気まぐれ日記

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2006年 1月@1月A
先月翌月

【SPレコード】


ランサーがドッグ入りして事務所では今SPレコードの再生が困難である。
デジタル・メデアに対する反動ではないが、アナログそれもSPレコードの音が聴きたくなり、昨夜は岡さんのお宅に遊びに行く。岡さんのお宅にはランサーがある。

続けざまに古い、しかし状態のすこぶるいいSP盤を解説付きで聴かせて頂いた。デジタルとは異なる、帯域の狭い、しかもノイズのある音源だが、音楽のエネルギー感が凝縮したような力強い音である。
録音機材の特性も今とは比べるべくもなく悪いはずなのに、演奏者の気魄か実力か、耳に届いてくる音楽には力が漲っている。全てのSP盤そうというのではなく、中にはへたれな録音もあるが、少なくても岡さんが昨夜厳選してかけてくれたSP盤はどれも熱い厚い篤い音がしていた。

ベニー・グッドマンのこのLPには1939年吹き込みのSPの音源が入っている。コロンビアのGL500シリーズは音がいいとの定評があるとのことだが、確かにクラリネットの柔らかな音色が良く出ていた。

ところが原盤のSP盤を聴かせて頂くと、木管の柔らかさより、生の楽器の質感やグッドマンの指使いが想像され、よりリアルに聴こえてきたのが不思議だった。これがSPレコードのもつ音のエネルギー感ではないかと勝手な解釈をしている。1939年頃はもう電蓄の時代に入っているが、こんにちの調整されたオーディオ装置で聴くと、当時では聴けなかった音まで再生されていると思う。今聴いても鮮明で躍動感に溢れる音楽が聴ける。SPは一つの完成されたフォーマットではないだろうか。LPレコードとは比べてはいけないと思った。


土産といってはなんだが、重複している盤やSPのセカンド盤など、岡さんが聴かなくなったSP盤を30枚ばかり頂いて帰った。30枚ともなるとさすがに重く、両手に手提げ袋の紐が食い込む。その重さに時代の重みも感じた。



02/16


【ケーブル】

デジタル伝送のケーブルはBELDENの1506Aというメーター数百円の業務用ケーブルを用いた。デジタル伝送にはシールド層によって外界からの電磁波の影響を抑えて信号を伝達することができる同軸ケーブルを使うのが原則とのことである。また同軸ケーブルは一部分でも同軸でない箇所があるとそこで反射、減衰がおこり特性が劣化するため、終端はBNCコネクタ仕様にしてある。これで終端までインピーダンス75Ωが保障される。ケーブルの長さは50cmと、短めに使っている。

ZIAのCDPのデジタルアウトはBNCジャック仕様なので問題はないが、SCD-1のデジタルアウトはRCAジャック仕様なので、ケーブルの終端にRCA変換コネクタを取り付けて接続するしかない。上記の理由で変換コネクタは本来使いたくはないが、こればかりは致し方ない。

ZIAからのBNC接続は確かに情報量の多い鮮明な音が聴けた。デジタル伝送でもケーブルによって音が変わる事を改めて体感する。

02/14


【改めて試聴】

丸二日間SD05の電源を入れっ放しにしている。天板を触ってもほんのりと暖かいだけで発熱はほとんど無い。電源はアキュフェーズのクリーン電源PS-1200Vを通しているが、電源ON OFFで消費電力の値を確認してみるとごく僅か針が振れる程度で、無信号時の消費電力はごく僅かである。試聴レベルまでボリュームを上げても4〜50Wしか電力を使っていない。レビンソンの1/10程度の消費電力ということになるが、、エコ対策も視野にいれたアンプであることが分かる。

実際自分の環境下でSD05をセッティングして音を聴いてみると、他所で聴くのとは違う側面も見えてきた。スピーカーの違い・部屋の環境の影響が大きいが、SD05のドライブ能力の高さ、静粛性に改めて驚かされる。

スピーカーは小型2ウエイ機だが、今まで低域の量感不足にサブウーファーを追加して聴いた。ところが、今回SD05に繋いでみると、音量を絞っても低域の量感が痩せない。サブウーファーの追加は低域の改善もさることながら、音の骨格を明瞭にする効果もあるが、SD05ではサブウーファーの必要を感じない。

スピーカー単体で十分音の厚み、エネルギー感を出すことが出来る。音量を上げると音像の厚みが更に増し、正にスピーカーから音が解き放たれたという印象を浮けた。


Model68にはバイワイヤーの端子がある。ユニット同士の起電力の影響を少なくする為、バイワイヤー接続を行なってみた。これは効果あり!であった。音の抜けが一段とよくなり、特に高域のクリアーさが増す。全体の鮮度が上がった様で、音の浸透力が見事である。アンプ側で折角負帰還をかけていないのであるから、バイワイヤー接続は端子があるスピーカーでは必至だと思う。間違いなく音のステージが一段上がる。


深夜、思わぬお客様がお見えになった。

およそ2年ぶりに渡邉師匠にお会いする。渡邉師匠はDAC等のデジタル回路の研究・開発を手がけていらっしゃる回路技術屋さんなので、デジタルアンプについてはいわばご自分の専門分野である。SD05についても即座にs-masterプロセッサーが使われていることをご指摘され、ここでもまた無帰還アンプについてのレクチャーを受けることとなった。

その渡邉師匠にSD05の音を聴いて頂いたが、一言
「ピアノのガツンという芯のある音が出ており、ピアノの実態感がとてもよく表現されていますね。」
との感想を頂いた。

02/13



【プライトロンのトランス】

昨日の午前中Eさんが持ち込んで下さったのはプライトロン(カナダ)の医療機器用アイソレーショントランス(一次側 200V⇒二次側 230V 5KW仕様)である。このトランスは医療現場で使われているホスピタル・グレード物で、大阪の御田さん推奨のトランスである。雑音に対してシビアーな医療用機器に使われるトランスだけあってアイソレートの能力は桁外れに高いとのことだ。片桐さんが米国の友人を介して個人輸入して下さった。

隠れ家ではオーディオ専用回線は200V使用になっている。電圧を測定すると204Vになっている。パワーアンプの規定電圧は230V仕様なので1割ほど昇圧させるとマッチングがいい。昇圧用に導入してみたが、終段の電圧を測定すると249Vまで昇圧されていた。これでは電圧が高すぎるので、今後調整する予定である。当面は結線を変えて1:1で使い、アイソレーションとして用いることとする。


これをオーディオ用に転用するとどの様な音の変化が得られるのだろうか。エージングに少し時間がかかると思うので、落ち着いた頃に試聴結果の感想を述べてみたい。それにしてもバームクーヘンの親方の様にでかくて重い(30kg)トランスである。おまけに突入電力が半端ではなく、スイッチを入れた瞬間、40Aのブレーカーが落ちてしまった。さすがに500KVの大容量だけある。



【イベント】

未だに頭の中が痺れている。コアで長い一日だった。

午前中はEさんに電源周りのブラッシュアップをして頂き、昼からはデジタルアンプSD05の試聴会を行なった。

試聴会では開発者の石田さん(サウンドデザイン)を事務所に招き、デジタルアンプの技術的な説明を行なって頂いた。この試聴会、もともとは今回開発したSD05とはどのようなアンプなのかを簡単に説明して頂いた後、実際に試聴してその音を確認しようという段取りでいた。

ところが、石田さんの説明に参加された皆さんが熱心に耳を傾けると、呼応して石田さんも熱くなり説明に熱が入る。説明が熱くなればなるほど、参加者も真剣に聞き入り、質問や意見が飛び交う。昼過ぎから始まった説明会は夕食を挟んで延々と続き、終わってみたら夜の10時半を回っていた。


そもそもデジタルとは何ぞや、アナログアンプとどこが違うのか、デジタル増幅の仕組みとは、起電力とは、NFBとは...図を示し、ホワイトボードに書き込み、デジタルの基礎的な説明から始まり、今回開発したデジタルアンプの特徴まで、私のような素人に対しても分かりやすく懇切丁寧にお話しして下さった。説明会というより講習会いや勉強会と言った方が適切かもしれない。未だに意味不明なところも多々あるが、お陰様でデジタルアンプの概要をおぼろげながら掴む事ができた。

結局話しが面白く、そちらに集中してしまったので、実際の試聴はごく僅かな時間で終わってしまった。それでもその音を聴かれた何人かの方からは感嘆符の声が上がった。新しい発見や驚きを得られた方もいらしたようだ。音は実際に聴いてみなければ何とも言えない。(参加者のお一人ジローさんの感想はこちらからどうぞ

それにしても石田さんは情熱の人である。それが音になって具現化されている。デジタルの音が淡白で温もりがないという私の偏見はその音を聴いて見事に吹っ飛んだ。


CDのデジタル情報をアナログ変換することなく、そのままデジタルデータとして増幅する。これほどシンプルかつストレートなシステムもない。しかもスピーカーからの起電力に影響されることなく(=NFBをかけることなく)スピーカーを駆動する。電源効率も極めて高い。音色の好みは個人の感性によって様々だが、データーの情報量、位相特性、歪やS/N比などは客観的にアンプの能力によって決まる。本来CDというデジタル・フォーマットはデジタルアンプで再生するのが理想形かもしれない。

アナログレコードとCD、更にはSACDやPCオーディオ、どれが音がいいかなんてことは、少し乱暴ないい方をすれば、私にとってはどうでもいい問題である。それぞれのフォーマットの良さを活かし、それらが我が家でベストな音で聴けるように調整して、適宜ソフトに応じて音楽を楽しんでいる。LPレコードにはもちろんいい演奏が沢山あり、またそれでしか味わえない味がある。一方CDには音楽再生の利便性があると共に、CDでしか聴けない現代の音楽がある。また最近のDSD変換されたSACDには息を呑むような作品もある。

CDからこれ程情報量が多くしかも瑞々しい音が聴けるのは楽しい。CDだけを聴くのであれば、このデジタルアンプ一台あれば事足りるかもしれない。

エポックメイキングな一日となった。

02/12



【セッティング完了】

試聴用アンプが届いた。早速セットする。デジタルケーブルの長さの関係でCDプレーヤーの位置を左右に入れ替え、アンプのセッティングを終えた。SCD-1のデジタル出力から直接アンプのデジタル入力に入れ、Modle68に繋ぐ。

デジタル・プリメインアンプなので別途D/Aコンバーターやパワーアンプなどは要らず、極めてシンプルな構成である。考えてみればちょっとしたD/Aコンバーターを買うお金でフルセット揃うわけだからコスト/パフォーマンスは抜群にいい。先般のゴールドムンドのデジタル・フルセットはベンツの最上級車よりも高価だが、これならならビアンキの高級自転車程度の値段で購入できる。これで音が気に入れば申し分ない。

アンプにはデジタル入力が4系統、アナログ入力が2系統あるので、ZIA NEW FUSION 64も繋いでみた。これでZIAのCDプレーヤーとSCD-1のデジタル入力の聞き比べが可能となる。果たしてフルデジタル伝送では出力機による音の違いはあるのだろうか。はたまたアナログ入力ではSACDがどの様に鳴るのだろうか。いや、そもそもフルデジタルの音は拙宅でどんな鳴り方をしてくれるのか。

空席ににおかれたアンプはサウンドデザインのFoBFeeling of Being)デジタル・プリメインアンプSD05である。久しぶりにワクワクしながらアンプのスイッチを入れてみた。とりあえず音出しのチェックをしただけで、まだ音は聴いていない。もったいぶる訳ではない。これから所用で外出するので、中途半端には聴きたくないだけである。戻り次第腰を落ち着けてじっくり聴き込むつもりである。

02/11


【空席あり】

来る12日のプライベート・イベントに向けて準備を進める。Modle68をセットし、ブラックホールの上にSCD-1を置き、その横は空席である。12日までにはここに試聴用のアンプが置かれる予定だ。
           

先日来 安西さんのお宅で、このアンプをセットして試聴を繰り返している。当初このアンプに懐疑的だった安西さんも、音を聴いて納得されていらっしゃる。タンノイGRF(モニター・シルバー仕様)が朗々と鳴ったのである。果たして事務所の小型スピーカーではどういう結果がでるだろうか、今から楽しみである。


02/10


【電源ケーブル】

高の字さんが悩んでいらっしゃる。

このたびゴールドムンドのフォノイコライザーを購入したのだが、思ったように音が出ない。高域の抜けが無く、音域の構成がピラミッド状に構築されてしまう。つまり中低域の膨らみばかりが目立ち高域がスポイルされている。本来のエネルギーバランスはイメージとしては正方形でなければならない。そんなはずはない、これはおかしいと、苦闘が始まった。

あれこれと手を尽くしている最中で、電源ケーブルに行きついた。付属のおまけ的電源ケーブルを自作のケーブルに変えたとたん大きな音の変化を感じた。高域の抜けの悪さは電源ケーブルが原因だったのか?

珍しく昼間に高の字さんから電話があった。「余っている電源ケーブルはありませんか?」 「売るほどたんとありますとも」(笑) 「ならば何本かお貸し願えませんか」 「もちろん」 「では今日お伺いしてもいいですか」 激務のはずの高の字さんがこれからお伺いしたいという。ええ今日?私は構わないが休みがとれるのか。職場放棄するほど悩みは重症なのだろうか。

高の字さん、実は職場の異動で、今まで平均残業時間200時間の部署から47時間の部署に移り、おまけに平日も休みが取れるようになったそうだ(これはめでたしめでたし、もう少しオーディオに時間が割けるようになるかも)。

という経緯で夕方高の字さんがお見えになった。とりあえず症状の改善に見合うと思われるケーブルを3本ばかり選んでお渡しした。果たしてムンドのフォノイコと相性のいいケーブルが見つかるであろうか。数ヵ月後のレビューが楽しみである。

電源ケーブルで間違いなく音は変わる。そんなことはオーディオの世界では常識だが、何がいいのか答えがないのも常識である。

ところで、PSE法の施行は誰にどんなメリットが享受されるのだろうか。国民の生命の安全か? おふざけでパラドックス的考えると、電線病患者を救う為の法律かもしれない。10年前にPSE法があればこんなにも沢山の電源ケーブル買わずに済んだのに...

02/06


【PBCD委員会発足】

ダイロー ゲタ夫 カポネ ポンタと聞いて誰のニックネームか全て分かる人は、今の日本のJAZZシーンに詳しい方だと思う。その彼らのグループ「ピンク ボンゴ」ともなると、ライブハウスに行かなければ聴けないので知名度はかなり低いかもしれない。名前からして奇妙であるしグループの由来・コンセプトも一風変わっている。

ところが、一人一人の活動や実績を見ると、正に今のJAZZシーンのトップクラスのミュージシャンの方々である。それぞれ自分のバンドを率いJAZZ会をリードしている。

昨年、種さんに連れられて「ピンク ボンゴ」のライブを聴き(観)に行ったとき、その多彩なパフォーマンスに釘付けになった。ゆとり・余裕の頂上でエスプリとテクニックと遊び心をスクランブルに混ぜ合わせ、オーディエンスと一体になって音楽を楽しみ楽しませる。まさにライブの楽しみを絵に描いたような演奏内容であった。

ライブ主体で活動しているユニットなのでCDは一枚も出ていない。一期一会、ライブ会場で観客と一緒になって演奏を創り上げる、そんなグループの活動コンセプトがある以上CDが無いのは当然かもしれない。

しかしながらこんな素晴らしい演奏を記録に残しておかないのはもったいない。このユニークな演奏スタイルをもっと世間に広めたい。聴いてもらいたい。そんな想いを誰よりも強く感じた種さんが腰を上げた。

ピンク・ボンゴのCDを作りたい。大人の夢・遊びととられても仕方が無い。しかし、短い人生当たって砕けろ、過程もろとも楽しんでみようじゃないか。バンゲルダーだって初めはド素人だったし。

仲間内に声をかけ賛同を募った。一流のミュージシャン達が素人の想いを真に受けてくれるのか?音楽畑の業界人からのオファーならいざ知らず、無名のJAZZ好きのオヤジ連中の夢に彼らが乗ってくれるのか?不安と迷いのある中何人かが集まり意思の統一を図った。そして種さんの情熱がとうとう彼らを動かした。

その後が大変である(私は何も出来ないので、ひたすらついていくだけ。大変な思いをされたのは種さん、本山さん、カルロスさん、野中さん金町の仙人の皆さんである)。なにしろこちら側はCDの製作・販売などについてはズブのド素人、CD製作の了解を取り付けたといっても、その先は何から何まで未知の世界である。誰も携わったことがない。あるのはひたすら情熱のみ。

レコーディングについてだけでも スタジオ選定 録音エンジニアリング選定 マスタリング
CDの制作となると アートワーク レーベル制作 CDプレス ライナーノーツ
それに販売が加わると JASRAC交渉 広告・宣伝 ディストリビュート 在庫・帳簿管理
その他にも細かい作業が多々あることは想像がつく。

遊び心から話しは持ち上がったとはいえ、プロのミュージシャンのCDを制作すると決まった以上、もう遊びでは通用しない。賛同者の意思を固め、ミュージシャンにこちらの想いを伝え、お互いに納得と合意の上でプロジェクトとして真正面から取り組まなくてはならない。自分たちの手でCDを作る、金儲けが目的ではないにしても、制作費や収支計算の綿密な計画も必要である。

そして今日その第一回目の「ピンク ボンゴCD制作委員会」のミーティングが行なわれた。


ミーティングは真剣そのもの 普段の演奏とは異なる皆さんの横顔も見る事ができた



素人の夢を真剣に受け止めてOK!をだしてくれた大路さん  演奏曲の選定を行なう



PINK BONGOのメンバー
前段左から宮崎カポネ信義さん(g) 宮本 大路さん(sax) 中島 徹さん(p) 高橋 ゲタ夫さん(b) 
そして九州演奏ツアー中の村上ポンタ秀一さん(ds)

今後CDが出来上がり販売までこぎつけるかどうか、この酔狂、遠目で冷ややかに見て頂ければと思います。はたしてド素人達の夢がどこまで叶うか できるのか...



PINK BONGOは高橋ゲタ夫プロデュース・宮本大路主宰の
スクランブルミュージックを提唱するBAND

「スクランブルミュージック」とは?
ジャズ・ラテン・クラシック・映画音楽・民謡・昭和歌謡などなど
様々な音楽のエキスをごちゃまぜにし
どっぷりPINKBONGO色に染めて新しく産み出す音楽

演奏しているミュージシャンも楽しい
聴いている人もどんどん引き込まれて
気がつけばライブハウスの中までスクランブルと化しています

(PINK BONGOの公式HPより抜粋)

02/04


【異業種交流会?】

銀行やコンサル会社主催のパーティに異業種交流会という集まりがある。経営者間、横の繋がりを広めてネットワーク築こうとい狙いで、あちらこちらで開かれている。こういった会は得てして実りが少ない。主催者が場だけは提供するのだが、それ以上特別な企画があるでもなし、待ってましたとばかりに自社PRする輩がしゃしゃり出て、大体がシラケムードでお開きとなる。

カゲトラさん主催の新年会に参加する。仲良しクラブやお手手つないで皆でワッショイと言う趣向と若干異なり、横の関連性は薄く、上記異業種交流会ではないが、一歩間違うと険悪な雰囲気になりかねない(笑)

同好会とかサークルの飲み会とも様相を異にするのは、皆それぞれに流儀や嗜好が異なり、一家言持ったツワモノの方々が集まったからである。

何しろスピーカーの嗜好についてだけでも、アンチJBL派やAVLON・WILSONが大嫌いと公言してはばからない人、THEIL派やB&W派、はたまたハイエンダーやコテコテのヴィンテージ派そして強力マルチ派と多彩なメンバーが一同に会したのであるから、血の雨が降ってもおかしくはない。

ところが会は終始穏やかで楽しく盛り上がった。初参加の方がいらしたり、暫らくオーディオから遠のいていた方もいたりで、それこそ一見何の脈絡もない人達の集まりの様のように見受けられる。が、ある一点で皆繋がっている。女好き?そりゃあ当たり前すぎる。両刀使い?う〜ん該当するのは若干名ですな。

皆さんカゲトラサウンドの洗礼を受けた方々です。


音楽は基本的には一人で聴くもの、必然オーディも一人でひっそりと楽しむもの、同好の士が集まっても帰ってくるところは結局自分の世界である。そう割り切って私は40年近くもたった独りでオーディオを楽しんでいた。

ところがネットを通してハジケてみて、オーディオ自体はパーソナルなものだが、それを端緒として人との出逢い・交流の楽しみを見つけた。学生時代以上に利害関係のない友人を得ることができた。音楽談義で夜を明かしたり、ライブのはしご、はたまたオ○○○パブに行ったりと。遊びばかりではなく生涯の主治医との出逢いや世代や職業を超えたお付き合いも生まれた。

その意味でいえば不遜な言い方だがオーディオなんてまき餌のコマセみたいなものである。いや決して奥深いオーディオをバカにしているのではない。趣味の付加価値の部分としてそういった側面があるという事実である。

人は、否私は群れたい気持ちと独りになりたい気持ちの狭間を行ったり来たりしている。いっ時バカ騒ぎをして群れの中で他者との繋がりを確認し、そしてまた孤に戻っていく。年に何度かこのような催しがあることの意義は私の中では大きい。カゲトラさん、お疲れ様でした。そしてありがとうございます。企画は大変ですけれども来年もこのような異業種交流会、宜しくお願い致します。

02/03


【ミニメンテナンス】

ケーブル1本から見えてくるものがある。

低域の量感を出すため、ケーブルを交換してみたのだが、確かに量的には増えて音圧感も出るようになった。だが質感的にはどこか粗暴で品がない。力強さはあるのだが、相対的に高域側にも低域のかぶりを感じてもやもやとしている。質感と量感、両方のバランスをうまく取りたい。不満のつのる日々が続いていた。
 
低域の量感不足はPADのケーブル(プロテウス)自体の個性なのか、或いはミクロ単位でレモコネクターとケーブルとが接触不良を起こしているのか、原因が分からずじまいで放置していた。そんな折、レモ端子の接触不良ならメンテナンスも含めて一度見てあげましょうと先日T.H.Labさんが立ち寄って下さった。

レモ端子のオス側の半田付けは接触面積が狭く、太いケーブルだと結局何本か間引かないと半田付けが出来ない。手始めにデジタルテスターで導通を確認したが、グランド側に比べて僅かに抵抗値が増えている程度で導通自体には問題がなかった。

ただレモ端子の付け根の緩みで(わざと緩ませストレスを回避してある)、ケーブルが動くとグランド側にノイズが乗ることがある。ホット側のケーブルもひょっとして何本か切断されているかもしれない。分解チェックしてもらうことにした。

プラグの端子の汚れも接触抵抗を増加させるので、定期的にメンテナンスする必要がある。特に私は喫煙者であり、換気は心がけているというものの、非喫煙者に比べれば遥かにリスクを負っている。仮に喫煙していなくても端子は経年と共に錆びたり汚れが付着する。

また金メッキ端子と銀メッキプラグとでは相性が悪く電流の電位差で腐食し、更に銅素材に直接金メッキを施した物は、金メッキのピンホールを通して素材の銅が錆びて緑青化するともきいた。



XLRコネクター両端をCAIGの接点復活材で磨いてみると画像の様に結構汚れが付いていた。
基本的なことだが1年に1度くらいは接点のメンテナンスは必要である。


低域の質感の改善にはパワーアンプのセッティングの仕方も効果があるとのことで、アンプの脚部の見直しを行なった。80kg以上もある33HLは今まで一人では持ち上げるだけでも難儀で、ましてアンプを倒すなどということは危険すぎて到底出来なかった。

  


33HLの底板には前オーナーが移動をスームーズに行なえるようにとテフロンシートが貼ってあった。
確かに80kgもの重量物が前後左右に割と容易に移動できる。ケーブルを繋ぎ終わった後、壁際までスムーズに移動できた。それはそれで便利だったのだが、どうやらこのテフロンシートは曲者らしい。摩擦抵抗が軽減する代わりに微振動も伝え易く、少なからず床からの振動はもろにアンプ本体に伝わっていたと思われる。二人がかりでアンプを倒し、底板に張ってあったシートとゴム状の保護シートを剥がしてみた。 

テフロンシートを剥がした後、ボードとアンプの間にBDRのカーボンインシュレーターを挟んでみた。この状態で音を聴いてみると、気の性か低域に腰が座り力強さが加わったように感じられる。量感の変化は感じられないが、音全体に締まりが出てきて低域の質感も好みの方向に変化してきた。ケーブル1本の見直しから、音質全体の改善へと繋がった。



【性懲りもせずサルだなあ】

突然右チャンネルだけ音が出なくなる。入力系の機器を点検し、コードの緩みをチェックしたが異常はない。さてはパワーアンプのヒューズが飛んだか? 真空管が逝ってしまったのか?慌ててパワーアンプの筐体を開けてみたりする。 はたまたプリの出力を左右入れ替えてみる。しかし右側だけ音が出ない。ほとほと困って何気なくスピーカーの裏を見たらSPコードの片方が端子から外れていた。なぁ〜んてことが何度かあった。

パソコンがネットに繋がらなくなった。そういえば最近PC立ち上げのとき動作が不安定気味で、えらく時間がかかることことがあった。よもやプロバイダー側のシステム障害とはつゆ知らず、自宅のPCをあれこれいじり始めた。これが致命傷となった。

ウイルスにやられたかとシステムの復旧を試みたが、相変わらずネットに繋がらない。最近インストールしたプログラムが悪さをしているのかとプログラムを削除してみた。繋がらない。ええい面倒くさい、この際OSを初めからインストールし直そうと、データを移動しHDをクリアーにしてOSを再インストールした。途中でPCが止まりその先うんともすんとも動かなくなった。そんなことで嫌気がさし自宅のPCはほったらかしにしてしまった。

後にネットに繋がらなかったのはプロバイダー側のシステム障害と知ったが、時すでに遅し。自宅PCはメタメタになってしまった。SPコードの接触不良じゃないけど、疑わしきときは原点に帰り、基本項目をチェックする。何十回もの教訓を得たはずなのに、我ながらサルだなあと呆れてしまう。

システム復旧を放置し、暫くHPの更新はおろかメールの受信も出来ず、一部の方に大変ご迷惑をおかけしました。この場を借りてお詫びいたします。慌しいかった月末が過ぎ、少し時間が出来たので本腰を入れて復旧に取り組みました。お蔭様でPCは復旧いたしました。併せて事務所のPCに貯め書きしていた更新データーを移動し遡って少しずつUPしてく予定です。


02/02

【プロの力】

所用のためジローさんが来宅される。僅かな時間だったがついでに隠れ家の音を聴いて頂いた。隠れ家の方も未だ試行錯誤のリセットing中で、音が安定するまでもう暫らく時間がかかるが、ジローさんの耳をお借りして途中経過を確認して頂く。


最近撮影されたジローさんの作品を見させて頂いたが、さすがにプロの写真家だけあって、『売り物』としての作品には凄みがあった。単に技巧の上手さや仕上がりの綺麗さではない。主題が浮き彫りにされてこちら側に訴えかけてくる。迫り方に力がある。

最近のデジカメは優秀で、私のような素人でもそこそこに綺麗な写真は撮る事ができる。レンズの一つも高級な物を使えば、それなりにひと目を引く写真も撮る事ができる。しかし大抵は綺麗なだけで終わってしまう。

プロとアマの違いは何だろうかと考える。例えば今日から「私はプロの写真家です」と宣言すれば、他人が何を言おうがプロの肩書きだけは付けることができる。しかしそんな表面的な問題ではない。写真の撮り方が上手いか下手か、そんな問題でもない。

一つの事実として、プロはタダでは自分の作品を公開しない。それを[なりわい」として禄を食んでいるのだから当たり前といえば当たり前だが、その違いが全てにおいて決定的なものになるのかもしれない。

02/01

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