-その9-

5 電源対策


アース対策 アコリバRE-9 テスラ・クランプのセッティング
アキュフェーズのクリーン電源 セッティング&振動対策
CSEのクリーン電源  セッティング&振動対策
ML-1用御田スペシャル電源  セッティング&振動対策
電源ボックスの セッティング&振動対策



まず、電源関係のおさらいから。

自分の理解を深めるため、記録に残し公表することで、
間違いのご指摘を受けたり、また新たなご指示を頂ければと思っている。

以下人伝えに聞いたりネットや書籍で得た知識を元に、
短時間で実践した内容を記録しておこうと思う。

現状、機器の電源は一つのブレーカーから各壁コンセントを通して繋がっている。
機器は全てが同じ一つの回路であり、お互いに影響し合っている。
各機器ではいわゆる「漏れ電流」が発生している。

本来、機器の電源トランスと電子回路は遮断されているが、
電源トランスの電極線間に発生する電流(ストレーキャパシタンス)などの影響で、
機器のシャーシに多少の電流が流れる。
それがオーディオケーブルのアースを伝わって迷走電流となり、他の機器に影響を与える。


壁コンへの機器の接続状態によって、その中の機器の音が変化する場合がある。
電気で動作する機器は、何らかのケーブルで接続されている限り、お互いに影響し合っている。

壁コンに繋がっている機器の数が増えるほど、音が悪くなったり、
時間帯で音が変わったり、使用する機器の電源ON OFFで音の変化起きてしまうことがある。
これは多いに反省。


以前とある方から「小アンペアの(変圧)トランスを繋ぐことにより、
雑音が減り、全体のS/N比が上がり、音もクリアーになる」
との話を鵜呑みにして数珠繋ぎにトランスをかましてみたことがある。
確かに蛍光灯のON OFF等のノイズは無くなった。



しかし、音の躍動感は無くなってしまった。
小アンペアのトランスは、内部コイル自体の影響で電源のインピーダンスが高くなり、
大きな電力を必要とする機器が同じ回路に繋がっていると、
瞬間的に大きな負荷がかかった時、音への影響が出る。

トランスをかますときはなるべく20A以上の、
しかもアイソレーション・トランスを使うことが経験上良い事を確信した。



今回は時間が無くてできなかったが、できれば近い内に壁コンまで200Vの電源を引き
良質のトランスでステップダウンして電源を供給したいと思っている。

200Vへと電圧を2倍にすることで、電流は半分になり、その結果電圧の変動率は4分の1に減る。
これにより電圧が安定し、機器の音も張りのある力強い音に変化することが容易に想像できる。
これは今後の課題である。でも賃貸マンションだしなア〜・・・


そこでお金をかけず短時間にできてしかも効果的な電源対策として、
既述の電源の極性合わせを行った。

ここで若干の補足。機器の極性合わせ=シャーシ電位の完璧な測定方法は以下の通り。
なお作業中は、テスターのリード線や機器の筐体に絶対に触れてはならない。
触れると感電する危険がある。

@極性を合わせたい機器(電源OFFのまま)の電源ケーブルをコンセントに差し込む
A空いているコンセントの口の3P仕様ならグランド端子、2P仕様ならコールド側
 (予め測定しておく)にテスターの黒リードを差し込む
B機器のケース・アースに赤リードを付けて、測定する。
C機器の電源をONにしてテスターの交流値を測定する。
D再び機器の電源をOFFにして、電源ケーブルのプラグを逆にして差し込む(3Pの場
  合2P変換プラグが必要)
Eこの際、電源を入れたときに、テスターの値が低くなる方が壁コンに対して正しい
 極性で接続されている状態となる。あくまでも電圧の高い低いではなく、電源をON
 にしたときに値が低くなる方である。





Acoustic Revive のスーパー・アース・リンク RE-9 プロトタイプ&バージョンアップタイプ-2 の接続。




「機材にアース線で接続するだけで、医療施設や研究所施設が行う厳密な規格
(接地抵抗10オーム以下!)の第二種接地工事と同等のアース効果を持たらす」

というふれ込みを信じて、以前この機器を導入した。

私の借りているマンションでは完璧にアースを取ることができない。
アースを取ることにより音が良くなることは、雑誌等で良く目にする。
また、電磁波も90%カットできるという。

オーディオ機材から発生する静電ノイズもカットし、
またオーディオ機材のシャーシ電位を飛躍的に下げる事が可能らしい。
 ならば実験である。



果たしてこれが本当に音を良くするのかはどうか、正直言って私には良くわからない。
比較試聴の私の流儀は瞬間切り替えで行うことにしている。

アシスタントの人がいて、合図とともに切り替えを行ってもらえれば
瞬間切り替えも可能であるが、なにぶん一人時間差切り替えだ。
間があくと切り替え前後の違いがよく分からない。

少し冷めた目で見ている。
目といえいば、目で確実に確認できるのは数値。
シャーシ電位が大幅に低減するのかどうか。
これは簡単に実験できるので試しにやってみた。



同じくテスラ・クランプも電磁波を除去するという。 
ならば実験である。



RE-9の接続前のアンプのシャーシ電位
 
左 極性反対(38.1v)・・・電位が高い  右 極性合致(11.63v)・・・電位が低い


スーパー・アース・リンク接続

 
左 逆極性(15.35v)  右 極性一致(0.429v) シャーシ電位、実に36分の1に低減 

 
左 逆極性(11.51v)  右 極性一致(0.437v) 26分の1に低減


結果は一目瞭然。
やらせなどは一切ないない。

メーカーの回し者でもなければ、それらの機器の信奉者でもない。
単純に数値でシャーシ電位が下がることを確認したまでで、
これが果たして音を良くなるのか、それは不明である。

正確にブラインド・テストをした訳でもなく、シビアーに聴き比べた事も無い。
「音が激変した」などの評価を聞くと、どうも眉唾に思えてくる。
いや私の耳が鈍いのかもしれないが。

ただシャーシ電位が下がれば理論的に迷走電流は減少し、
電流のループはなくなる事が、精神衛生上安心できる。

まあ低コスト(ただ同然で手に入れたので)でしかも簡単に接続できるので、
やらないよりはやった方がいい程度のこと。

せっかく機器があるのだから使わない手はない。
これで全体としての音が良くなっているのであれば、
コスト/パフォーマンスは極めて高いといえる。

RE-9は説明書通り電源コンディショナーのシャーシとプリアンプのアースに接続した。



テスラ・クランプは別系統のシステムのフォノプリ コニサー2.0のアースに接続してある。
確実にシャーシ電位は下がっていることはテスター上で確認できている。



コニサー2.0のグランドにテスラクランプからのリード線を繋ぐ




続いてお金をかけずちょっとした工夫で音が良くなりそうな事を。

電源装置等のセッティングである。

電源部にはトランスが積んである。
強烈な磁場を発生し、時には磁気の作用で振動(うなり)を発する。
ダイナミックに変化する音楽信号では立ち上がり成分、余韻成分にこの変化が影響を与えることがある。

この振動への影響を少なくするため、色々な工夫を凝らしたインシュレーターが考案されている。
先端が尖った「ティップトゥ」形式のインシュレーターが振動に対するダイオード作用
(一方向からの振動は伝え易いが、他方向からの振動は伝え難い)を利用してよく用いられる。
この場合、硬い材料(音速が早い)を使用した方が、音楽信号の立ち上げり成分の再生に優れている ら し い。
(請け売りである)


ML-1用御田スペシャル電源  セッティング&振動対策



強化電源の下にはBDRのコーンとラウンド・ピッツをおごってみた。

御田さんにML-1の強化電源を作って頂いとき、そのセッティング方法として
ブラック・ダイアモンド・レーシング(BDR)のカーボン・インシュレーター(コーン)を使うことを強く薦められた。

機器自体から発生する振動を物理的に押さえ込もうとすることは非常に難しい。
しかし振動のピークを分散させ減衰させる事は可能であるし、音質的にも有利である。
御田さんの経験値の積み重ねの結果だそうだ。納得ができるイイコトは真似しよう。


続いて P-0s用の外部電源 これは純正のスパイク&受けをそのまま使っている。



それらをラスクボードで支え、ハイカーボン鋳鉄のタオック TITE-47Rで受けている。
ここまでする必要もないかもしれないが、BDR以外はもう20年近く使っている遊休品の再利用である。
遊ばせているよりは活躍の場が出ていい。

アキュフェーズのクリーン電源 セッティング&振動対策


アキュフェーズのクリーン電源は、これも遊休品のADKラックの棚板を2枚重ねて、TITE-47Rで支えている。
BDRという手もあったが、TITE-47Rが遊んでいたのでこちら使う。

CSEのクリーン電源  セッティング&振動対策



こちらは 余っていたローゼンクランツのBIG JAZZというインシュレーターで支え、
黒御影石の上に設置した。

電源ボックスの セッティング&振動対策


チャンデバ レビンソンのLNC-2Lの電源部はBDRのコーンを単体で使う



CECのCDトランスポートの電源部はBDRのラウンド・ピッツのみ単体で使用。
各インシュレーターはネジ止め、或いは両面接着テープはたまた瞬間接着剤で固定した方がいい。
今回はそこまでの時間的なゆとりがなかった。
落ち着いたら一つ一つ取り外しては確実に固定してみよう。

音の変化? う〜ん・・・ 
多分に自己満足の世界である。

何が作用しているのか、全体の音は確かに見通しが良くなった。
エネルギー感が損なわれることなく、クリアーさは増している。


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