気まぐれ日記   

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「-隠れ家- 音質改善計画」はボリュームが増えそうなので、関連コンテンツをまとめて雑記帳に移転させました。

-その10-誘導対策(シールド着装 トライガード巻き) ケーブルの作成(8/01)



8月29日

「バロック音楽の中古レコードが何枚か手に入ったので遊びに来ませんか?」
安西さんはイギリス勤務時代に現地の中古レコード屋さんと親しくなり、日本ではなかなか手に入りにくいレコードを定期的に送ってもらっている。今回も沢山のレコードが手に入ったようで、どれどれと聴かせてもらいに行ってきた。

今までバロック音楽自体は好きで聴いてはいたが、系統立てて聴いてはこなかった。古楽器の演奏によるレコードなどはほとんど縁がない。初心者には裾のが広すぎてどんな演奏家の何を聴けばいいのか羅針盤がなかった。安西さんのアドバイスの元、最近数人の演奏家に的を絞り、集中的に聴き始めるようになった。的を絞って聴き始めると、少しずつ面白みも分かり、また興味も水平展開していく。最近はアストレー・レーベルのヨルディ・サバールやトン・クープマンの演奏を中心に楽しんでいる。

JAZZでもロックでもそうだが、その音楽が好きでも入門者は何を聴いたらいいのか分からないことが多い。「お薦めのアルバム」等の案内本を読んだり、今風ではネット検索が手っ取り早いとは思うが、手当たり次第に聴いて、自分の好みを確立していくのが一番いい。はずれもまたいい経験になる。

しかし私はそれ程には若くない。この歳になるとずるがしこくなり、近道して労少なくいいものに巡り会いたと思うようになる。近くにオーソリティがいるととても助かる。あー 歳は取りたくないなあ〜。だんだん横着になってくる。


安西さんのお宅でAさんとお会いする。Aさんは最近トーレンスの超弩級プレーヤー リファレンスを入手したそうだ。今はまだ最終調整&筐体のリペアのため自宅には届いていないが、磨きをかけてピカピカになったそうだ。セッティングが完了したら聴かせてもらうことになった。完全調整の終わったリファレンス、今から楽しみである。



夜、所用のためT2+さんの所にお邪魔する。日曜日の夜、家族団らん時にお伺いしたので目的が終わり次第帰るつもりでいたが・・・そういう訳にはいきますまい。

2ヶ月振りに聴かせて頂いたT2+さんの音は、前回と趣を異にしてとてもアグレッシブな音を出していた。システムが高いレベルで確定すると、ほんの些細なことでも敏感に反応して音が変わってしまう。その変化を目の当たりにしてしまった。


ここのところ集中的に人を招いたり訪問することが続いた。少し落ち着いて整理してみたいことがある。何かと走りすぎている向きもある。消化不良にならないため立ち止まり、日記の更新もちょっとお休みます。m(__)m





8月28日


( フィル様 思い出させて済みませんm(__)m )


昨年は鮭のワイン蒸し、今年の修羅邸サウンドパーティーのメインディッシュは秋刀魚。荷揚げ直後の活きのいい秋刀魚の刺身に塩焼き。添え物として焼き茄子、しめは甘エビの頭の味噌汁と栗ご飯、季節の食材をふんだんに盛り合わせたディナー、絶品の美味さでした。

フィルさんはどうやら生ものが苦手のご様子。一口挑戦はしたものの、どうもあきまへん。残りは全て私が頂いてしまった。お魚の好きな人は、食べ方もうまい。絶妙な箸さばきで骨だけ残して綺麗にたいらげたダークさん。


修羅さんのサウンドパーティーは奥様とお嬢様の手作り料理を参加者とともにご家族全員参加で楽しむ。こんな平和なシーンは我が家では夢物語、羨ましいと共にそこには修羅さんの人柄が色濃く反映されている。


SACDマルチの効果をリアSPの後ろで確認しているの図

さて肝心の音の方はと言うと。ほぼ一年ぶりの修羅さんの音は、より洗練されとても自然な響きでした。どこにも誇張感がなくスピーカーの存在が消えて音楽がスーッと体の中に染みこんでくる。しなやかな音の中にも芯のある厚さ、繊細な響きの中にも力感のある低音、 全てがバランス良くまとまり、調和のとれた音でした。

女性ボーカルに焦点を合わせた音作りといっても、煮詰めていけば全てがバランス良くまとまる。EMT930STで聴かせて頂いた“お城のエバンス”、ジャック・デジョネットのドラムが実に気持ちよかった。

機器の使いこなしの点で参考にさせて頂いた事を。まずパワーアンプの台。現状はフィンランドバーチ材の合板の重ね置き。この台はチャンデバやCDPの下にも置かれている。以前借り物のBDRの台を使っていらしたが、返却したとたん音がしょぼくれ痩せてしまったとのこと。アピトン合板はなかなか手に入らない、第一高価だ。かといってMDFでは柔らかすぎる。BDRに代わる台をいろいろ試した結果、このフィンランドバーチ積層合板にたどり着いたそうだ。今はBDRと同じくらい満足しているとのこと。

JBL4343Bのセッティングは基本的に昨年と変わっていない。パイン集積材10×10のブロックによる3点支持。床とSPの底板との間に5mm厚?のフェルトが挟まれている。フェルトの裏には絹の綿。この隙間の定在波対策として何を挟むかによって音は微妙に変化する。修羅さんのように積極的に底板を鳴らされる場合は、素材も含めこの隙間の対策は必須らしい。早速我が家でも実験してみるつもりだ。



システムは昨年と全く変わっていない。同じシステムで鳴らし込み、部屋の空気と同化してより深化している。システムを固定して時間をかけて自分の音を創り上げていく。正にこれこそが音楽とオーディオに向き合う王道の姿だと思う。人のシステムを聴かせて頂くことは、やはりとても参考になる。

私のように機器を取っ替え引っ替えやっている内は、いつまでたっても満足のいく音など出せやしない。過程そのものも楽しむなどとうそぶいて、確信犯としてやってはいるものの、修羅さんほかもろもろ自分の音を確立した方の音を聴かせて頂くと、そろそろ落ちつこうかとも思う。が、まてよこの日記立ち上げ冒頭にも宣言したように、あと8年は紆余曲折を辿ることになるのかな。



8月27日

今日と明日、私の住む街高円寺は阿波踊りで熱気と喧噪に包まれる。窓を締め切っていても、容赦なく太鼓や鉦の音そして人の歓声が飛び込んでくる。60万人からの群衆の結集したパワーとエネルギーたるものは強力で、中途半端な防音対策などいとも簡単に砕いてしまう。そんな見物客でごった返している中、群れをかき分け福島の吉成さんStudiok'sの山本さんが遊びにいらした。


この画像は山本さんから「キライ!」といわれたCalioGXで手持ち撮影したもの
山本さんから手ほどきを受けホワイトバランスを調整してみると、結構いい雰囲気で写真が撮れた
キライなカメラでもプロはその特性を理解して使いこなす さすがにプロです アドバイスありがとうございます


今夜のOFF会もまた新たな発見があった。今更ながらのプリアンプの支配力!

吉成さんはJBL&マークレビンソンのいわば卒業生。JBL4343から始まり、最終的にはJBL4355&マルチまで経験されていらっしゃる。パワーアンプもスレッショルドのステイシス1、クレルのKSA100の他、レビンソンではML-2Lを長年使っていらした。卒業生と書いたが、プリアンプだけは幾多の変遷を経てML-6に戻り、今現在も頑固に使い続けていらっしゃる。JBL&マークレビンソン若葉マークの私にはそのお話は参考になることばかり。

Studiok'sの山本さんは今更何の説明もいらない。経験値の深さ、筋の通った独自のオーディオ観、卓越した感性、どれをとっても敬服するばかり。

お二人の感想はほぼ一致した。マークレビンソンLNP-2L→上33HL&下20.5Lの音は正にJBLの音がすると仰る。高域の煌びやかさはうるささを感じず、ホーンの特徴を良く出してストレートに耳を直撃する。音量はかなり高かったが、それでも耳に障る刺激的な音ではない。

それに比べて低域は引き締まり過ぎて量感に欠ける。もう少し部屋の空気を鷲掴みするほどの豊かさが欲しい。やはり下が20.5Lではパンパンに弾け乾きすぎ、タイトになってしまうのか。

ところが、プリアンプをML-1に替えてみると、同じ20.5Lで鳴らしても音が豹変した。低域の量感は明らかに豊かになり、併せて中域の音場が左右に広がりをみせた。昨日モアさんも仰っていたが、中域の密度、濃さは薄くなるが、音場はエキスパンドをかけたかの如く左右に広がっていく。これはML-1本来の音とは違うとのこと。

確かにその通りで、実は今ML-1には例のオープン・モジュールが刺さっている。オリジナルのML-1の音はもう少し中域が濃く、音場はそれ程広がらないにしても、音が塊として飛び出してくる。これが発売当初のML-1では顕著に表れており、クールさの中にも中域の厚みが凝縮されていたと言う。


いずれにしてもプリアンプを替えただけで、音の傾向がガラッと変わる。プリの支配力は全体を左右する。パワーアンプによる音の変化どころの騒ぎではない。・・・といったら言い過ぎか?しかし今日確認出来たのは固い音と言われている20.5Lもプリアンプを替えただけで、豹変し量感と豊かさが増え、タイトな音ではありつつも部屋全体を揺れ動かしていた。

(LNP-2Lも必ず豹変する時が来る。これは昨日のモアさんの話であるが、最低でも通電後半年は我慢して聴き続けて欲しいとのこと。ある時音の神様が光臨してきてLNP-2Lからえもいわれぬ魅惑的な音が出てくるらしい。LNP-2Lを6台所有され、しかも30年近く使い続けているモアさんの言葉である。)

吉成さんはマルチを囁く。LNC-2Lがあるじゃないか。今は若干低域の量感に乏しく聴こえるLNP-2Lでも、間にLNC-2Lを入れて調整していけば、中高域とのバランスの中で最適なポジションが見つかる。ニヤっと笑って歩き始めたひよこに愛の手をさしのべてこられた。横で山本さんは「まあ 行くところまで行くしかないかな」とニヒルでクールな視線を投げかけている。げに恐ろしきかな盟友二人。

山本さんとは終電近くまで久しぶりに長く話をした。育った時代背景が全く同じなので、ベーシックな部分で共通するところがある。混沌としながらも猥雑なエネルギー感とパワーに満ちた60年代半ばから70年代の始めの青春時代、振り返ってみると熱い時代だった。中学・高校の頃聴いていた音楽がほとんど同じだったのは、少し驚き。山本さんとは恐らくどこかのコンサートで一二度会っていたかと思う。

リヒャルト・シュトラウスからキース・ジャレットのケルン・コンサートに話が飛んだとき、そのインプロヴィゼーションに全く同じイメージを抱いていた事を知って、長年自分一人で納得していた感性に正解のお墨付きをもらったようでとても嬉しかった。少し懐メロモードにシフトしてマイ・バック・ペイジだの、はたまた20数年ぶりに浅川マキだののアルバムを聴いてしまった。








あーあ 逝っちゃった
オールド・レビンソン

しかし
天守閣の城主の手によるLNP2L
EWAN+さんの囁きと紹介によるML-6L
Pippinさんからの刺客ML1L
OMさんからの預かりML7L
PippinEchoesからのLNC2L
御田さんの手によるML1L&JC1AC強化電源
安田さんチューンのJC1AC
T2さんの手引きによる20.5L
竹澤さんの33HL DAC30.6
惣野さんとなぞ男さんの300Hzモジュール
鹿野さん経由Tom&Paul合作Open Module
Open Moduleを除いて、何一つとして新品は無い

その背後にネットワークに支えられた顔が浮かんでくる

私にとってオーディオ機器とは勿論音楽を聴く道具ではあるが、
結果的にはコミュニケーションのツールとしても
大きな役割を果たしていることに気づいた。

人との繋がりの中でオーディオを楽しんでいる




8月26日

人との繋がりは不思議なものです。風が吹けば桶屋が云々〜ほどのこじつけは無理があるにしても、因果の流れを強く感じたオフ会を経験した。

つい一年ちょっと前まで、私にとってマークレビンソンは全く無縁だった。もちろんオーディオを長くやって来たわけだから、その存在なり影響力を知らない訳はない。ステサン誌等の記事を読み、マークレビンソンのすり込みは深く脳裏に染みこんでいた。単純な憧れと夢は相当若い頃から抱いていた。が、一つは金銭面、他方で環境から、実際に使うまでには至らなかった。

私への火付け役はPippinさん。Pippinさんと出逢いのきっかけはGT友の会会長のよっしーさん。よっしーさんの友人でOTLアンプを我が家に仕込んだのが磁器瑠博士。そもそもPippinさんが「入門用のオールドレビンソンで最適なものを教えて下さい」と世に問うたとき、アドバイスされたのがモアさん。Pippinさんが私の親ならモアさんは祖父にあたる(笑)。一同に会して熱い時が流れた。


盛り沢山の密度の濃いオフ会になったため、今は頭の芯がしびれているが、後日まとめてみたいと思う。オールド・レビンソンの使いこなしのアドバイスもさることながら、音源の大切さを改めて示唆頂いた。


モアさんがオリジナル盤から焼き付けた貴重な音源を聴かせて頂いた
ご自身が車の中で楽しむために制作したものである。
瞬間切り替えで私の国内版のレコードと聴き聴き比べたが
その音の厚み、音の密度の濃さに、オリジナル盤の音色の片鱗を窺い知れた。

オフ会の間、エアコンはフル稼働。33HL&20.5Lもフルパワー。しかしブレーカーは落ちることなく、電源を供給し続けた。フルセットで初めてのオフ会だったので、内心恐る恐るであったが、一つのハードルをクリアーして安堵のため息をついている。

 




8月24日

老いらくの恋は始末に負えないらしい。行くところまで行って燃焼しきるか、途中で傷つき我にかえるか、巷を賑わしている三面記事を読む限り、ハッピーエンドのエピローグは用意されていないことが多い。

妄信的にレビンソンの音に恋したわけではない。ただこの歳になって初めてレビンソンの音に出逢い、情動を揺り動かされた事は間違いない。メンテナンスの行き届いたML-1の音に触れたこの一年、いつしかレビンソンの呪縛にかかってしまった。彼が目指していた音の最終形を追体験できれば、オーディオ冥利に尽きる。

早ばやと卒業された方、或いは始めから眼中になかった人には滑稽にすら写るだろう。隠れ家は今レビンソンの熱気に満ち、文字通り熱暴走している。

20.5Lを低域側、33HLを中高域側に持ってきて、単純にネットワーク接続で聴いている。33HLシングル時に比べ、低域はより引き締まり、反応の早い軽やかな、それでいてぶ厚い音になった。音量にもよるが、気になっていたブーミーさがなくなり、キレのいい重低音が腹に浸透してくる。

今まで聴いたことがない音に、これが同じスピーカーかと耳を疑っている。上下を逆にしたらまた違った音になるのだろう。LNC-2Lを入れたら・・・・。いろいろやりたいことはあるが、一歩ずつ確かめながら過程そのものを楽しんでいきたい。


それにしてもモノーラル・パワーアンプの威力には驚いている。単にチャンネルセパレーションがいいとかクロストークがないとかという物理特性だけでは語れない何かがあるような気がしてならない。各ユニットの音波が試聴位置でうまく交わるように、スピーカーのセッティングを煮詰め、ステレオフォニック再生を進化させよう。純度が上がると反応も明確になる。




8月23日

見苦しい言い訳じみた思いをうだうだと。猫の目の如く落ち着きがなく、節操が無い。どん欲という点ではこどもと同じである。ただただ、音そのものに興味がある。

マーク・レビンソンの狂気を追体験してみたい。レビンソンが投げた石は当時のオーディオ界を震撼とさせたと言う。どんな音だったのか、ただ純粋に興味が沸く。瀬川冬樹さんが辿った道のほんの一部でも触れてみたい。30年前には果たせなかった夢、いつかは自分でも体験してみたい。遅れてきた中年男は虎視眈々と機会を狙っていた。


急に涼しくなった。一過性の涼しさだろうが、こういう日を待っていた。クーラーを入れなくてもオーディオいじりが出来る。T2さんの取り計らいでこの機器を導入したのは、もう1ヶ月以上前のことだが、発熱と電源容量の心配から暫く様子をみていた。電源対策は既に終わった。いよいよ本格的に使いこなそうと思っていた矢先に、思わぬ伏兵、怪物33HLが現れた。期間限定のため33HLの音出しを優先させた。

単独使用でのアイドリングは継続的に行っており、その素性の確かさは確認済みである。オールドレビンソンとの相性という点ではML-2L当たりがベストマッチなのであろう。しかし現実にはなかなか程度のいいML-2Lなどにはお目にかかれない。手を出すのも少し怖い。

レビンソンが去り、マドリガル社に社名変更した時点でその音の普系は絶たれた。ただ’80年代当時はまだレビンソンの色を強く残していると聞く。異端児ML-2Lの流れを汲むという20シリーズ。20Lはほとんどバージョンアップに回った。20.6Lはダブルテフロン基盤によるノイズ特性の改良が行われたが、熱対策がネックであり、定期的なメンテナンスが必須とのこと。使用環境にもよるが、3〜4年ごとに基盤を交換するほどの甲斐性は無い。選択肢は狭まった。


全段ピュアAクラスオペレーションによるコンプリメンタリープッシュプル回路を搭載したモノーラルパワーアンプ。実行出力100W(8Ω)、消費電力500W

電源工事のお陰で単体使用では1KWの消費電力でも全く問題がない。果たしてパワーアンプだけで3KW使用ではどんなものか。未知の領域である。MAX40Aの供給電力ではエアコンとの同時運転は厳しい。涼しくなるのを待っていた。

呆れてモノも言えない。おバカの見本をさらけ出しているようなもの。自分でも何故?と疑問が沸く。レビンソンの狂気にあてられてしまったのか・・・・まあ人生、ゲームみたいなものと自嘲している。












33HL&20.5Lのモノーラルバイアンプ仕様
ブレーカーも落ちず、とりあえず音が出続けた。

音が出ただけで今は感動している。




8月22日

今回、私的レベルではハイエンドだと思っているスピーカーケーブルやらインターコネクトケーブルをお借りしたので、早速繋いで聴いてみた。試聴結果はおいおいと。7秒瞬間切り替え試聴は出来ないので、少し腰を落ち着けて聴いてみようと思う。



SPケーブル PADのプロテウス インタコ コロッサス

 

バイワイヤー接続を止めて純正ジャンパー線で上下を繋ぎ、高域側にスピーカーケーブルを繋いでみた。暫く聴き込んで、次は低域側に繋いでみようと思う。どちらに入れるかによって音が変わるとも言われているが、今までバイワイヤー接続しかやっていなかったのでこの辺のところは??である。


こうなってくると我がケーブルが少し不憫に思えてきた。苦労して作ったトライガード巻きケーブル、徒労に終わらせては悔しい。それを知ってか、先日修羅さんからケーブルのハム・ノイズ対策のアドバイスを頂いた。誘導性のハムの原因は、根本的な機器間のアース電位差、或いはケーブルのアース周りの処理が悪いからとのこと。ちゃんと機器のアースに接続しないシールドなどと言うものは高周波領域にしか効果はないそうだ。

「金属のシールド」があるならば、それのプリ出力側からリード線を引き出し、プリのフォノアースに接続してみてください、と具体的な指示を頂いた。確かモノ本にも書いてあった。シールドの片方のみをプラグに繋ぎ、反対側は浮かせておく。前回はシールドを被せたままに終わってしまったので、早速シールドのアース取りをやってみた。機器間の電位差はほぼパーフェクトに解消してある。

  
本来はシールドを被せる前にリード線の半田付けをしておくのがベスト
  


修羅さんの仰るとおり、ハム・ノイズはものの見事にピタっと消えてしまった。やらせではありません。これは本当に不思議である。いや理論的には不思議な事ではないかもしれないが、素人の私にとってはマジックみたいなものだ。オーディオ、少なくても電子回路系は全て理論の上に成り立っている。素人はこれだから困る。

この場を借りて、修羅さんアドバイスどうもありがとうございました。ケーブルが活き返りました。感謝!



8月21日

Studiok'sに遊びに行く。本当に足の踏み場が無いほどレコードの山で埋まっていた。懐かしいアルバムが目にとまった。MIKE NOCKがECMレーベルに残した唯一のアルバム「ONDAS」。k'sでMIKE NOCKのアナログデビュー盤にお目にかかれるとは思わなかった。懐かしさの余りTD124で聴かせてもらう。

瞑想時の脇役として、毎晩の様にこの「ONDAS」を聴いていた時期があった。深く精神世界に入り込み、気持ちが安らぐ。気が付いてみると寝ていたなんて事が何度もあった。その後マイク・ノックからエンリコ・ピエラヌンツィに続いて行き、私のピアノ・トリオの視聴守備範囲が大きく広がった。


このアルバム、最近アナログに力を入れ始めたカゲトラさんの所へ嫁いで行くやも知れない。あそこで聴いたら間違いなく飛んでいくだろうなあ。



世の中、本当に広いようで狭い。オーディオの世界では更に愛好者が限られているので、あの人とこの人が 「え!?」っていう繋がりもある。今日はそんな驚きを感じてしまった。

なんでLevinsonのLNC-2Lかというと、この機器にまつわる数奇な巡り合わせ感じざるを得なかった。

先日、JBL&M.Levinson&マルチ使いの惣野さんの事をHPで紹介した。私の感想を述べるより、興味のある方は実際に聴いてもらったほうがいいと思っていたところ、エントリーされた方がいらした。PippinEchoesさんと安西さん。お二人を連れて再び惣野邸を訪問した。

惣野さんとPippinEchoesさんは共に共通項がある。マルチチャンネル JBLのユニット MarkLevinsonのアンプ。話が弾まないわけがない。昼過ぎから延々と夜中まであれやこれやとオーディオ談義。「ウーファーは200Hzで切った方がいい」「ミッドバスは独立した別筐体で作った方が活きる」「LNC-2Lはオープンモジュール差した方が何かと便利だ」・・・

惣野さん 「このLNC-2Lは’70年代の始めの初期ロットを発売と共にすぐに買ったんですよ」

ピピエコさん 「モジュールは?」
惣野さん 「300Hzカットのピットモジュールでしたが、オープンにモジュールに差し替え250Hzで切っています。」

ピピエコさん 「その300Hzカットのモジュールはどうされました?」
惣野さん 「昨年オークションで売ってしまいました」

ピピエコさん 「え?オークション。どなたが落札されました?」
惣野さん 「確か 茨城の・・・・??さん でもノイズが乗るとかで一旦取引は白紙になりかけたんです。が、差し込みが甘かっただけのようで、最終的にはトラブル無く取引成立しました。」

ピピエコさん 「その人○○さんと言う方では?」
惣野さん 「はいはい その様なお名前でした。」

ピピエコさん 「いや〜奇遇ですね。その方HNがなぞ男さんと言いまして、ワシのLNC-2Lはそのなぞ男さんの300Hzに交換してもらったのですよ。」 
惣野さん 「ってことは私のモジュールがピピエコさんの所に行ったってことですね」

ピピエコさん 「そうなんですね。ワシの当初のモジュールは500Hzのオープンモジュールでしたが、これでは下が高すぎる。なぞ男さんに相談したら、自分が持っている300Hzのモノと交換してあげてあげる と言うことになりまして。モジュールの元所有者は惣野さんだったのですね!!」

始めてお会いするお二人。何の脈絡もない様に見えて実はモジュールで繋がっていた。二人で顔を見合わせて、しばし神妙な顔を。

ところが、その300Hzモジュール入りLNC-2Lは現在我が家にある。惣野さん なぞ男さん ピピエコさん そして私が見えない糸、いやレビンソンのモジュールで強く繋がった。世間は狭い。オーディオの世界は更に狭い。




8月20日

花金の夜、街は人で賑わっている。隠れ家ではオヤジ達が集まりあれやこれやとオーディオ談義。33HLのオーナーほか数名の方が収まり具合を確認の為表敬訪問して下さった。夜の為音量はそれ程上げられなかったが、それでもJBL4348&33HLはハイエンドな響きの片鱗を見せつけてくれた。

OTLアンプの時とは同じスピーカーとは思えないほど表情が変わった。ある人はいい意味でとても暴力的な音になったと言う。また輪郭がはっきりしすぎて音が固いとも言う。OTLアンプで醸し出した色気や柔らかさがややスポイルされ、スタジオモニターライクに明快ななってしまったとも。もっとも電源投入直後でアンプも暖まっていないばかりか、JBL4348もこんなパワーをもらって鳴らされるのは初体験。もう少し馴染んでくれば音も柔らかくなってくるとは思う。

「体験上、音の解像度を保ったまま、高域方向の響きを柔らかくし更に音場が広がるから使ってみたら如何か」と、オーナーはこんなモノを置いていかれた。これは正に豚に真珠、猫に小判。いまだかつてこういうハイエンドなケーブル類は使った事がない。縁が無いと言うよりも、そういう方向に走ることを拒否していた。何と言ってもメーター1、000円前後のケーブルで試行錯誤しているのだから。が、聴くだけならタダか、ちょっとスケベ心が起きてきた。果たしてどんな結果になるのやら。週末のセッティングが楽しみとなった。





8月19日

COZZOの山本さんと新宿のペイトン プレイスに遊びに行く。マスターのケンちゃんはシャンソン歌手としても有名だが、独特の審美眼を持っており絵画の蒐集もさることながら無名の画家の発掘にも才能を発揮されている。秘蔵のコレクションの中から、普段はお店に飾らない一枚の絵を見せてくれた。

誰が描いたかは不明だが、その一枚の絵に魅せられ、引きこまれてしまった。絵から音楽が鳴り響いてくる。またその絵と絶妙に解け合うJAZZMANのオブジェが置いてあり、頭の中で隠れ家に飾られた様子をイメージしてしまった。インテリアも意識せず、オーディオ機器だけの殺風景な隠れ家にこんなモノを飾ったらさぞ楽しいだろうなあ・・・

しばし虚ろな私の視線を見て想いを悟ったのか山本さん、「この絵とオブジェの住処はあそこで決まり」、思いっきり肩を押すかの如く断言された。

真夜中に山本さんと二人でその絵とオブジェを運び込み、いつしかここに鎮座してしまった。絵とオブジェをバックにマイルスのスティーミンを流し二人で聴いた。絵とオブジェから本当に音が鳴り響いてきた。










8月18日

真空管のOTLアンプを使い続けていたのに、いきなりAB級の石、しかもハイエンドと言われている33HLが鎮座している図には飛躍がありすぎる。物事には順番といものがあり、段階を追ってステップアップしていかないと、そのものの本当の価値が見出せないかもしれない。200V電源の威力を確認し、ブレーカーの飛びも心配なくなったので、ある意味目的は達成された。こんな脈絡のない極端な展開はひとまず置いておき、現実に目を向ける。

借り物とはいえ、33HLをJBL4348に繋いだ関係でSDサウンドのi-1&i-3が一瞬浮いてしまった。そこでこれをFocus Audio MOREL68に繋いで鳴らしている。今日はバイアンプで低域をi-3、高域をi-1という構成で鳴らしてみたが、これが実にいい味を出している。i-1シングル使いの時よりも更に音に浸透力があり、小音量でも楽器やボーカルの音が痩せなることなく、とても質感の高い音を奏でてくれる。

JBLのユニットとは異なりSPユニットが小型で逆起電力の発生が少ないためか、小音量で聴いたためか、とにかくにじみのない鮮明かつウオームな音であった。小型スピーカーとOTLアンプ、LS3/5Aを鳴らした時にも感じたが、この組み合わせは結構いけるかも知れない。

しかし、今日の暑さはいったい何なんだろう。こんな暑い日に真空管アンプに灯を灯すのは、やはりかなり厳しい。クーラーを入れても、照り返しの天井と床の真空管の熱気とが対流して、部屋はほとんど冷えない。ダイエットサプリを飲みながら腹一杯飯を食べているようなものだ。



8月17日

携帯、パソコン、オーディオ、オリンピックから離れ、八ヶ岳の麓で鋭気を養う。といえば聞こえはいいが、もっぱらアッシー君に徹し浄罪のまねごとを。普段の行いが悪いためか冷たい雨にたたられた。



たまたま入った清里の駅前の店でブルーバッフルに出くわす。天井が高く、なかなかいいい空間だったので、キース・ジャレットのピアノソロをリクエストする。案の定いい響きだった。
「こんな所に来てまでもオーディオの事が頭から離れない、こりゃ病気だわ」
と子供やカミサンから白い目で見られてしまう。




中2階の梁の上に置かれているので、JBLが壁掛けスピーカーのように小さく見える

おはじきという地鶏料理のお店






主峰赤岳を臨みながらあぐらをかいて酒を飲む。
刻一刻と陽が沈んでいき、やがて漆黒の闇が訪れた。
月や星、まして街灯もなく、怖いほどに暗かった。
都会暮らしのぼうずは早くおうちに帰りたいと反べそをかいていた。



8月15日

玄関を開けると顔見知りの人達が何人か・・・。仕掛け人はどうやらこの人らしい。

去年ささやかながら友人の誕生日をお祝いしたことが、こんな形でフィードバックされるとは思いもよらなかった。 よもやこの歳にになってオーディオ仲間から誕生日会など開いてもらうなどとは、驚きや恥ずかしさとともに、人の情の機微に触れて熱いものが体に流れた一日だった。

肴になることはやぶさかではなかった。しかしうがった見方をせず、照れも捨て、虚心坦懐に心の声を聞いてみると「ありがとうございます」と言わずにはおれない。

五十のオーディオオタクのおっさんが、細々とホームページを開いたのがおよそ2年前。当時はオーディオ関連の友人など誰一人としていなかった。いや、こと音楽やオーディオについてはプライベートな趣味性が最優先される極めて個人的な愉しみだと考えており、情報収集以外にはほとんど人との関わりを絶っていた。

ところが、血も通っていない無機物のオーディオ機器を媒介として、情緒溢れる音楽が奏でられ、はたまた人との有機的な繋がりが産まれる。パラダイムを転換すればそこに今までとは違った新しい世界が開けてくる。オーディオを趣味としてきて「よかったなア〜」と実感した一日だった。



明日からフレックスお盆休暇を取り、家族サービスで長野に行って来ますので、暫く日記の更新をお休みします。




8月14日

真昼の狂気

柳瀬さんが遊びにいらっしゃる。電源ケーブルのエージングもこれからとはいうものの、だいぶ前からの約束がようやく実った。電源工事の効果の確認やらカートリッジの聴き比べなど、午後から二人でマッタリと音楽を聴く。柳瀬さんはいわば隠れ家の定点観測人である。

レビンソンの狂気に触発され、一度しかない人生、こっちも行くところまで行ってみようか、と馬鹿げた妄想が頭をよぎった。連続40日の記録的猛暑で正常な判断力も出来なくなってしまったのか・・・

200Vの電源引き込み後、初めて音量を上げてパワーアンプを鳴らしてみた。クーラーはフル稼働でもブレーカーは落ちなかった。しめしめ大成功、いや地獄の始まりか?JBL4348は喜び勇んで、屈託なく伸びやかに音楽を奏でてくれる。ネットワーク仕様に戻し、余計なものは全て取り外してみた。モノ仕様・ハイパワーの200Vアンプは15インチウーファーをいともたやすく制動している。この部屋でこんな引き締まった音を聴くのは初めてである。アッテネーターの調整やらセッティングの見直し等細かい調整はこれからゆっくりと行う。素の音に触れて、今後の可能性の大きさに身震いしてきた。



柳瀬さんが持参されたブルーノート65周年記念アナログ復刻盤、ルディ・ヴァン・ゲルダーのマスタリング、小鐵徹氏によるカッティングの「ブルートレーン」を聴く。ついでにと、私が持っている盤との聴き比べ、更にカートリッジを交換しながら、真昼の狂気は続く。




真夜中の狂喜

夕方からStudioK'sの7周年記念パーティに顔を出す。七夕の如く一年に一度しか会わない方もいたが、久しぶりに多くの友人と会い、話が弾んだ。ヒューガルテンは飲み心地がよく、何杯もお代わりをする。そのうちカゲトラさんが「二左衛門」なる吟醸酒を持ってこられ、ご相伴に預かる。今夜はほとんどがオーディオ関係の人達が集まり、楽しいパーティーだった。



 

いつしか夜も更け終電もなくなった。誰とは言わないが、こんなあられもない格好になってしまった人もいた。

 



8月13日 

少し斜に構えて、お約束ごとをひと言。
「だいたい感想なり試聴記なんてものはいい加減なものである。同じ音楽を聴いてもその時の体調なり精神状態によっても印象は変わってしまうもので、普遍的・絶対的な評価などはあり得ない。思い込み、先入観によって始めから色眼鏡を掛けて判断してしてしまうこともある。」 更に言えば、言葉は一旦活字になると発信者の思惑や意図を離れて、勝手に独り歩きしてしまう。ことさら言うまでの事でもないが、厄介なものだ。


聴き比べは次の方法で行った。
従来の壁コン接続と専用ケーブルとの聴き比べ。壁コンの電源も活きているので、全ての機器を従来の壁コンに繋いで聴いた後、専用ケーブルに繋ぎ変えて同じソフト聴く。


予想通りというか、期待通りというか、一言で言うとS/N比が高く情報量の多い音である。と書けば予定調和で面白くもなんともない。が事実、オーバーに表現すると高域の抜けが天井知らずに伸び切っており、低域も豊かさふくよかさが増して量感が豊かになった。この違いはいくら駄耳の私でもはっきりと確認できた。

結論から言うと個人の好み、良し悪しは別として、クライオ処理ケーブルによる専用回線は確実に情報量が増える。専用ケーブルとしたことで外来ノイズが遮断され、また漏れ電流による迷走電流が減少したためか、高S/N比に下支えられたきわめて明快で見通しのいい音になる。

ただ、精密な測定器ならいざ知らず、私の聴力のレベルでは、数値的にどこまで全体のノイズフロアーが下がったのかまでは表現は出来ない。あくまでも感覚的に感じたことは雰囲気・空気感・透明感は明らかに変わったと言える。元の壁コン接続に戻すとザワつき、棘とげしさが気になる。

解像度が上がった事で、心配していたエネルギー感の減少や音の薄さが気になるかと思ったが、むしろ逆で決壊したダムから一気に土石流が流れ出るかの如く、エネルギーに満ちた音が放出された。結果的にはスピーカーのセッティングや部屋のチューニングをやり直さなければならないほど音の響きが変化してしまった。実際、これが拡散板の復帰に繋がったことは既述の通り。



今回inaiinaibaさんと鹿野さんの特別参加により、面白い聴き比べが実現できた。Mark LevinsonのプリアンプML-1のライン・モジュールを交換しながら聴き比べるという、恐らく本邦初、前代未聞の聴き比べである。

モジュールは@私のオリジナル AinaiinaibaさんのLD-3 B鹿野さんのスペシャル・オープン・;モジュールの3種類。専用電源を引き込んだことにより、各モジュールそれぞれの個体の持つキャラクターをより正確に引き出し、音の違いを明確に描き出してくれる結果となった。


試聴は次のシステムで行った。
100Vクライオケーブルをアキュフェーズのクリーン電源PS-1200Vに直結し、そこからCDT(P0s)D/Aコンバーター(D-70)、プリアンプML-1に繋ぐ。ソフトはエレキングさんが最近これでご自宅のSystenm6の低域の調整を行っているというDIANA KRALLのGirl in the Other Roomの3トラック目「Temptation」。

初めに電源工事の前に聴いた記憶音と専用ケーブル工事後の音を比較する。この時点のモジュールはスペシャル・オープン・モジュール。

クライオケーブルはオープン・モジュールの特徴をより正確に引き出してくれた。基盤がむき出しの状態のためか、オリジナルのようにエポキシで固めていないためか、はたまた現代プリの回路ノウハウがぎっしりと詰まっているためか、このオープン・モジュールは透明感に溢れながらもエネルギー感に満ちた密度の濃い音であった。

シンバルの響きがキラ星の如く空中に砕け飛び、余韻も綺麗に消えていく。低域はラウドネスをかけたかの様に量感が増す。ただ、ダイアナ・クラールの口がかなり大きくなってしまった印象はある。中域の音場感も増えたが、逆に響きが少し耳につく。私的には音響・音質のバランスが崩れてしまった印象で、皆さんの前でSPの位置も含めてチューニングのやり直しです!と口走ってしまった。ML-1が別物の現代アンプに生まれ変わった。


次にinaiinaibaさんnLD-3に差し替える。もともとこのモジュールはLNP-2L用のフォノモジュールのようだが、どういう訳かML-1のライン・モジュールと互換性がある。現にinaiinaibaさんはこれを常用されており、また今回差し替えを行ってもちゃんと音が出る。音の傾向は一言で言えばかまぼこ型の中域こってりタイプ。高域も低域も欲張っておらず適度にタイトである。

情報量はオープン・モジュールに比べるとやや少なめだが、音楽の肝の部分はしっかりと出している感じがした。出力ゲインもノーマルのモジュールに比べて低い。逆にこれがinaiinaibaさんはお気に入りで、ゲインが低い分だけボリューム調整の範囲が広がり、細かい音量調節ができる。ノーマルの音量が時計の8時であれば、LD-3は10時位でようやく同じ音量になる。


ノーマルモジュールではどうか。ある意味で聴き慣れた音である。三種類の中では極めて中庸な音で、音のバランス的には一番安心できる。オープン・モジュールと聴き比べると解像度の低さの点でやや物足りなさを感じてしまうが、エレキングさんはこの音がどうやらお気に入りの様子だった。

ここで、ML-1のプリアンプとしての優秀性を再確認させられた。今から30年近くも前の製品である。しかし、古さは微塵も感じられない。いや、むしろ今回のモジュールの交換で、それぞれのモジュールの持ち味を的確に表現し切ったことは、このML-1というプリアンプが如何に基本性能が優れているかを物語っている。

レビンソンがバウエンのオペアンプ・モジュールに着目し、これを当時のLNP-2に組み込んだ時点で、よもや2004年の今もモジュールの交換によってこんな形でプリアンプが蘇生するなどとは想像すらしていなかっただろう。LSIのチップの如くモジュールを交換しさえすれば、音質の改良可能性とメンテナンスの容易性が担保される。レビンソンの発想はやはり奇才と称するに値する。

鹿野さんも仰っておられる、継続的に練り込まれていったモジュールが手に入ればオールドレビンソンは発展しながらずっと生き続けるであろうと。


電源ケーブルの引き直しはレビンソンの狂気を私に呼び起こし、更に私を狂気に走らせる事となってしまった。真夏の悪夢、束の間の幻か。



8月12日

 時間をお金で買う。どこぞの消費者金融のキャッチではない。しかし、定年後に退職金で広い家を建てても、或いはコツコツお金を貯め、ヨイヨイになってからスポーツカーを買っても喜びも価値も半減する。かといって若い人が身の丈知らずに高額商品を長期ローンで購入するのはどうかとは思う。要はバランスである。「時を金で買う」両刃の刃の考え方、状況如何によっては人生をより充実させ楽しくもさせてくれる。

 と、ここまで予防線を張っておけば後でカミサンにバレても後ろ指を指される事もあるまい。

 自宅であれば何の問題もない。賃貸マンションのため躊躇していたが、もうそれほど時間も残されていない。また何時アクシデントが起きるとも分からない。刹那的かも知れないが、気力も体力も聴力も充実し、そして若干だが財力も少しはある今、一番いい状態で音楽を聴きたい。

 10年いや5年先は身の回りの環境も含めてどう変化しているか予想だにつかない。ただ、確実に言えることは、感性は今より豊かになっているかも知れないが、聴力は間違いなく衰えている。高域は10KHzも聴き取れないであろう。アナログやSACDの超高域の倍音など全く聴こえなくなっているかもしれない。

 この隠れ家を出るとき、原状回復工事の事が少し頭をよぎる。が「今」を思って電源工事に踏みきった。オーディオ専用ケーブルを分電盤から直接引き込む事にした。どうせ工事をするのなら中途半端な躊躇いはいらない。200Vと100Vのケーブル都合3本を新たに引き込む事にした。

 電源工事はオーディオ専門に工事を行っており、経験豊かなエレキングさんにお願いした。勿論電気設備工事の有資格者。工事見積もりの日から丁度1ヶ月が経っていた。


 当初はケーブルを床に這わすつもりでいたが、天井裏を覗いたエレキングさん
 「スラブにかなりゆとりがある。よし天井を這わして目的場所まで最短で持っていこう! 壁伝いに落とすので見栄えは悪くなるがそれでもいいですか?」 
 目障りになるならモールで隠す事も出来る。家族が集まるリビングルームならいざ知らず、ここは音優先の自分の隠れ家、ずどんと黒蛇を落として下さい、とOKを出す。
 「天井に直径25mmの穴をあけるが、それでもいいですか?」
 音の為なら何のその、やって下さい。

 工事のサポーターとして逗子からわざわざinaiinaibaさんが駆けつけて下さる。仕事の合間、スーツを脱ぎ捨て軽装に着替え、お助けマンの登場である。聞くところによるとでエレキングさんとinaiinaibaさんは今までコンビを組んで、多くの工事を行っていたそうだ。師匠と弟子、阿吽の呼吸で作業は快調に進んだ。



 工事の段取りとしては以下の通り。

1.ケーブルの終端をどこにするかの場所決め ケーブルの長さ確認
2..天井の穴あけ位置確認 →穴あけ
3.二人作業によるケーブルの引き込み 
4.サブ分電盤の取り付け 子ブレーカーの取り付け(スーパークライオを使用)
5.200V 100Vの専用線の結線 アース線の結線
6.ケーブルの固定
7.端末処理 電源ボックス作成(エレキングさん特製アルミBOX&クライオタップ)
8.通電 チェック


電源ケーブルは200VをCV-Sノーマルケーブル1本、100VをCV-Sクライオ処理ケーブル2本と指定した。200Vにはパワーアンプに直結し、100Vには前段機器をデジタル系とナログ系を分けて使う予定でいる。将来的に200Vは良質のトランスでステップダウンするかもしれない。

未整理の走り書きですが、電源工事の様子はこちらをご覧下さい 
なお、詳細画像のUPも顔写も当然関係者の了解済みです。また工事は有資格者で無ければ出来ません。念のため。

11時にスタートして16時終了。全ての工事が終わりこれから音の確認を行おうとした直前、タイミングよく鹿野さんも来宅された。お忙しい中寸暇を盗んで顔を出して頂きとても嬉しかった。いよいよ4人でケーブルの試聴会が始まった。 ここで前代未聞、珍しい形で音質チェックを行った。

timeout てーげーに つづく



今回の電源工事で部屋のチューニングをもう一度見直す結果となった。金Bさんの拡散板が真ん中に復帰。俄然音が中央に厚く集中し、音場も奥に広がった。




8月9日

ML-1のモジュール交換時行った接点のクリーニングは、音が文字通り一皮向けたようにクリーンになる。ピンホールには爪楊枝を柔らかくほぐしてアルコールで磨くのが手っ取り早いが、ベビー綿棒の先を削って細くしたものでも代用できる。

コネクター内部のクリーニングは暫く振りに行ったが、こんな部分でも結構汚れが付くものだ。重箱の隅をつつくような細かいことだが、ついで作業としては労少なくして効果は大きい。クリーニングが終わったら気休めに接点復活剤を微量塗布して綿棒で拭き上げておいた。

 

接点復活剤にも色々な種類が出回っている。金さん銀さんやらケイグ、SETTEN・・・いずれもごく微量使うのがコツだと思う。


昔YAMAHAのアンプA-2000のスピーカー端子に油性系スプレー式の接点復活剤を使ったら4〜5年後にプラスチック樹脂系の端子がことごとく割れてしまった、そんな苦い経験がある。現在は耐プラスチック系の接点復活剤も出回っているが、いずれにしても多用は禁物、何事も過ぎたるは及ばざるが如しですね。

もっともデリカシーに貧しい私の駄耳には、この種の復活剤の違いによる音の変化を感じたことがない。酸化防止・延命の意味合いなら理論的にも納得ができるが、横着しないで時々磨いてあげる、これがコスト/パファオーマンス的にはベストだと思っている。


私の話はなんともみっみちくミクロ的だが、こちらはスケールがでかい。


JBL&レビンソン&マルチファンの方なら惣野さんの事をご存じかも知れない。ネットには登場しないが、その道30年のベテランで、とにかくJBL一筋である。先日お誘いを受けてご自宅を訪問させて頂いた。38畳ものオーディオ専用ルームで4(5)ウエイマルチを楽しんでいらした。

ソースは今はCDのみ、聴かれる音楽はJAZZ&カントリー・ウエスタン&ボーカルがメイン

こちらへどうぞ




8月3日

本屋で何気なく雑誌を立ち読みしていたら、今日発売のモノ・マガジンにCOZZOの山本さんの記事が載っていた。私の珈琲(道)の師匠であり、美味い珈琲の淹れ方、豆の選別、焙煎と味の関係、喫茶店経営学、美味い珈琲店などなど珈琲にまつわる様々なノウハウと知識を教えて頂いている。珈琲ばかりではなく、私のオーディオ再熱についても山本さんを抜きにしては語れないところもあるが。


モノ・マガジンの記事は「セラエコフィルター」という新製品のテストリポートだが、珈琲好きの方は一読されてみては如何でしょうか。本文-P197-より「東京屈指のペーパーフィルターの使い手として知られている山本さん・・・・」がリポートを書かれている。

紙と布以外のフィルターとしてはこのセラミック以外に実はもう一種類ある。これを忘れたらカーマ・ヤナセさんがCOZZOに持ち込んで「勝負!」と殴り込みをかけに行く か どうかはわからないが・・・スイスのエルフォ社のゴールドフィルター。

我が家でも似たようなモノを一時期使っていた。ステンレスの網戸みたいなヤツ、どうも私には粉っぽくて好みには合わなかった。マガイ品だったことあるかも知れない。今のところ「名門」のペーパーフィルターが一番安心して使える。

【珈琲店のマスターでもないのに生意気な蘊蓄を一つ】
夏場にアイス・コーヒー※は欠かせないが、美味しく飲めるアイスコーヒーの保存の仕方を。
少し多めに(できれば5人分以上)抽出した後、熱いうちにボールに移し、卵の泡立て器でシャカシャカと空気を入れながら攪拌する。暫くかき回していると泡が立つ。その泡を丁寧にすくい取る。これで珈琲の中の脂肪分が減少する。これを冷蔵庫に保管して翌日む。脂肪による酸化が抑えられ、キラキラと琥珀色・クリスタルの輝きを保ったまま、後味スッキリの美味いアイスコーヒーが飲める。


(※関東では 冷たい珈琲をアイス・コーヒーというが、場所によってはコール・コーヒーともいう。はたまたレイコー(冷珈)とも呼ばれる。所変われば呼び名も変わる。変わらないのはCOZZOの味 m(__)m お後がよろしいようで・・・)




8月2日

猛暑も一休み、気のせいか朝夕の風に秋の気配を感じている。おや、もう夏も終わりかな?!いや恐らく台風接近のせいでしょう。しかし、今年のように早くから暑くなりすぎると季節も夏バテしてしまうのかも知れない。それにしても何となく人も季節も忙しく先急ぎをいているようでならない。

先日ブレーカーが二度に渡り飛んでしまった原因は、明らかに壁コンに接続した機器の電源容量オーバーである。消費電力が常に500W前後のA級アンプが3台もフル稼働していたら、飛んでしまうのも無理はない。

幸い大本の主ブレーカーは落ちなかなったが、分岐されている子ブレーカーの容量は15Aである。壁コンと電灯線のケーブルは全てこの子ブレーカーに繋がっている。今までよく耐えてくれたと、ねぎらいの言葉ひとつでも贈りたくなる。

普通はここで達観しなければいけない。限界を見たのだから、機器を減らそうとするのが賢者の選択。背伸びをしないで、キャパの範囲で調整を計る。

愚者は機器を減らさず、キャパを増やそうと画策する。バランス感覚が狂っている。まったくもって愚かな奴だと我ながら呆れる。来週いよいよ電源工事の予定である。


2002年 / 6.7月8月9月 10月11月12月
2003年 / 1月2月3月4月5・5月A66月A・7月・8月
8月A9月・9月A10月・10月A11月・11月A12月
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先月翌月
 
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