気まぐれ日記   

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【修羅さんのLNP-2】

修羅さんが仕事帰りに隠れ家に遊びにいらした。何やら両手に荷物を抱えている。ニコニコしながらエアーパッキンの包みを開けるとLNP-2が顔を覗かせた。正面の顔は似ているが(正確にはボリュームとゲインの切替レベルが異なる)、裏面の入出力コネクタはなんとRCAタイプであった。シリアル番号は1503で初期のモデルである。


早速聴き比べを行う。瞬間切り替えによるリアルタイム聴き比べは困難なので、始めに私のLNP-2Lを聴いて頂く。ソフトはJennifer Warnesの“The Well”ほかイノセンス。イノセンスでは壁を越えた広がりとスピード感が出ており我が家のシステムもまんざらではないと思った。一通り聴いてからいよいよRCAタイプのLNP-2に繋ぎ変える。

ケーブルは以前特注で作ってもらった3mリンのシルバー・タイプ。
音を出してした瞬間から二人で顔を見合わせた。中低域の厚み・量感が明らかに違う。RCAタイプは音が濃い。エネルギー感も一枚上手だ。音の透明感・高域の艶などはほぼ同じだが、土台の中低域がどっしりしていて下支えがしっかりしている。イメージ的には私のLNP-2Lが二等辺三角形、修羅さんのが正三角形といったところか。イノセンスではスピード感と音の広がりに音の深さが加わったという印象だ。


私は個体差と考えた。修羅さんは個体差もあるが、ケーブルの違い・電源の違いも大きいと仰る。技術者のプロの耳だから説得力がある。因みに私のLNP-2LにはPADのバランスケーブル(プロテウス)、電源はPLS-150(RCAタイプはPLS-153)が付いている。PADのケーブルは機器との相性で低域が薄まることもあると仰る。俗にうところ「音が寝る」という現象だ。

電源をPLS-153に変えて私のLNP-2Lを鳴らそうとしたが、ACのランプが点灯せず実験は中止。PLS-153は修羅さんにメンテナンスをお願いした。ケーブルの交換は時間が無くなったので実験は明日以降に持ち越し。音の違いがどこから来ているのか、今日のところは分からなかったが、いずれにしても今回の聴き比べは音の違いが明確出て面白かった。

  


7/15


【安西さん宅のMC30】


「今日 エイフルにMC30とMC27があって、聴き比べてみたらMC30の方がいい!ということでMC30を借りてきた。何時に来る?」

夜遅くに顔を出す。といっても自宅から徒歩5分だもの、散歩がわりかな。ロックウット山口さんもいらして、丁度これから電源を投入しようとしていた。

電源投入。三人は無言のまま。私の内心「こりゃ駄目だ。音に潤いがなく五月蝿い。」これがれが正直なファーストインプレッション。勿論個体差や機器との相性もある。MC30が駄目だというより、安西さんのシステムには合わない。特にタンノイのGRFとはミスマッチ。荒々しく質感に乏しい。

レコードを3枚聴いた後、当の安西さんが口火を切る。ほぼ同時に山口さんと私も。三人が三人とも同じ印象を口にした。これほど意見が一致するのも珍しい。GRFとMC30、安西さんちでは相性が悪かった。




【惣野邸の電源工事】

 惣野さんがかねてより屋内配線をオーディオ専用ケーブルに交換する際には立ち会って欲しいと依頼があった。今日がその工事日。効果を確認するのに一人より二人、二人より三人の方が分かりやすい。三々五々惣野邸にテスターとして顔馴染みの面々が集まってきた。電源工事を行ったのは、この手の工事の先駆者出水電器の島元さん。東電の屋内引込盤から外壁を伝わせて専用ケーブルを引き込むため、大掛かりな工事となり、3人の職人さんが工事を行っていた。

工事の模様はこちらから

一通り工事が終わってから、機器を再セッティングするのに時間がかかった。5ウエイユニットをマルチチャンネルアンプ、しかもモノラル仕様で駆動するのでパワーアンプのセッティングが大変である。それぞれのアンプに工事が終わったばかりの専用ケーブルを接続するのだが、プリアンプやCDT等合計10本ものケーブルを接続することになる。それに加えてインタコだのSPケーブルだの、もし一人でやるとなるとdo&checkで気が遠くなる作業だ。


全ての結線が終わり、いよいよ音出し。島元さんはアースのループを気にされており、まずはノイズが出ていないことを確認するとひと安心されていた。工事前の音を一番良く知っているのは惣野さんだが、矢継ぎ早にお気に入りのソフトをかけ、電源工事後の音を確認されていた。
電源工事後音が安定するまで1週間から1ヶ月はかかるという。これからの音の変化が楽しみな惣野さんのお宅である。

7/14


【RAYTHEONの球A】


MC240にレイセオン(レイション)の球を差してみた。一聴してまず驚いたのは残留ノイズの激減である。GEからテレフンケンに変えた時は残留ノイズの量的変化は感じなかったが、テレフンケンからレイションに交換すると、入力ゲインを最大にしてもほとんど聴こえない位にノイズ音が少なくなった。今までは入力ゲイン最大ではユニットに耳を近づけなくてもブーンと低いノイズが聴こえていた。

音質的には過剰気味の低域の膨らみが気にならなくなり、締まりのいいベース音と肌理の細かい柔らかな中高音が出てきてランサーの音が一皮剥けた。もともと、(我が家の)ランサー101は美音系ではなく、どちらかと言うと粗い音で、特に高音はカンカンと響く。エネルギー感のある押し出しの強い音で、これがまた魅力でもあるが、音色的にはセピア調のいささか古臭い音である。それが、深みのある柔らかさがブレンドされた音に変化した。エージングでこなれてきたらもっと凄い事になることだろう。

一般に真空管アンプは球の交換では整流管、初段、ドライバー管、出力管の順番に音が変わると言われている。音色的には初段管の交換は影響力が高い。逆に出力管の交換はそれほど音色的な変化はない。今回球をいろいろ変えてみて実体験した。レイセオンの真空管の威力には恐れ入った。軍用云々は別にしても、その作りの良さから来る特性の高さ、その音質の良さにはうっとりさせられた。


7/13


【RAYTHEONの球@】

先日お会いした芦野さんから非常にレアなペケセブン(12AX7Aの俗称)が送られてきた。軍用ミル規格物で民生機には使われていない。市場では人気のダイヤマークのテレフンケンよりも遥かに特性がいいという。業務用(軍用)で耐久性・諸特性とも格段に優れているらしい。そりゃあアメリカで防衛と航空宇宙システムの開発を行っている企業の製品だから、民生機とは比較にならないのも無理はない。RAYTHEONの12AX7(1962年製)、よくもまあこのような物が日本にあったものだ。もっとも芦野さんも只者ではないが.....。

テレフンケン、ゼネラル・エレクトリックの球と比較してみると、外観上からもその堅牢さが伺える。プレートの構造が見るからにごつい。底を見るとガラスの厚さも相当違う。軍事目的の球なのだろうが、果たして音の方は如何なものか?


左がRAYTHEON 右がTELEFUNKEN



7/12


【生二つ】

竹澤さんに招かれ岩崎宏美さんのライブを鑑賞。社員の慰労会として全社員250名ほどを帝国ホテルに宿泊招待し、会社のレセプション終了後に岩崎宏美さんの歌で慰労するという粋な計らいだ。竹澤さんの会社の社員が岩崎宏美さんを独り占めする、なんとも羨ましい限りだ。社員でもないのに私はそのおこぼれに与った。

生で宏美さんの歌声を聴くのは勿論初めて。PAを通しての歌ではあったが、さすがに現代の歌姫、歌はとても巧い。感情移入もさすがで、「思秋期」には男の癖に私も思わずほろりときた。せっかくだからPAを通さない生声も聴いてみたかった。

ディナーショーということもあり、ファンサービスにとステージから降りて、歌いながらそれぞれのテーブルを廻り希望者と握手。も もっちろん私もしっかりと握りしめた。先日は左手に千住真理子さん、そして今日は右手に岩崎宏美さん おいらも典型的ミーハーおやじだ。



二次会は銀座のライブハウスTACTへ。しっとりとした聴かせる歌から一転して、エレキのベンチャーズサウンド。かぶりつきでPAから爆音を体中に浴びた。RED ZONEの演奏。今回で2回目だが、KEN・オータニさんのMCには笑い転げた。



デジタルカメラのビデオモードで簡易撮影 最後のオヤジモードはご愛嬌

クリックすると音が出るのでご注意を!

7/09



【音楽の絵本】
串田孫一さんが亡くなられた。
十代から二十代にかけて、日曜日の朝のFM東京『音楽の絵本』を聴くのは楽しみの一つだった。串田孫一さんが空、雲、風、光そんな自然界のモチーフをテーマに、短くも味わい深いエッセイを独特の語り口で紹介するこの番組は、聴き終わったあと何故か心が清清しくなったものだ。

時に布団の中でまどろみながら、或いは朝の一服を珈琲を飲みながらFM放送に耳を傾ける。日曜日の朝ということもあってゆったりとした心落ち着くひと時であった。いい時間を沢山頂いた。ご冥福をお祈りします。



【生ストラディヴァリ“デュランティ”】


 以前幻のストラディヴァリ“デュランティ”がおよそ300年の時を経て千住真理子さんの手元に渡ったというニュースを聞いた。デュランティはもともとローマ法王に献上されが、その後スイスの大富豪の手に渡り、誰にも演奏されることなく数百年静かに眠り続けていたという。つい3年前、紆余曲折様々な事情があったらしいが、偶然と幸運が重なり千住真理子さんとの運命的な出会いを果たしたとのこと。

かみさんの「父の日プレゼント」として生デュランティを聴く機会を得た。「なかののZEROで千住真理子さんがストラディヴァリを弾くけど、行っておいでよ」とチケットを渡された。締め切りぎりぎりで申し込んだらしく、座席は22列目とかなり後ろ(いや最後列の一つ前)だったが、プレゼントだもの、文句は言えないない。かみさんの「想い」が伝わる。ありがたいことです。

この耳で初めて名器“デュランティ”の生音をたっぷりと鑑賞した。座席は確かに後方だし、このホールは庶民のための施設だ。しかし湿度管理が徹底されていたためか、デュランティの底力か、はたまた千住さんの表現力の賜か、美しくもエネルギーに満ちた華麗なデュランティの音色を楽しむことができた。ホール後方なので音量は低かったが、見事なホールトーンと演奏にしびれてしまった。

ミーハーな私は演奏会が終わると千住さんにサインをもらう。ついでに、ついさっきまでストラディバリを奏でていた左手でしっかり握手をしてもらい、千住さんのオーラを少し分けて頂いた。今晩は手を洗うのはやめよう。

ちなみにサインをもらう時は出口に近い後列は按配がいい。真っ先にサイン会場に駆けつけられる。いち早くサインをもらい、煙草を一服して戻ってみると、長蛇の列が出来ていた。

7/08


【出版記念パーティ】

ちょうど一年前の七夕の日、菅野沖彦先生が我が家を訪問して下さった。今日はその菅野先生の新刊「新レコード演奏家論」の出版記念パーティが開かれた。この「新レコード演奏家論」、若輩者の私が言うのもおこがましいが、オーディオを趣味としている私にとっては、我が意を得たりと思うところが随所に見受けられ、胸がスカットとした。音楽は音で成り立つ芸術であるから、その素材である一音に拘らずして本当に音楽を鑑賞できるのか、音と音楽を切り離して論ずるのは危険であると警鐘をならしていらっしゃる。

日ごろからライブ鑑賞とレコード鑑賞はそれぞれに楽しみ方があり、決して対極をなすものではないと思っている。言うまでもなく、レコード鑑賞にはライブでは決して味わえない別の楽しみがあり、その行為自体が一つの文化を築いている。

文化と言えば新刊の中で書かれていたダイヤトーンがオーディオ界から姿を消したくだりなどは、全く持ってその通りだと、その昔寂しくなった事を思い出した。



パーティには180名ほどの参加者が集まり、皆それぞれに親交を深めていた。
会場では思わぬ人と出会ったり、新たな人との出逢いの機会に恵まれた。

7/07


【音の隠れ家】

案内状を頂いたのは4月の後半だったが、なかなか顔を出すことができなかった。新宿の大京町は結婚前後から8年程住んでいた街で馴染みが深い。中山さんがその大京町に店を構えたと聞いて、想い出巡りも兼ねて行ってみたいと思っていたが、なかなか機会がなかった。今日はすぽっと2時間ばかり時間が空いたので「音の隠れ家」を訪問した。

喧騒の新宿通りから一歩裏道に入っただけで、辺りは隠れ家という名に相応しいほど静かな住宅街となる。袋小路の突き当たりにその「音の隠れ家」はあった。昔よく歩いた道だ。アポイントも取らずいきなり訪問したが、中山さんご夫婦は快く出迎えて下さった。

20畳ほどの試聴室にはヴィンテージオーディオが整然と置かれており、60年代の息吹を感じた。46cmのウファーと20cmのフルレンジユニットを組み合わせたスピーカー「ハートレー」が豊かな響きを奏でていた。

中でも目を引いたのはマッキンのプリアンプC-11であった。MC240の相棒としてC-20、C-11、C-22あたりに興味があったので、早速その音を聴かせてもらった。古臭さは全く感じない。C-11の特徴なのかは分からないが、高域はややおとなし目で、先日某所で聴いたC-20ほど尖がった音ではない。もっともパワーアンプもスピーカーも異なるので全くあてにはならない。が、今でも立派に通用する音楽性豊かなプリアンプである。ランサー101はこんなプリで鳴らしてみたい。





【不思議なご縁】


石田さんが伊藤さん松本さんをお連れしておみえになる。はて?どこかでお会いした覚えのある方がいらした。世間は狭いものだ。石田さんの友人伊藤さんは3年前くらぶ下高井戸の佐藤さんの所で一度お会いしたことがあった。コンデンサー魔人・自作タイルチップマン、佐藤さんの師匠にあたる方で、強烈なインパクトがあったことを覚えている。

何といっても佐藤さんの師匠だもの、当時は恐れ多くて近寄りがたかった。今日久しぶりにお会いして、同じ屋根の下で5時間以上も音楽を聴いたり話をしている内に、とても打ち解けあった(と、勝手に思っている)。近々別件の指導を仰ぐことも含めて伊藤さんのお宅にお伺いすることとなった。

松本さんは佐藤さんのお宅のそばに住んでおられ、佐藤さんのクリニックも受けられていらした。アポジーで歌曲を音場感たっぷりに鳴らしておられるという。CDは石田さんの作られたクロック制御のハードディスクプレーヤーで聴いていらっしゃるとのこと。松本さんのお宅にも近々お伺いして、その美音を聴かせて頂く予定である。佐藤さんを介して4人が結びついた。

そもそも今回のoff会の引率者石田さんとは、その昔サトリアンプの試聴室「試聴屋」が錦糸町にあった頃お会いし、バッテリー式フォノイコの調整等でお世話になったことがあった。サトリアンプでディナウディオを鳴らし、いろいろなソフトをかけて頂いた想い出が蘇る。技術者としては物腰の柔らかい方だなという印象が残っていた。人との縁・出会いとは不思議なものだ。人との繋がりの中でオーディオを楽しんでいる。

7/06



【満面の笑み安西さん】

安西さんの所に往年の銘機、マランツのパワーアンプの礎を築いたモデル#2が入っていた。購入を前提に自宅試聴している。マランツのプリアンプ#7との黄金のコンビで今夜はたっぷりとバロック音楽を楽しませてもらった。それにしても綺麗でかつ状態のいい#2である。塗装の剥げやレタリングのかすれも全くない。良くもこんな状態のいい形で残っていたものだ。とても50年前の製品とは思えない。出てきた音も今までのEICOのパワーアンプと様相を異にし、ピラミッド型に低音の下支えのある深々とした酷のある音だ。

入力には世界ではじめて登場したフィリップスのCD第一号機 CD100が繋がれている。スイングアームの原型CMD-0が搭載されている。P0sCDと比べると確かに解像度等は劣るが、音楽を本当にアナログレコードのように聴かせてくれる。女性ヴォーカルやバイオリンの音色は一種独特の魅力を感じる。


フィリップスのCD第一号機 CD-100

7/05



【EICOの6L6GC】

EICOというと日本でいえばNECのような巨大な米国企業である。かつて真空管のアンプを何台も作り、その球にはEICOのブランド名が印刷されていた。安西さんの常用アンプHF22にはどういう訳かその当時発売されたばかりの6L6の上級バージョン“GC”が付いていた(仕様上はGBが指定球)。オリジナルに拘る安西さんはHL22にささっていたGCを抜き、替わりにGBを探し出し、それを今日までさして聴いていた。

EICOのオリジナル球“GC”はその後使われることもなく安西さんの机の引き出しの中で眠っていた。私がMC240を手に入れたので、「一度EICOブランドのオリジナル球(GE製)をさして聴いてごらんよ」と、マッチド・ペア管2組を貸してくれた。ゲッターの変色もなく、また双ゲッタータイプで外観上も綺麗である。使用頻度が低かったことが容易に分かる。


MC240のオリジナル球(GE製)と交換して音を聴いてみた。出力管の交換による音の変化は少ないといわれているが、確かにGE製と比べて極端な音質の変化は感じない。しかし、


7/04


【音の原点】


先日石川さんのお宅に遊びに行った際、お土産として8インチのフルレンジユニットをお借りした。’60年代のシーメンスのアルニコのユニットで、コーンは薄い紙製である。指で弾くとパンパンと乾いた音がする。これをベニヤ板に取り付け単純な平面バッフルで鳴らしてみた。その昔、オーディオに興味を持ちはじめた頃、ダイヤトーンのP610を使ってエンクロージャーを作った頃を想い出す。

今更フルレンジ一発、しかも平面バッフルで音を聴くとは、懐古趣味以外の何ものでもない、時代錯誤も甚だしい!?いやいや。やれダイナミックレンジだの周波数レンジだの音場感だのと、オーディオ的な聴き方に飼いならされてしまった耳には、原点確認は勉強になるどころか多くの示唆を与えてくれる。

平面バッフルに取り付けの画


7/03



【市川さんの挑戦】

市川さんが金Bさんの拡散板を導入された。お二人を引き合わせた立場上、その導入に立ち合わせて頂いた。



拡散板導入前の市川さんの部屋の様子

洋室 約8畳の部屋はオーディオ機器以外は何もない。ピュア&シンプル
部屋は4面ともクロス貼りのボードで囲まれている。
適所に音響対策(カーペットやカーテン)がされており、
パンパンと手を叩いても定在波の発生は感じられない
若干人の話し声が膨らんで聴こえる。

常態での音量はかなり低いので、部屋の影響は余り出ていない。
賃貸マンションなので、両隣りと階下への音漏れを気にされており
低い音量で聴いている内に小音量での音楽の楽しみ方を会得されたご様子。
音場(といってもその解釈は人それぞれだが)、音像の定位にポイントを置いて
音楽を楽しまれている。

拡散板導入の動機は、定在波の根絶、更なる音場の広がりと前方定位の音像、
小音量でも音痩せしない豊かな音色の追求といったところでしょうか。


 

金Bさん まずは市川さんがいつも聴かれているソフトで現状の音質をチェック

リスニング位置で暫く聞いた後、あちこち移動して部屋の影響を確認
次に持参のソフトを鳴らして自分の基準と比較

ここで市川さんの試聴音量レベルがかなり低いので、金Bさんは戸惑っていた
「これくらいの音量で音楽を楽しめるのですか?」
「ええ、音楽は論文を書いたり本を読む時に欠かせません。
毎晩夜中の3時頃まで聴くので、これくらいの音量で聴くことに慣れています。」

人それぞれ置かれている環境が異なる。
多かれ少なかれ一定の制約の中で自分の世界を築いている。
市川さんは学生時代にブラスバンドでトローンボーンを吹いていたそうだ。
もともと管楽器の大音量の渦の中に身を任せ、自らも演奏者として大音量を楽しんでおられた。
しかし、上下左右の住民に気を使って音楽を聴いている内に、小音量再生を心がける様になられた。
小音量再生に慣れてくると、その世界でしか味わえない格別の楽しみがあるのかもしれない。

音楽を楽しむためには一定の音量は絶対に必要だと思う。
しかしその音量の最適値は個人によってまちまちである。


 

拡散板で徐々に部屋の響きを調整していく


拡散板の設置はスピーカー背面に1枚、1次反射の両側面に1枚ずつ置く事から始まった。音を聴きながら試行錯誤を繰り返し、最終的には下の画像のようなセッティングになった。試聴位置の後ろにも1枚置かれている。

この状態の音は小音量ながらも音の響きに艶が乗り、立体的な音場もさらに広がりをみせるようになった。実はスピーカーからの音以前に、人の会話がとても聴き取りやすくなり、声が良く通るようになっていた。この音響空間は音楽再生にいい結果をもたらしているに違いない。


仮セッティングの様子。賃貸マンションなので拡散板の固定方法が今後の課題。壁にキズを付けずに固定するには両面テープや転倒防止支柱などを使うことになる。どのような対策をされるのか、これからの取り組みが楽しみである。


7/02
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