-その8-

4e 共振対策 ミュージックツール ガラス2枚重ね


ガラス板はオーディオボードに不向きと思われている方も多いかも知れない。
見た目は綺麗でおしゃれであるが、
ガラス板特有の鳴き、あるいは共振が音を濁らせる可能性がある。

ところが、普通のガラス板でも異種素材、特に木の上に重ねて使うと、鳴きや共振はピタっと収まる。
素材固有の鳴きがまったく消える訳ではないが、音質の変化は非常に大きい。

ガラスと木に限らず、異種素材の組み合わせで、それぞれの共振モードがキャンセルされることは有名。
私もレコードプレーヤーのターンテーブルとシートに異種材質を組み合わせ、鳴きをキャンセルさせている。

ガラス単板では叩くとガラス独特のカン高い硬質な響きが出る。
ところが同じガラスを2枚重ねると極端に響き少なくなる。

それを応用してオーディオボード(ラック)に積極的に取り入れたのが、
MUSIC TOOLSのISO SHELFやISOSTATICである。


このラックはイタリア中部アドリア海に面するペサロ市の音響工学メーカー製で、
私が購入当時は(株)ナスペックが輸入代理店になっていた。

異なった厚さのガラスを重ねたマルチシートガラスによって共振周波数を変えることにより、
ガラスボード自体を無共振構造にしている。

ガラス板をオーディオボードに?と一瞥して首をかしげる方もいらっしゃるが、
このガラス板を叩いてみるとその鳴きの少なさに驚くと思う。

そのガラスボードは鉛とステンレス・アロイの2つの異なった共振素材を用いたスパイクで支えられ、
衝撃吸収構造となっており、アイソレーション効果とダンピング効果を高めている。

 

モジュールは3点支持でガタや揺れはまったくない。
ガラスボードも3点(正確には4点だが、後方2点は距離を狭めている)支持で
安定性とガタの無さを両立させている。


ガラスボードはISOSTATICで5mm/8mm/5mmの3層構造、ISO SHELFは4mm/4mmの2層構造になっている。


私はISOSTATICをアンプのボードに、
SHELFはこの板を更に2枚重ねてラックのボードに使用してみた。
いくら無共振構造とはいえ、SHELFの方は一枚では大音量時に僅かに振動する。

今回の音質改善計画では、ガラスボード2枚重ね、ここが肝である。
積層ガラスボードを更に2枚重ねることにより共振防止効果は格段に上がる。
叩いても鈍い打撃音しか聞こえない。
大音量で鳴らしても素材自体がほとんど振動しない。

もともと上質のガラス板は反りや凹凸がなく、経年変化も少ない。
平面性に優れているので、絶対水平を要求されるアナログプレーヤーのベースボードには向いている。
ボード自体も高さの微調整が出来るスパイクで支えられているので、絶対水平が出せる。


今回機器の整理により不要なラックが増えた。
そこでガラスボードだけを有効再利用して2枚重ねにし、
スチールモジュールだけ重ねて縦に倒して物置に収納。
占有面積が少なく、うまく収納できた。


ちなみにこのラックは始めはオークションで手に入れた。
ところが使い勝手の良さ、ガタの無さ、見た目の美しさ等に魅力を感じ、
おまけに高さも3種類あったのでどんどん増殖してしまった。
最終的には10個にまで増えてしまったのだが・・・。

今回の整理でメイン2個までに減らすことができた。
2枚重ね使用は思わぬ副産物であった。


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