


レモピン直づけプロテウス
LNC-2Lのセッティング



BRDのソースの上に同じくコーンで支えたLNC-2Lを置く

音量を上げると上蓋がかなり振動する
併せて中域特にボーカルがにじんで聴こえ、振動が音質に影響していることが分かった

 制振のためいろいろなモノを載せて音の違いを試す
アクリル板 鋳鉄タオック BRDピッツ 木片 ・・・
取りあえず カーボンと鋳鉄の組み合わせで落ちついた
音のかぶりが軽減しボーカルもスッと伸びてきた


試聴ソースの一部 カナダのミュージシャン  ジェーン・シベリー 
日本では余り有名ではないがカナダではとても人気のある女性ボーカリストだそうだ


無事音だしチェックを終了したリニューアルLNC-2L


長い間ご苦労様でした 

交換後のインプレはポテンショメーターがもう少しこなれてきてから行う予定である。但し、一聴した限りでも音の鮮度が上がったような気になった。これからバーン・インが終わるとどんな音になるとても興味のあるところだ。