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2002年 6.7月 8月 9月

10月30日


新宿区高田馬場1-23-9
所用で高田馬場に行ったので、JAZZ喫茶「マイルストーン」まで足を延ばしてみた。高田馬場には昔、とある目的の為毎日のように通っており、introとマイルストーンにはよく行っていた。

当時のマイルストーンは白い大理石貼りのエンクロージャーに15インチのJBLのユニット130A(たしか?)を入れ、そのフレームからアース線を取り出していたのが印象的だった。そして驚いたことにカートリッジはオルトフォンのSPU-GTEを使っていた。当時は勿論LPレコードの時代だったので、1日8時間くらいはレコードを掛けっぱなしである。ランニングコストを考えたら、非常に割高のはずであるが、マスターはその当時から音質に拘りを持っていた。
当時のJAZZ喫茶はシュアーのMMカートリッジV15シリーズが主流だったので、Ortofon-SPUを業務用に使っていたマイルストーンは私の記憶の中に強烈に残っている。
そのマイルストーンも何年か前に前面的に改装し、システムも一変した。今日久々に行ってみたが、カートリッジは相変わらずOrtofonを使っていた。それがなんだかとても嬉しかった。残念ながらレコードはかかっていなかったが、それでも最近人気のオーストラリアの女性ボーカリスト ジャネット・サイデルの甘い歌声が流れており、午後のひと時少しだけくつろいだ。

かかっていたアルバムのタイトルは「The Art Of Lounge」、メグの寺島靖国さん編集の「JazzBar2002」(DIW TYO-002)の3曲目(Spanish Hariem)に収録されている元アルバムだが、アンニュイな雰囲気の歌声が午後のひと気の無いJazz喫茶に妙にはまって、よりほんわかな気持にさせられた。

改装後随分とおしゃれになったマイルストーン
マイルストーンでもう一つ嬉しいことがあった。JAZZ喫茶で美味い(つまり私好みの)珈琲を飲ませくれるところは少ない。しかしマイルストーンの珈琲はとても美味しかった。しかも自宅で飲んでいる珈琲と味がよく似ている(前からこんなに美味い珈琲を出していたかなア?)。そこで何気なくメニューを見てみたら驚いた。自宅の味と似ていると思ったら、似ているどころか、全く同じ豆を使っているではないか。

JR荻窪駅南口を出たすぐの所に、ブラウン・チップという珈琲豆の専門店がある。ここの豆はブラジル下坂農場から直送された豆を売っている。いや逆かな。下坂農場(カルモ・シモサカコーヒー)の直売店がブラウン・チップだ。その阿佐ヶ谷店が自宅のそばにある。私はいつもここで自宅で飲む珈琲豆を買っている(会社ではCOZZO、隠れ家では但馬屋の豆を飲む)。電話で焙煎を頼み、間をおいてぶらぶら散歩がてら歩いていくと丁度煎りたての豆が出来上がっている。ボルボンのブラウンチップロースト(ほとんどフレンチに近い濃い目の焙煎)が私の定番だ。今日マイルストーンで飲んだ豆と全く同じである。味からすると焙煎時間もほぼ同じだと思う。偶然とはいえマイルストーンで我が家のレギュラーを飲めるとは....不思議な因縁を感じてしまった。

ブラウン・チップは普通の珈琲豆販売店と異なり、生豆しか置いていない。好みの生豆を選び、ローストの焼き加減をその場で指定する。焼き上がるまで待たされるが、完全に自分好みのオリジナル珈琲を作ってもらうことが出来る。細かく分単位で焙煎時間を指定する事が出来るので、1品種の豆でもいろいろな味が楽しめる。珈琲好きの人には一度行かれてみる事をお薦めする。(因みにブラウン・チップでは今度の土曜日、ブラジルから里帰りした下坂氏を囲んで珈琲の講話会が開かれる。)

まさかマイルストーンでカルモ・シモサカに出会うとは思わなかった。ジャネット・サイデルの甘い声とボルボンの苦味の効いた珈琲で、今日の午後はひときわ幸せだった。

10月29日
最近物忘れが激しくなってきた。中年性逆行性健忘症かも知れない。新大久保のパン屋さんは「エピシエール」というお店だった。今日はオーディオを離れて、ちょっと飲み食いの話を。

エピシエール(静之家)は駅から30秒もかからない。マックの隣の全然洒落っ気のない街場の普通のパン屋さんだ。ところがここのアンパンはとても美味い。北海道十勝の小豆を使い、甘みも程よくあんこの量も多い。大量生産のアンパンとは一味も二味も違う。昨日頂いたOTさんのアンパンと同じく、一つ一つ手作りで1日2回50個くらいしか焼かない。時々無性にここのアンパンが食べたくなり、電車に乗って買いに行く。


今日仕事で青山に行ったついでに表参道の「大坊珈琲店」に行った。珈琲通なら知らない人はいないくらい有名な店で、美味い珈琲を飲ませてくれる。フレンチローストに近い自家焙煎の豆をネルドリップでたっぷり時間をかけて抽出するので、かなり酷がある。あっさり系が好みの人には向かない。私はいつも25g100CCを注文している。 
港区南青山3-13-20 tel:03-3403-7155
青山から新宿に戻ったついでにもう一軒、新宿西口のふれあい横丁(通称しょ○べん横丁) 入口右側にある但馬屋珈琲店に行く。ちょうど開店15周年記念で、今日から31日までお楽しみ抽選会をやっている。高級ワインやら大倉山のチーズケーキが当たるかもしれない。ちなみに私は飴玉一個だった。ただし招待はがきがあったので無料でコーヒー豆をもらった。
ここもネルドリップで抽出し、ローストもフレンチに近い焙煎だが、豆の挽き方がかなり粗く、そのため豆は恐らく40g(あくまでも推定)くらい使っていると思う。大坊と同じくフレンチ系だが、味は全然異なる。

新宿区西新宿1-2-6  tel:03-3342-0881
私は大の珈琲好きで、東京都内で美味いといわれている珈琲屋さんには大体足を運んでいるつもりだが、まだまだ知らないお店もある。仕事上いろいろな場所に行くので、予め珈琲屋さんの情報を調べておき、ちょっと寄り道して珈琲を飲んでくる。初めてのお店でバックグランドにJAZZが流れていたら、もう最高である。
BGMでJAZZ、珈琲屋さんではないが、先日たまたま家のすぐそばの蕎麦屋さんに入ったら、なんとビリー・ホリディが流れていた。阿佐ヶ谷にはビル・エバンスを聞かせながら蕎麦を食べさせる有名なお店もあるが、ここ「ふるやま」は和風カフェバーと見間違う店造りでとても洒落ている。
偶然にも目と鼻の先にこんな素敵な店があることを知りとても嬉しくなった。ご夫婦お二人でやっている小さな店だが、BGMはJAZZオンリーで、蕎麦も手打ちの本格派。これからの季節、熱燗で一杯やったあと、せいろをつるりとやってみたい。バックにアーチー.シェップのバラードなんかが流れていたらしびれてしまう。

杉並区成田東4-26-12 tel:03-5378-0233

10月28日

StudioK'sの山本さんは最近パン作りに凝っていらっしゃる。そこで私も真似をして手作りのアンパンを作ってみた。
なあ〜んちゃって、真っ赤な嘘です。手作りは本当だが、これは後ほど登場するOTさんの奥様の作品である。外観からは分からないが、あんこも北海道産の小豆、大納言を使った自家製のものだ。OTさん、私が大のアンパ好きということを知ってかしらずか、これをお持ちになって我が家にやって来た。

早速一口ぱくり。二口ぱくり。うん、なかなかの甘みだ。3口目で甘さが口の中一杯に広がった頃、4口目で丁度塩漬けされた桜の花が口の中へ。この程よい塩加減の桜花が絶妙なタイミングで甘みの中に溶け込んでいく。甘みを相殺することなく、
さらに甘みを引き立たせ、パンと相まって口の中でハーモーニーを繰り広げる。とっても美味しかった。食後まもなくだったが続けざまに2つ頬張ってしまった。

私のお気に入りのあんぱんは新大久保駅から大久保方面に歩いて30秒程のところにあるお店(名前をど忘れした)新大久保名物の桜あんぱんだが、これと互角の勝負だった。OTさんご馳走様でした(あれから更に2つ食べてしまいまいました)。こんな美味しいパンを毎日食べられるOTさんは幸せ者だ。この言い回しどこかで書いたような....(9月15日)

その手作りあんぱんとベラカイ・ブロードハイムのフランスパンを持ってOTさんとOGさんが遊びにいらした。もちろん皆でパンを食べましょう会ではない。先月からお会いする約束をしていたが、なかなかスケジュールが合わず今日になってしまった。

お二人とも大のアナログファンで、JBL4348でレコードを聴かれるために来宅された。本当はJBL4348はまだ調整不足で、お披露目(耳)するにはもう少し時間が欲しい所だが、逆に今の音も聴いておいて欲しいとも思った。OGさんは調整済のJBL4344MkUをお持ちなので比較しやすい。OTさんは比較視聴用にカートリッジ数本とリファレンスレコードを持参されたので、ご自宅のシステムと比較できる。

耳の前に手の平で壁を作ると、スピーカーから出ている直接音と間接音の違いが良く分かるという。確かに手の平が直接音をカットし、壁にや床に反射した音が耳に入ってくるので、部屋の特性が分かりやすい。やはりお二人とも「いくらかブーミーでもう少し低域の締りが欲しい所だが、アナログを聴いていいる限りでは、それほど気にならない」といおっしゃっていた。ただ、お二人の試聴の様子を傍から見ていると、若干滑稽なところもある。JBL4348の現状の音は、何とか及第点をもらえたようだ。

OTさんはフィデリティ・リサーチのFR7とFR7fを持ってこられた。私のFR7が今ひとつ調子が悪いので、聴き比べをするため予め持参をお願いしていた。早速FR7の聴き比べ。.........ウ!私のFR7は全く無音。いくら調子が悪いといっても今まで無音という事は無かった。おかしいプリのセレクターを間違えたかな?OTさんのFR7に交換。ちゃんと音が出る。はにかみやがったのかな私のFR7、接点を拭いてもう一度セッティング。今度は左チャンネルだけ音が出る。右からはハムノイズのみ。もう一度しごいて取り付け直す。今度は両チャンネルから音が出る。しかし、依然として右からのハムノイズは消えない。聴き比べるまでも無く私のFR7はメンテンスが必要だった。

今でもかろうじて池田さんの息子さんがメンテをされているようなので、調整に出す事にした。調整といえばSAECのアームも元製作者が個人でパーフェクトメンテナンスされている所があるそうだ。ナイフエッジも研ぎ直し、生産ライン直出しの新品よりもクオリティが上がるそうなので、近ぢかそちらにも行ってみようと思う。この辺の情報の多さはOTKさん、さすがたたき上げのアナログ使いだ。

続いてFR7f、この音はいい。マイクロのダイナミックバランス型アームと相性がいいのか、女性ボーカルの声が艶かしい。低域も適度なふくらみがあって聴きやすい。1聴で気に入った。だがOTさん暫く手放す気配は無いようだ。残念!

他にもSAECの?10や、EMT、MC型で針圧1.0グラムのハイコンプライアンスカートリッジのハイフォニック(型番ど忘れMC-R5かA6か)のうち何本かを聴き比べてみた。ハイフォニックのカートリッジのシェルがレコード面を擦るので、アームの高さを調整しようと思ったら、調整ノブが硬くて回らない。何度となく試みたがびくともしない。お二人の訪問で又一つ我が家の課題が見えてきた。
一人で聴いていたら当分分からなかっただろう。お客様の来訪はいろいろな意味で発見も多い。お二人に感謝しなくてはならない.。
FR64Sに取り付けて聴いてみた。SAECとハイフォニックの音が印象に残った。LOWのトランス受けで、幾分ハイ落ち気味だったが、ヘッドアンプで適切なポジションで聴くと音もう少し音も変わるであろう。

宴もこれからという時、私がもう一仕事入っていたので、お開きになってしまった。今日の短い時間の中で多くの貴重な情報をお聞き出来、又自分のシステムを客観視できてとても有意義でかつ楽しかった。また今度ゆっくりお会いする事を約束して今日のOFF会を終了した。OTKさんOGさん又遊びに来てください。

10月26日
生憎終日の雨で阿佐ヶ谷ジャズストリートにとっては少し残念だった。今日はお手伝いを娘にバトンタッチして、私は以前から予約していた2つのイベントに行って来た。最初はオーディオユニオン主催のハーマンインターナショナルによるJBL4348の試聴会へ顔を出した。評論家の朝沼予史宏氏がコメンテーターとしてソフトを聴きながら4348の解説を行なっていた。ホテルの特設会場での試聴会だけにさすがに会場は広い。JBL4348は水を得た魚のように朗々と雄大に鳴っていた。セッティングが少し変わっていた。3点支持の前方を少し持ち上げ幾分スラントバックさせていた。

         
 会場は満員 根強いJBLファンが今も健在している          コメンテーターの朝沼氏 朴訥と特有の言い回しで話していた

試聴一曲目キース・ジャレットのLive in Tokyoの中からJ.ディジョネットのパーカッション、大太鼓の低域がとてもリアルに解像度高く鳴っていた。我が家の音とはかなり違う。音の切れがいい。エネルギーの塊が無理なく飛び出して来る。それでいて少しもブーミーではない。部屋の広さがやはりものを言う。
評論家の岩崎千明氏の話を引用し、4343〜44をフロアー型SPではなく、ジャンボブックシェルフと見立てて、セッティングはブックシェルフと同じ考え方で詰めていくのがいいと話していた。スピーカースタンドで持ち上げ、底板を積極的に鳴らし、床面との間の乱共振を防ぐために純毛系の吸音材を詰めていく、正に我が家のシステムと同じ方法だ。

   
スラントバックさせたセッティング    SPケーブルはortofonの8N シングルワイヤーをHiから入れ、ジャンパー線は銀線に変更しLoへ導く

バスドラ(ミッドバス)の調整方法はアッテネーターを積極的に活用し、始めは大胆にMAXまでボリュームを回し、そこから半分さらに半分また半分という具合に少しずつ調整し、好みのレベルを探す事を薦めていた。それにしても4348はかなりレベルの高いSPなので、料理如何によって余裕のあるレンジをゆったり鳴らすことが出来る。音響レンズを外しインライン・レイアウトにし、ユニットを見直したことにより、ハイエンダーの仲間入りをしたが、4344ほどではないにしろうまく鳴らすためには苦労は多く挑戦しがいのあるSPだということを話していた。確かにあのとてつもないエネルギーをうまく制動することは至難のわざかもしれない。
ユニオンのSさんから一度参考のためFMのアンプを聴いてみる事を薦められた。4348がまるでマルチアンプで鳴らしたがごとく豹変し、現時点で4348を一番良く鳴らすアンプではないかと話していた。機会があれば一度試聴だけでもしてみたと思っている。

試聴会の会場を後にし、虎ノ門へ向かった。実はそれから以後の半日、この歳になって久々のカルチャーショックを受けた。深夜3時ごろ帰宅したが、暫く興奮して寝付けなかった。雑記帳17 カルチャーショックな半日


10月25日

NHKの7時と12時のニュースで一瞬だが「阿佐ヶ谷ジャズストリート」の紹介があったようだ。私は見ていないが、スタッフの人が,、「おいおい全国放送で紹介を兼ねて阿佐ヶ谷ジャズストリートを取り上げていたぞ」と興奮気味に話していた。

私のような一ボランティアには「ほー、そりゃたいしたものだ、やはり継続は力なりなんだな」程度の驚きだが、8年前からこのイベントに携わっていた実行委員会の方達は恐らく感慨無量で放送を見ていたに違いない。スタッフの方から今までの苦労話を聞いていただけに、ようやく街にもマスコミにも認知されて、喜びはひとしおだと思われる。
今日の午前中は会場を設営したり、ポスターを貼ったり、チラシを配ったりで、忙しかった。私のグループのメンバーはお互い初めてお会いする人ばかりだったが、共同作業ですぐ仲間意識が生まれた。おまけに共に「JAZZが好き」というベーシックな部分で繋がりがあるので、打ち解け合うのに時間は要らなかった。
土日ならともかく平日の朝からボランティアに参加するのは仕事を持っている人にはかなり困難な事だ。知り合ったOさんに話を聞いてみると1月前から有給休暇を申請して参加していた。私もあれこれスケジュールを調整しながらの参加だが、気まぐれで出来る事ではない。
正午、区役所前の広場でオープニング演奏が始まり、それを皮切にあちこちの会場でJAZZの音色が街に流れ出した。

チラシを配りながら私の心は軽やかに弾み、とても幸せな気持になった。さわやかな秋晴れの中で、それこそ身も心も踊っていた。
残念ながら明日はどうやら天気が悪く雨模様のようだ。

こんな楽しいイベント、何故土日ではなく、金曜土曜かというと、区役所が後援していることも絡んでいるとかいないとか?
路上パフォーマンスの一シーン。駅前北口のパブリックスペースで竹内郁人クインテットの演奏。帰りがけのサラリーマンや買い物帰りの主婦の人達で賑わっていた。街に自然とJAZZの音楽が溶け込んでいた。
こういう路上ミニライブなり広場のライブは年に1回ではなく、毎月やってもいいような気がする。何もJAZZばかりでなく、それこそ民謡からロック、クラッシクまで幅広くいろいろな音楽を、きちんとした管理のもとパブリックスペースで演奏し、通行人が無料で気軽に聴く事が出来れば、街の活性化はもとより日々の生活に潤いを与え、やがてそれが一つの文化となり暮らしの中に音楽が根付いていく。そこで育った子供達は常に生の音に接し感受性の豊かな大人になっていくに違いない。
夜7時半 通路や舞台にシートを貼り、椅子を並べ、設営が終わった杉一小学校の体育館。
明日はこの会場で様々なイベントが行なわれるが、中でも夕方6時から行なわれるジャムセッションはラストイベントとしてとても盛り上がり、一聴の価値がある。生憎私は予定が入っているため聴けないが、後片付けだけはやろうと思う。

今日一日を振り返ってみると、得る物が多かった。途中仕事で一時抜けたが、さすがにほとんど立ちっ放しだったので足が棒のようになり疲れた。それにしても長い一日だった。差し入れで頂いた缶ビール1缶でポワーンと酔っ払ってしまった。

10月24日
昨夜、眠気をこらえてモウロウとした意識の中で日記を打ち込んでいた。今読み返してみたら自分で書いておきながら意味不明で、何がいいたいのか伝えきっていない。。粗製濫造の極みのようで、打ち込む前にもう少し書く内容を整理しなければと思った。今更書き直すのも面倒なのでそのままだが、若干の補足をしておきたい。

「生の音=原音」が絶対音であり真実の音。オーディオ装置はこの原音に限りなく近づくことが目的だが、原音を出すことはできない。技術革新によりかなりのレベルまで原音に近づいてきたと思うが、イコールになることはない。イコールになりえないのならば、どこで満足或いは妥協するかが問題となる。この妥協点はもはや好みの問題の領域で個人差がある。極端な言い方をすれば、2石のトランジスタラジオの音で十分という人もいれば、dCS Elger Plus1394のDAコンバータの音でも満足しない人もいる。現実にはSPレコードの音が好きだという人を何人か知っている。この人に「いやSPUで聴くLPレコードの方が絶対いい音ですよ」といっても始まらない。つまりオーディオの世界には絶対音がない訳で、つまるところ個人の好みによって全てが決まる、といいたかった。

そこで電源ケーブルの話に戻る。メートルあたり300円の素材で作った電源ケーブルを、聴いてもいないうちから鼻でせせら笑うがごとく否定する人に、虚心坦懐になってぜひブラインドテストを受けてもらいたいと思った。べつに熱くなって300円ケーブルに入れ込んでいるわけではない。ケーブルは価格に比例していい音になるとは限らないと思う。しかし大枚をはたいて購入した物は、いい音であって欲しいと思いたいのが人情だ。私の経験上オーディオ製品(機器)の場合、価格は一つのバロメーターになり、ある程度お金をかけないと私好みのいい音は手に入りにくかった。ところが、アクセサリー類は価格とかブランドとかプラシーボによる色眼鏡が結構正常な判断を邪魔してしまうケースが多いのではないだろうか。ともあれケーブルに限って言えば、安い=チープな音とは限らないという経験をさせて頂いた。

あれれ今夜も何だか支離滅裂になってきた。こういう評論家めいたややこしい話はもうやめよう。HP立上げの趣旨に反する。明日は体力勝負のボランティア。早く寝て体調を整えておこう。


10月23日

昨日天野さんからお借りした(お譲り頂いた?)電源ケーブルを短時間ではあるが早速自宅で聴いてみた。ベランダ側から行なえば電源ケーブルの交換が楽なことと、昨日の聴き比べでBHがアキュレイトに音の違いを表現していたことを勘案してD-55のシステムで聴きいてみた。電源ケーブルの交換はCECのCDPで行なった。パワー(HMA-9500MkU)やプリ(SA-Λ88U)は直出しケーブルのため交換できない。本当はパワーアンプあたりで比較したかったが、それは次の機会に別のシステムでやってみようと思う。

独りで差し替え、試聴位置に戻って聴く。従って瞬間切替ではないが、この程度のタイムラグでは前に聴いた音はまだ脳内に残っており、かろうじて比較ができた。
昨日とても印象が良かった2.5スケの2CT 2mm^2を最初に聴いてみた。メーター400円以下の線材とはとても思えない立派な音である。今常用で使っているSA/LABのHIGH END HOSE 3.5と聴き比べをしてみたが、我が家のシステムではSA/LABと遜色が無いほどいい音だ。細かい点ではそれぞれ違いもあり、好みの問題も加わって好き嫌いが分かれるとは思う。しかしこうなると高級高額ケーブルとの比較もやってみたい。完全ブラインドテストで果たしてどれだけの人が1m当たり300円のケーブルと価格差300倍以上のMITのZ-Cord IIIやPAD、ワイヤーワールド等のケーブルとを聴き分けることが出来るだろうか。よくケーブルのレビューを書いておられる評論家の先生方をお呼びして、自宅で完全ブラインドテストしてみたい、と思うのは根性の曲がった意地悪いひねくれ者が考えることなのだろうか。それにしても1m300円のケーブル、決してあなどれない。

高級高額ケーブルでは音は確実に変化するはずだが、それが果たして自分の好みに合うか否かは分からない。オーディオの世界に「生音」以外には真実はない、あとは好みの問題と思うので。電源ケーブルに10万円の投資、趣味・自己満足の世界とはいえ考えてしまう。買うつもりもないが、もし私が日々そんな事を考えているなんて事をかみさんが知ったら白眼視どころの騒ぎではおさまらない。

10月22日


s-ultraこと所沢の天野さんのお宅にお伺いした。2回目の訪問になる。今回は少し気が重いというか責任が重いというか、少なくとも前回のようなルンルン気分ではなかった(別の目的ではワクワクしているのだが)。少し苦手の「電源ケーブル」の聴き比べが主目的。今まで随分と電源ケーブルの聴き比べを行なったが、どうも今ひとつそれぞれの違いをはっきり聴き分ける事が出来なかった。この点から帰納されることはインタコやSPケーブルも聴き分ける脳(能)力を持ち合わせていないのかもしれない。私の聴力が試される訳で、不安と期待とが入り混じった訪問であった。

今回聴き比べるケーブルは、メーター○万円もするような高価な物ではない。しかし、このクラスのものでも違いを聴き取る事ができないのでは、いくら高価なケーブルを購入しても猫に小判となってしまう。比較試聴の対象は以下の通りのケーブルだ。(e)(f)を除き、メーター○百円の線材でも、ホスピタルグレードのプラグとFLチューブそしてケーブルの接続にも拘りを持って作り上げたこれらのケーブルは、外観から見る限り高級品と見間違うほどの立派な造りだ。

  (a) ラバロン VCT 2mm^2 <PS>E FUJI E.W.C. 2002
  (b) VCT 3.5mm^2 <PS>E FUJI E.W.C. 2002
  (c) 2CT 1.25mm^2 FUJI E.W.C
  (d) 2CT 2mm^2 FUJI E.W.C.
  (e) L/i50 OFC (オヤイデ)
  (f) HIGH END HOSE 3.5 (S/A LAB)

システムはCDP が VRDS-25xs (TEAC)、アンプ は AU-α907i MOS LIMITEDでSPは勿論S-ULTRAV
それぞれのケーブルをCDPに差し替えていよいよ試聴開始。最初はTEACに付属していた純正品を聴く。




バックロードホーンのS-ULTRAVの能力が高いのだと思う。基本的には20cmシングルコーン一発、STは付いているものの、ネットワークを介在していないストレートでハイスピードなS-ULTRAVは、それぞれのケーブルの音の違いを見事に表現した。これには正直言って驚いた。私の耳にも違いがはっきりとわかる。もっとも今までは、今回のようなケーブルの比較試聴はしていない。短時間のケーブル交換ではなく、1本のケーブルを比較的長期間聴き込み、交換する方法だった。ケーブルに限らず比較試聴は出来る限り瞬間切り替えの方が違いがよくわかる。私は椅子に座って目を瞑っているだけ。まるで殿様だ。交換は全て天野さんが行なって下さった。

ソフトは[HELGE LIEN TRIO」のSPIRAL CIRCLEから7曲目のTAKE FIVEを選んだ。最近の私のリファレンスソフトである。

    
                 比較試聴の様子                   作りかけのケーブル類

@VCT 3.5mm^2
(いわゆる長岡ケーブル)
TEACの付属ケーブルに比べて、音の密度が上がる。中域は厚い。
但し音の広がりは若干少ない。解像度もいくらか低め。
AVCT 2mm^2 解像度はこちらの方が高い。ピアノの高音部が綺麗。音の広がりがある。ウエルバランス。
BHIGH END HOSE 3.5 音の厚みはある。高域に少し癖があり、好みが分かれるところ。ピアノの音が心持ちにじむ。
CL/i50(オヤイデ) Bに比べて音が軽やか。すっきり聴こえる。低域はやや軽めだが、聴きやすい。
D2CT 2mm^2 スターカッド線 低域がゆるい。高域も柔らかい。
E2CT 1.25mm^2 音の定位が明瞭。解像度が高い。高域の響きが気持ちいい。ピアノの高域は輝いている。

 全くの独断と偏見の戯言ではあるがざっとこんな印象を受けた。レビューは当てにならない。この中で私はオヤイデのL/i50と2.5スケの2CT 1.25mm^2そして幻のVCT 2mm^2が好印象で気に入った。電源ケーブルは太ければいいというものではない。素材や皮膜、インダクタンス等色々な要素が絡み合って音が決まる。私の耳にもそれぞれぞれのケーブルによる音の違いが分かって、ほっとするやら嬉しいやら。はじめはどうなるものやら不安を抱えての試聴だったが、だんだんと楽しくなり、のめり込んでいった。帰りに私が気に入ったケーブルを3本ほどお借りして、今度は自宅でじっくり聴き込んでみることにした。

                  
        お借りしたケーブル3本                     プラグが透明なのでケーブルの素材が一目瞭然

面白いアンプを聴かせて頂いた。サンスイのAU-α907LIMITED の改造品、改造と行っても外観は907でも中身は別物。そのうち天野さんから詳しいインプレがあると思うので、詳細は割愛するが、とにかく半端な改造品ではないらしい。このアンプを聴かせて頂いて、逆にノーマルのAU-α907i MOS LIMITEDの良さが良く分かった。低域が弱いとされているα907iだが、S-ULTRAVで聴く限りなんの不満もない。いや不満どころか相性はぴったり合う。

あれこれ聴き比べやお話であっという間に4時間が過ぎてしまった。波長が合う方(生意気を言って済みません)とのひと時はとても楽しい。後ろ髪を引かれる思いでお暇した。


昨日「阿佐ヶ谷ジャズストリート」のボランティア最終打合せ会があった。実は街をあげての大がかりなイベントではあるが、裏話をすればこれを支えているのは実行委員の方々と30名足らずのボランティアの人々だ。2日フルに手伝えるのはこのうち約半分、つまり1日15人ほどのボランティアによって、各所舞台の設置、機材の搬入、会場の設営から、捨て看板の設置、チラシ配り、会場案内や誘導、そして後片付けとゴミ回収大掃除等と作業内容は目一杯ある。勿論全くの手弁当持参で、JAZZとこの街が好きでなければ、恐らくやってられないと思う。

 25日午後6時から2時間ほど杉並第一小学校で体育館の大掛かりなシート貼り作業がある。人手が足りない。もし2時間だけでもお手伝いが出来る方がおられたら、実行委員会(03-5305-5075 川上さん)までご連絡頂けるとありがたい。ただし、全くの奉仕作業だから、見返りはなにもない。強いて言えば連帯作業によって友達が出来る事くらいか?


日曜日、宇都宮までゴルフに行く。天気予報では終日雨の予報が出ており、少し気が重かった。ところが、現地へ行ってみると今にも雨が降り出しそうな曇天ではあったが、一日雨に降られずプレーが出来た。おまけに汗ひとつかかず涼しかったので、調子に乗って1.5ラウンド回ってしまった。前夜の睡眠不足とのWパンチで疲労困憊、夜8時ごろ帰宅したがひと風呂浴びて翌朝7時まで爆睡、普段の倍くらい久しぶりに良く寝た。キーボードを打つ気力もなかった。思いっきり体を動かし、体を適度にいじめて、あとは何も考えずたっぷりと寝る。ストレス解消にはうってつけだ。
  
宇都宮カントリークラブ 名物南8番ホール   Mさん最近コンスタントに80台をキープ 「ゴルフはギヤですヨ」と冗談ぽく半分本気でのたまう


10月19日


カウンター席だけのこじんまりしたCOZZOの店内
新宿区西新宿7-9-15 濱田ビル一階
 営業時間(平日) 11:00 〜 22:00  
新宿に出たついでに、久しぶり(半年ぶりくらいか)にcaffe COZZO(カフェ コッツォ)に寄ってみた。以前は新宿に出たときは必ず寄っていたのだが、平日はマスターの山本さんがいなく、土曜日にしかお店に来なくなったこと、新宿に行く機会が減ったことなどが重なり、少し足が遠のいてしまった。お店の中は以前と全く変わっておらず、カウンターに座るととても落ち着く。「変わらない」という事はとても安心できる。珈琲も勿論相変わらず美味かった。ハッセルブラッドのカメラだけが無くなっていた。

COZZOはいわゆるJAZZ喫茶ではない。しかし手作りの6BQ5管のアンプから流れてくるのはJAZZだけ。大半がXRCDのソフトで、音量はBGMとして流しているので小さいが、雰囲気はとてもいい。

オーラトン5Cバリの極小モニタースピーカから心地よい音色が流れてくる。ここに座って美味しい珈琲を飲んでいると、オーディオ装置がどーのこーのなどと言うことは完全に頭から飛んでいってしまう。「これもありなんだな」と自然に納得してしまうのは、マスターの人柄と美味しい珈琲のせいだろうか?


10月18日

私の実質ホームタウン阿佐ヶ谷に恒例の「阿佐ヶ谷ジャズストーリート」がやってくる。今回は杉並区制施行70周年記念ということで少し力が入っている。JR阿佐ヶ谷駅を南北に走る中杉通り(通称ケヤキ並木)を中心に街全体でJAZZのイベントが行なわれる。秋の1日阿佐ヶ谷周辺を散歩がてら、カメラでも持ってぶらぶら歩いて見るのもおつなものだと思う。あっちこっちでJAZZのリズムが聴こえる。

今年で8年目とまだ歴史は浅いが、年数を重ねるごとに内容も濃くなってきた。お薦めは 阿佐ヶ谷出身のピアニスト山下洋輔さんのスペシャルデュオだ。他にも多彩なミュージシャンが参加し街も結構盛り上がっている。個人的にはjazz bar KLAVIERの小川高生トリオとマンハッタンの都築猛ピアノトリオ を聴いてみたいと思っている。

私と娘は地元ということもあり、ボランティアで会場の設営など裏方の力仕事に汗を流してこのお祭りを楽しむ。JAZZを街全体としてのイベントとして取り上げる阿佐ヶ谷は、文芸の香りがして、私はこの街をこよなく愛している。

レコードをアーティストのアルファベット順に並べ変えたのをきっかけに、少しずつデーターベースの手直しを始めた。レコードを聴きながら始めたが、どうしても聴き込んでしまい、なかなかキーボード上の指が動かない。ART BLAKEYの番になって指はぴったりと止まってしまった。久しぶりに[A NIGHT IN TUNISIA]を聴いた。これはJAZZの深みにはまった思い出の曲、「二十歳の原点」の高野悦子さんを偲んで、京都シアンクレールで、何度もこの曲をリクエストしたほろ苦い青春の日々がフラッシュバックする(ちぃーと ハズカシイ)。

今夜はモノラル盤の「A NIGHT AT BIRDLAND vol.1」(BN1521)を感傷抜きでカートリッジによる聴き比べを行なった。ortofon SPU mono とベンツ・マイクロ LO.4との瞬間同時聴き比べだ。L0.4は高解像度で高域も非常に伸びており、音色もキラリと輝いてとても繊細な音だ。繊細だが力強さもある。ラッパの音などゾックっとするほどリアルで艶かしい。これが1956年の録音かと耳を疑うほどだ。
それに比べるとSPU monoは明らかにナローだ。しかし.....何故だろう、この安心感は。聴いていて疲れない。音質的にはL0.4の方が明らかに原音再生に長けている。でも・・・が付く。これがSPUに飼いならされた習慣なのだろうか。中域が厚く、音がぎゅっと圧縮されたようで密度が濃い。決してHiFiではないが、JAZZはこういう音で聴きたいと思ってしまう。慣れとは厄介なものだ。フランス料理とお茶漬けとでは比較の対象にならないほどフランス料理のほうが多彩な味を楽しめる。でもどちらが好きかと問われれば百人百様、いやSPUがお茶漬けという意味では もちろんない。


  


10月16日
昼間ちょっとした地震があった。揺れた事で気になったことがあった。そういえば4348をセッティングしてから3週間以上立つが、その後一度もチェックしていない。本体を揺すっても微動だにしないが、シャフト弁慶の収まり具合を点検してみた。左右全部で14本のシャフトを一本ずつチェックしたところ、4本ばかり僅かながら回るシャフトが見つかった。3週間で僅かに重量バランスが崩れたようだ。細かいことだが、その部分には負荷がかかっていない。早速ジャッキで持ち上げアルミ箔をカット&トライで挟み込んでいった。これが結構面倒で、4本全てのシャフトが回らなくなったと思ったら他のシャフトの何本かがくるっと回る。なんだか「いたちごっこ」のようで全て収まりがつくのに小一時間ほどかかってしまった。

  


今日オーディオ関係の方ではないが、ある道のプロの方が2名お見えになった。今まで100件近くのお宅(オーディオルーム)を訪問されたことがあるとの事。数多くの経験と研ぎ澄まされた目と耳で私のシステムを聴いて頂いた。正直なところJBL4348はまだ調整不足で自分自身でも納得がいっていないので、人様にお聴きかせできる状態ではない。しかし経過過程として現状の音をチェックしてもらい、次に活かして行こうと思う。所詮「いい音」とはその人の好みに落ち着いてしまうが、自分ひとりで聴いていると客観性が失われ、「裸の大様」になってしまうこともある。それはそれで本人がよければ他人が口出しすべきことではないが、私としてはある程度の客観性は欲しい。

JBL4348に対してお二人とも共通して指摘されたのは
@モニタースピーカーだけあって音の定位がとてもいい (インライン構成が貢献しているのだろうか)
A4ウエイだが音の繋がりがいい (ネットワークが優秀なのだろう)
B全体的には音の制動はうまくいっている (シャフト弁慶の効果であろう)
それに引き換え
C低音は少しブーミー気味 
Dミッドバスと重低音のカブリが気になる
Eまだいささかエージング不足かな 4348の実力は出し切っていない

私の今の悩みとほぼ同じであった。私の耳もまだニュートラルかなと思った。

低音の問題は勿論JBL固有の問題ではない。部屋の広さとセッティングに因るところが大きい。興味ある話を伺った。Nさんは仕事柄スタジオに出入りすることがあるとの事。「モニタースピーカーは大体床から50cm以上は持ち上げ、場合によっては1m以上持ち上げ壁に埋め込んで使われていることもある。ミキサーまでの距離は3mくらいで割りとニアフィールドだが、後ろのスペースはSPとの距離の2倍以上のクリアランスがあり、試聴は大体その壁際で聴くケースが多い。低音の歯切れ悪さを解消するには、もう少しSPを高くセットし、後ろの壁から離したほうがいい」とアドバイス頂いた。Hさんもほぼ同意見。「安定性に欠けるが、もっと高くしてツイーターが耳の高さに来るまで斜めに倒してみるのも手かな。」これは最終奥の手と受け止めた。

部屋の広さは致し方ない。必死の思いでこの部屋を確保・維持しており、今のところこれ以上広いスペースを確保する事は当分出来そうもない。倍の広さがあれば低音の調整は楽だと思うが、現状ではセッティングとルームチューニング、ケーブル等のアクセサリー類での調整と、最終的にはアンプの交換という形での調整になる。

裏わざを使えば今のシャフト弁慶でも5cm以上は高くすることができるが、高さは今のところ変更する予定はない。試聴時の耳の高さに拘っている。まずは後ろの壁との距離を今の倍位離すことを考えてみよう。SP間の距離ももう少し狭めて、逆に横壁との距離を離してみようと思う。方向性は決まった。後は人手の手配だけだ。シャフトの調整をしたばかりだが、近々アシスタントを頼んでSPの再セッティングを行おう。4348、やはりやるべきことが多い。

番外になるが、今回もまたHさんNさん共々ブリロンの音の良さに感心されていた。10帖程度の部屋にはブリロン一発が一番バランスが取れていいのかもしれない。究極の引き算の姿は見えてきた。今後10年は4348で苦労し、20年後位にはブリロン一発のみ、そうなっているかもしれない。


10月15日
今東京は激しい雷雨の真っ最中。家のすぐそばに先ほど雷が落ちた。パソコンなど開いている場合ではないが、もうすぐ寝ないと明日が苦しいので、急いで日記を打ち込んでいる。以前落雷でモデムが逝ってしまった苦い経験がある。

昨日のStudioK'sの戯れる会は参加できずに残念だった。申し込もうと思っているうちに定員オーバーになってしまった。シナジスティック・リサーチやAETのGAIA、TAITAN等の電源の聴き比べも行なったようで、参加者の方々の感想文を読ませて頂くと、実験の楽しさが伝わってくる。比較試聴の実験は利害関係の無い人が10人くらい集まると好みの音・意見等が分かれて面白い。

私はどうもケーブル、コード類に対して不感症のようで、違いが明確に分からない。特に皆が比較的違いを確認しやすい電源ケーブルが私は苦手だ。暗示にかかり易いので、仮に実験に参加していても、ブラインドテストではまた大恥をかいていた事だろう。そんな私が、恐れ多くも天野さんのケーブル比較のテスターとして任命されてしまった。責任重大である。来週天野さんのお宅を再び訪問させて頂く事になった。今から特訓を始めよう、手遅れかもしれないが......。


10月14日
インドアOFF日。会社の20代の若手スタッフの何名かで奥多摩にミニキャンプに行った。昨夜はほとんど寝ていないので、オジサンには少しこたえるが、若い人とのコミュニケーションは結構面白いので少し無理をした。
当初は何台かの車で行くつもりが、予定より参加人数が増え、20人以上集まったので急遽マイクロバスを1台借りることになったようだ。こういうとき大型免許を持っているスタッフが一人いると助かる。1台の車で皆でわいわい、なんだか小学校の遠足を思い出した。好天に恵まれ爽やかな秋の一日、川原で釣りやバーベキュー、ボール遊びとメニュー盛り沢山で大いにフィールドを楽しんだ。

  

それにしても自然の中で食べたり飲んだりすると美味しく感じるのは何故だろう。単に環境の変化というだけではない何かがあるようだ。

スタッフのS君は以前、屋台で焼きそばを焼いていた事があったとの事。私が食べごろだと思って箸で取ろうとしたら、「チョッと待った!」と金ヘラでそばを空中に何度が放り上げる。何でそんな事を?と聞くと 湯気を散らし水分を抜いてそばをシャキとさせるためだという。この空中放り投げが屋台の焼きそばの美味さの秘訣だそうだ。確かに歯ごたえがあって美味かった。



      
スターバックスの抽出器を使ったが、これはフィールドではペーパーもネルも必要なく便利だ。挽き売りのCOZZOの珈琲が格別に美味かった。

丸一日郊外の自然の中に身をゆだねていると、それだけでエネルギーが充電される。私は部屋に閉じこもって音楽を聴くのが好きだが、その好きな事を出来るだけ良いコンディションで満喫するためにも、週に一度は積極的にアウトドアライフを心がけている。IN・OUTのバランスを取るようにしてから、不思議なもので余計音楽が楽しく聴けるようになった。集中して聴こうとするからかも知れない。


10月13日
3連休の初日は好き勝手な事ばかりやっていたので、さすがにかみさんに対して気が引けた。今日は少しかみさんサービス。といいながら実は自分が一番楽しんだ。一緒に映画を観に行った。「ロード トゥ パーディション」力作だった。観終わった後、二人とも暫く無言が続いた。テーマと展開もさることながら、映像が、カメラワークが、素晴らしい。モノトーンぽく全体にぼんやりした陰の映像を創るべく、巧みなライティングで演出しているように感じた。やはり映画は映画館で観るのがいい。
コンスタントに月2〜3回はロードショーを観ているが、前評判はいいものの結構はずれの映画が多かった中で、この映画は最近のベスト1に入る。内容についてはルール違反になるので割愛するが、古典的、普遍的テーマではあっても、息子を持つ父親としては久々に唸らせられた。内容・映像・音楽・俳優陣全てにおいて出色、確かにノミネート作品だと思う。


夕方ゴンさんがアナログ関連のメンテナンスグッズを何点か持ってお見えになった。私の本職はメンテ屋だが、扱う物がまるで違う。今日は私のアナログの師匠ゴンさんにアナログのメンテをご教授頂いた。時間も限られていたので、早速メンテナンスの開始。

まずはカートリッジのスタイラスから。以前から1本は持っておきたかったレイカのDr.スタイラス。値段が値段だけに購入をためらっていた代物。これを使ってみる。クリーニングする前にルーペで針先を観察すると、やはり結構汚れている。Dr.スタイラスを一滴シートに垂らしそれを専用の筆に染み込ませる。この筆で針先を後ろから前に丁寧に何度か擦る。メンテ後の針先をルーペで見ると、何とまあ綺麗になったことか。水系の特殊溶液で、成分はわからないが、確かに綺麗になる。綺麗になるばかりではなく、音も鮮度・明瞭度が上がる。たった一滴で十数本のカートリッジの掃除ができる。考えてみれば安い物かも知れない。でも逆に一滴で4〜5本のメンテにしか使わなければもったいない。ちょっとみっみっちいか。
使用前、使用後の画像をnaiagaraさんのようにマクロ撮影してお見せできないのが残念だが、新品同様のようにピカピカになった。7年近くも使っていたもSPUなどは三角形のダイヤモンドがキラキラ光り見違えるほど綺麗になった。

  
メンテ前のカートリッジ           針のメンテに使ったDr.スタイラス   メンテ完了

次はレコードのメンテナンス

今までレコードのメンテは基本的にはレイカのバランスウォッシャー33を使い、中古のレコードで余りにも汚れがひどい場合や埃がこびりついた物は水洗いしていた。

少し前に左の画像にあるレーベル面をガラスで密着して洗えるグッズを入手し、これを使っていた。改良品でなかなか使い勝手が良い。極々薄めの中性洗剤で洗い、大量の水で洗い流す。レーベル面が濡れないのでジャブジャブ洗える。洗浄後はテッシュペーパーで素早くふき取り、その後ビスコを使って水分を完全に取り除く。これで埃はほとんど取れるが、難点は結構時間がかかること。

実はゴンさんはもう一つ取って置きのメンテナンスグッズを持参されていた。超音波レコード洗浄器だ。原理はよくメガネ屋さんの前に置いてある無料サービスの超音波洗浄器と同じだ。これをレコード専用に改良した物。これはDr.スタイラスの何倍もするほど高価な物で実物を見るのも触るのも今回始めて。興味深々、早速使ってみた。中古で手に入れたR.ガーランドの「All Mornin' Long」をテストに使った。オリジナル盤だがかなり汚れが激しい。おまけに傷も相当ありスクラッチノイズも盛大に出る。洗浄前にテストトレースしてみた。ちょっと聴くに耐えないところもある。

     

始めにバランスウォッシャーのA液で事前処理。これを洗浄器の中に入れ、スイッチを入れ静かに1〜2回転させる。5秒で自動的にスイッチが切れる。高圧に充電されるのを待ってもう一度スイッチON。2回作動させ洗浄完了。これで完璧に汚れが飛び散るとのこと。洗浄器から出してビスコで水分をふき取り、バランスウォッシャーA&B液で最終処理を行なう。

     

早速洗浄後のレコードを聴いてみた。もともと在った深めの傷のノイズはどうしようもないが、サーフェイスノイズや微小のスクラッチノイズは激減している。ノイズの減少効果もさることながら、音は見事に鮮度が増し、密度がぎゅっと詰まって素晴らしい。ホールトーンの余韻も鮮明になり、音質のレベル、明瞭度が明らかに向上している。これはたいした物だ。こういう機械を何人かで共同出資して購入し、持ち回りで使えば、利用価値が大いに高まると思う。一度洗浄してしまえば当分用使わないので、寝かせておくのはもったいない。いずれにしても優れ物だ。

ゴンさんが帰った後、綺麗になったカートリッジを取替え引替え、小音量で、明け方近くまでレコードを聴いていた。美音に酔いしれ、ついウトウトして何度かパ〜チパ〜チという終演ノイズで起こされ至福の時が流れていった。


10月12日
昨夜は得意先の接待でかなり酒を飲み、帰りも1時を回っていたので、音楽もオーディオもHPの更新も完全OFF日。音楽に関わる事といえばカラオケで歌ったことくらいか。因みにカラオケのナンバーに珍しく長渕つよしの「西新宿のオヤジの唄」がリリースされていた。歌詞の内容が私の経験と少しダブルところもあり好きな歌だ。地上げの嵐が吹きまくった西新宿に頑固で気骨のある飲み屋のオヤジがいた。「♪やるなら今しかねエ〜♪」。心情的に共感できる。そう、やるなら今しかないと思う。声を張り上げて歌ってきた。

JBL4348の間の殺風景な白い壁が気になった。レコードを飾るのもいいが、ここは一つルームチューニングの延長で、音響効果を狙ってカーテンを取付けてみた。少し厚手のカーテンを壁から5センチほど離して吊るす。バーン・インの時に毛布の上に化粧として使ったカーテンだ。広げる事で中高音の刺激を和らげる効果と、両はじに束ねる事で時には低音の吸収に役立つかもしれない。あと2枚くらい追加すればそれなりの効果あると思う。カーテンレールは2m以上伸ばす事が出来るので、同じブルーのベッチン生地のカーテンをもう一組探してみよう。カーテンの後ろにプロジェクター用のスクリーンを吊るしてみたい欲望に駆られる。ぐぐっと我慢。

       

今日もJAZZ娘2人がソフトの整理に来てくれた。アナログの整理は一段落したので、パソコンにデーターベースを打ち込んでもらう前にCDの整理をお願いした。こちらもレコード同様全てアーティスト順に並び替えてもらった。ユニオンやSJ誌の推薦盤など直ぐ増えてしまうので、カテゴリー別に分けて収納すると探すのに手間がかかる。この年になると単純にアルファベット順の方が探しやすい。

                  

夕方からカートリッジの試聴を兼ねてかなりレコードを聴き込んだ。6時間以上レコードを聴いたのは久しぶりであった。
YSA-2に取付けていたDL103Rを取り外した。103Rは丸針特有の力強さはあるし、ショートアームのアンダーハングでのトレースには音溝に対して有利ではないかと思う。YSA-2では見た目レコードの内周付近では音溝に対してカンチレバーにかなりストレスが加わる。丸針だとその負担が和らぐような気がする。そうは思いつつも、ベンツマイクロ0.4が取り付けられなかったショックから、急場しのぎで103Rをセットした経緯があるので、あくまでピンチヒッターだ。その後ゆっくりYSA-2のシェルに取り付け可能なカートリッジでお気に入りの物を探したら、ありました。SHELTER501MkU。早速取り替えてみた。YSA-2ではどんな音を奏でるか興味があった。

スクラッチノイズはほとんど出ない。サーフェイスノイズも気にならない。SN比が格段に上がった。音の繊細感は501の方が明らかに向上している。かといって決してひ弱な音ではない。明るさ、音のメリハリもある。加えて音の深みもある。ピアノの余韻も美しい。103Rと比べるとかなりの変化があった。いい事尽くめのようだが、決してひいき目に言っているつもりはない。針先の形状の違いも影響しているかもしれない。103Rではk・ジャレット(ECMの音)は少し辛い物があるが、501ではしっくり来る。陰も陽もこなせる。

YSA-2はカートリッジの交換が面倒だ。一度取付けたら簡単には外せない。501を聴いたらはやり敢えて103Rに戻そうという気になれなかった。501をYSA-2の常用カートリッジとして聴き込むことにした。もう501は他のシステムでは聴くことが出来ない。取り付けビスを六角締め付けステンレス製の物に交換し、アンダーハングもきっちり-20mmに調整し直し、針圧を1.5gに設定して常用カートリッジとしての整備を整えた。ようやく一つのシステムが確立できた。
GT2000X→YSA-2→ShelTer501MkU→HX−10000(よっしーさんレビューをお借りします m(_)m )→マッキン&JBL。

  

但し501はカンチレバーの根元が腹擦りしやすい。反ったレコードや状態の悪いレコードをかける訳にはいかない。そのため少し針圧を軽めにし、レコードは毎回エアーで吸着する必要がある。この点が少し厄介だが、、これくらいの手間を惜しむようでは美音は手に入らない。
調整万全で一昨日のMC-L1000と思う存分聴き比べをした。今夜はとても贅沢なひと時を過ごす事が出来、大満足だった。α波に包まれ今でも余韻が残っている。

      
 
   カンチレバー根元とレコード面の間のクリアランスが極小       トランスレスでHX10000の30Ωに直結
    下の穴がYOP-1のバキューミング用吸入口


10月10日
昨夜ゴンさんから2つのミッションを言いつけられた。責任重大である。ゴンさんのスタンスは「いいものは独り占めしないで気の会った仲間同士で共有し合おう 所詮どう転んでも『音』なんだから」というスタイルで、今までもずいぶん貴重な物をお借りした。GT2000の砲金ターンテーブル等はその最右翼のアイテムだ。



ビクターのMC-L1000をお預かりした。今までこのカートリッジの音は聴いた事が無い。以前から一度はこのL1000の音を聴いてみたかった。雑誌或いは人聞きからの情報は豊富に持ち合わせていたが、こればかりは実際に聴いてみないと何ともいえない。しかも自分のシステムで心行くまでじっくり時間をかけて試聴できるとはとてもありがたい。どんな音が出るのだろうとワクワクしながら針を降ろした。簡単にこんな音がした等とは書きたくない。もったいぶる訳ではなく、少し時間をかけて聴きこみインプレしたいと思っている。併せてベンツマイクロ0.4やFR7とも同時比較試聴してみた。今度の週末はYSA-2も含めて久しぶりにカートリッジの比較試聴をたっぷり時間をかけて行なおうと思っている。



同時比較試聴の際、マッキンのプリはとても便利である。それぞれの入力のレベルを細かく合わせることが出来、試聴位置からリモコンで瞬時切り替えが出来るので、一人で簡易ブラインドテストが出来る。

もう一つのミッション。これも大役だ。先日ゴンさんからレポートを頂いたばかりのDV-505を、今度は私の耳で聴いてインプレしなさいという指令だ。これも責任重大だ。何しろDV-505はノーマルの物も触った事がないのに、いきなりGT2000仕様の特別バージョンを組み立てなければならない。組立て用の画像CD-Rをお借りしたが、きっちりセッティングできるかどうか不安である。


デジカメを新調したので、調子に乗り画像を取り込みすぎてしまった。このままで行くとまたすぐWebがパンクしてしまうので自重しよう。しかしここへ来て、またやってみたい事が次から次へと増え、プライオリティを付けるのが一苦労だ。音楽を聴く事よりも、オーディオで遊ぶ方へシフトしかかっているのでうまくバランスを取ろうと思っている。


10月9日
昨日何の前触れもなくデジカメが壊れた話をしたが、今から考えてみると若干思い当たる節がある。昔から私は不思議な体験を何度かしており、その度に「物にも心がある」のではないかと思ったりすることがある。

デジカメが壊れた昨日の昼間、サクラヤでカシオの「エクシリム」というカード型の極薄デジカメをいじくりまわしていた。デジタル技術の進歩はすごいなーと思いながら、こんなのを一つ持っていたら、いつもポケットに忍ばせておいて、イザというときパチリと決定的瞬間が撮れるやもと思いを巡らせていた。それ程軽くて薄くて邪魔にならない。しかもボイスレコード機能とMP3再生機能も付いている。欲しいな〜とは思ったが、あまりの軽さで手ぶれが心配なのと三脚が使えないことで購入をためらった。しかし、いやこれはカメラという認識を捨て、ビジュアル情報ツールと考えれば活用範囲が膨らむなと思いつつ、欲しいものリストの一つに入れて店を後にした。その晩のことである。FinePix2700が嫉妬のあまり反乱を起こしたのは。

新しい物を買おうとしたら或いは買ったら、古い物が壊れる。これと似たような経験を何度かしている。最も衝撃が大きかったのは十数年前の車の買い替え時の事である。新しい車の購入契約をしたその日、今まで乗っていた車が街中で壊れてしまった。半端な壊れ方ではない、シャフトが折れてしまったのだ。折れたシャフトは回転しながら路面と車体を叩きつけ、大音量ともに動かなくなってしまった。レッカー車で移動中も折れたシャフトがまるで駄々っ子が暴れるように路面を叩きつけていた。

オーディオ機器でも何度かあった。新しい機器の納品の日に合わせるかのように従来機が壊れてしまう。AKAIのカセットデッキGX-R99を購入し、長年使ってきたPAIONIACT-9をサブ機としてダビング用に使おうと思ったら、CT-9の回転がおかしくなり結局使えなくなってしまった。

従来機の耐用年数の終焉と新機器の購入時期とタイミング、相反する時間軸のベクトルが偶然にも一致してしまったのだろうが、単なる偶然として片付けてしまうには、出来すぎている。従来機が「なんで俺を見捨てるんだよ〜」と悲しみと怒りをぶつけているような気が、しないでもない。「物にも心がある」のではないだろうかと思ったりしている。

今回の部屋のリニューアルで、一時出番を失った機器の一つにKENWOODのL02Aがある。いずれ活躍の場を与える予定ではいるが、今はちょっと休眠中。ある方から貸し出しの依頼を受けた。二つ返事でお貸しすることにした。「物にも心がある」、俺の出番がやっと来たとL02Aはきっと喜んでいるに違いない。

       
「bakuさん宅で思う存分実力の程を出し切っておいで」    今までの感謝の気持を込めてお別れの記念撮影
と見送りの言葉をかけて、しばしの別れに記念撮影      長い間ご苦労様でした 
何だか泣いている様な.・・・・

デジカメは結局二世代前型落ちのOLYMPUS C700を購入した。200万画素 接写10cm 光学10倍ズーム仕様で在庫品処分の為新品でも半額に近かった。決め手は自社製レンズの良さと実績、そして価格。早速これでL02AとFP2700を撮影してみた。画像をパソコンに取り込んで使う分にはこれで十分だと思った。

夕方、一昨日取材に取材に来られたカメラマンの大関さんがL02Aの引取りと若干の追加撮影を兼ねてお見えになった。プロのカメラマンの方がどういう機材を使われているのか大変興味があったので、失礼は承知の上で拝見させて頂いた。大関さんはNIKONのカメラを使われている。ポラロイド撮影が出来るユニットを取り付けたF3、光センサーでシンクロ発光させる装置その他諸々素人にはお目にかかれない珍しい物を見せて頂いた。

21時に浜田山でゴンさんと会う。話し込んでいるうちにあっという間に3時間が経ってしまった。ゴンさんと話していると3時間は一瞬のように感じてしまう。お会いして実はとんでもない物を2点ほどお借りする事となった。今日はもう遅いので、明日以降また詳しく述べたい。


10月8日
長年使っていたデジタルカメラが壊れてしまった。FUJIFILMのFinePixで3年以上前の製品だ。今200万画素は普及機並みとなってしまったが、発売当時は時代の最先端を行っていた。小型軽量で写りも良くとても重宝していた。このホームページの作成の裏方として活躍していたが、何の前ぶれもなく、昨夜突然作動しなくなってしまった。こういうことはある日突然やってくる。

最近の私の日記のスタイルは子供の頃の書いた「絵日記」と同じだから、画像がないと何とも寂しい。寂しいどころではなく、画像によって拙い文章をカバーしている。私にとって画像=デジカメはHP更新の必需品である。デジカメが壊れた事は、もう日記の更新はやめろという天の啓示であろうか。そうでなくとも近頃は更新中毒に陥りかけており、無理をしている訳ではなく、日記を書かないと落ち着かなくなってしまった。何かやり残したようで1日の締めくくりが出来ない。

後継機種を探そうと近所の店を覗いて見た。あるわあるわ、何を買っていいか迷うばかりだ。家電屋さんの店員としては豊富な知識があり(おそらくデジカメが好きなのであろう)、こちらが冷やかしではないと判断したのだろう、次から次へと商品の説明をし始めた。何を購入していいか余計迷ってしまった。つい昨日まで新しいデジカメを買おうなどと思っていなかったので、商品に対する知識・データーが無い。これがオーディオ製品であればある程度の選択基準があるのだが・・・。

HPの画像用としてのみ使うという割りきりがあるので、画素数は200万画素以上は必要ない。現に当初調子に乗って画像処理をしないままHPを立ち上げてしまった後遺症がいまだに残っている。画素数が多くても結局リサイズせざるを得ない。予算も5万円以下と決めている。さて何を買おうか。買い物前にあれこれ悩む、このひと時が実はとても楽しい。つかの間デジカメ選びを楽しもう。


10月7日
私は人から影響されやすい。好奇心も旺盛だ。素直ともいえるが個が確立されていないともいえる。だから刺激に対してすぐ反応しないように、常に心にスペースを開けて対応するように心がけている。これがなかなか難しい。

k’sの山本さんがKP1100をスケルトンにすれば、真似してやってみたくなる。天野さんが空気室の曲面処理を行なえば、せっせと後追いしてしまう。つい最近も、よっしーさんがYSA-2を使えば、私もそれに触発されて単純に使ってみたくなる。ところが同じ触発を受けても、そこにひねりを加え新たな展開をしていく人を私は知っている。よっしーさんの何気ない一言を元に、イメージを形に変えてしまった。私の友人で悪の水先案内人?(笑)の浜の字さんだ。も〜ちろん悪人ではない。その浜の字さんから先日貴重なレポートを頂いた。何とGT2000に傷一つつけることなく第4のアームを取り付けてしまった。アバンギャルドなダイナベクターのアームDV-505を。Webに少しゆとりが出来たので特別寄稿文として掲載させて頂く。GT2000の所有者には参考になると思われる。

私はと言うと今日は音楽OFF日。部屋に戻ったのが遅かったので音楽は聴いていない。ただ今ちょっとした実験に取り組んでいる。科学的データーにより精神的な安心を得る為に。そして部屋の特製を知り対策を講じるために。手始めにJBL4348から始めて順次D−55とブリロンでもデーターを取る予定だ。


  
ノートパソコンに測定用ソフトを入れ      音出しの使用ソフトは画像の通り          リアルタイムアナライザーで音を解析
外部マイクで音を拾う。今回は実験      トラック52から始めて徐々に周波数       見にくいが画像のような表示以外にも
なのでマイクは安物のコンデンサー      を上げて行き、それぞれの音を測定用      3D表示にしたり色々表示出来る
マイク。しかし、耳の位置に来るよう      ソフトで解析する                   オシロスコープも付いている
しっかり三脚で固定して使用する
       MJ誌監修「耳でわかるシステム診断」    フフラッシュで見にくいが、取り直ししようと
                                                      思ったらこの後デジカメが壊れてしまった(涙)

これはJBL4348を3m離れた位置で試聴時の耳の高さにセットしたマイクで拾った35Hzの音の様子。パソコンに付属していた安物のコンデンサーマイクだが、ちゃんと35Hzの音を拾っている。色が変わっている棒グラフの部分が35Hz。実際に聴いても48からはきちんと音が出ている。因みに音量は普段の試聴レベルを70とした時の50で音だしをした。

本来音の良し悪しは自分の耳で判断するものだし、好みの音は最終的には自分の耳=脳が決める事である。いくらスピーカーからは規定値通りの音が出ていようと、自分の耳で聴こえなければ意味がない。一方で科学的な裏づけがなく闇雲に自分の感性だけに頼ってしまうのも独りよがりの自己満足に終わってしまう。プラシーボ効果の餌食にされる事さえある。
科学的な裏づけ(測定値)と聴感、いわば車の両輪だ。どちらを偏重してもいい事はない。

JBL4348からは周波数特性通りの低域が出ていた。そしてそれを自分の耳でも確認できた。高域も18Khzまでは聴き取れた。まだ私の耳は劣化していないようだ。

10月6日
殺風景な部屋に観葉植物を持ち込んでみた。部屋のインテリアに興味がないわけではないが、今は実用本位に使っている。目下の課題は部屋のチューニングで、インテリアまでは意識もお金も回らない。ただオーディオ機器とレコード類だけではくつろぎの空間としてはやはり物足りない。そこでかみさんの目を盗んでアレカヤシとポニーテールを拝借して置いてみた。ポニーテールには下からライトを当ててみると結構いい雰囲気が出る。お金も手間もかからないお手軽インテリアだ。
              

Studio K'Sの山本さんから紹介を受けた雑誌社の方々がお見えになった。「あの時代、オーディオへの憧れを今再び」というタイトルで本を出版するとのこと。この本は、「30代後半40歳台〜50台をメインターゲットに、その昔、オーディオには憧れていたが、お金・仕事・住居・結婚などなどの状況で自分の好きなオーディオに手が出せず、あきらめた人にもう一度、オーディオを趣味にしてみませんか?」というのが、コンセプトとのこと。

照れでも謙遜でもなく、自分に何が語れるかは不安ではあったが、コンセプトに共感できたことと、今の自分に出来る事は積極的に関わっていこうと思っているので、気持ちよく取材?に応じた。そうは思ったもののやはり慣れない事なので、来宅まで緊張していた。カメラマンの方を含めて総勢4名ほどでいらした。5人がこの部屋に入ったのは初めてのこと、機器達も驚いた事だろう。

こちらはとにかく自然体、自然体と何度も自分に言い聞かせているが、ディレクターbakuさんのインタビューに答え、話し始めて1〜2分で喉がカラカラになり、声も上ずっている。こりゃとんでもないことを引き受けてしまったと後悔しかけたが、さすがプロの方たちだ。こちらの状況を察してか話の持って行き方が実にうまい。す〜と話題を昔話に振り、話し易い方向へシフトした。横から女性編集者高井さんがす〜と麦茶を差し出してくる。それから後はもうオフ会模様。楽しい語らいと音楽であっという間に時間が過ぎていった。終わってみればこれで取材になったのかなと思うほど皆でワイワイガヤガヤで、楽しかった。

一通りそれぞれのシステムを聴いていただいた。CDとレコードの聴き比べも行なった。実はJBL4348のシステムはご存知の通りセッティングしたばかり。特にアナログは一昨日アームをYSA-2に換えカートリッジもDL103Rを取り付けたばかり。レコード再生中に例のスクラッチノイズを出さなきゃいいがと不安であった。インタビューの時「お気に入りのレコードは何ですか?」と尋ねられ、エディ・コスタやウォルター・ビショップ・JrのLPを差し出したのだが、実はまだDL103Rでは聴いていない。それを聴いてみようということになったが、リハなしぶっつけ本番。頼むからご機嫌よく鳴ってくれよと胸中不安で一杯だった。無難にSPUにしとけばよかったかなと思いつつ。

が・・・DL103Rは実にいい子だった。スクラッチノイズ皆無で、コスタが鍵盤を引っ叩く様を実にリアルにエネルギッシュにぐいぐいと再現してくれた。一同(私も)聴き終わった後暫く声が出なかった。bakuさんが一言「鳥肌が立ちました」。続いて編集長小林さんが「ピアノってスピーカーの手前にあったんだ」。カメラマンの大関さん「同じ4348でもCDでは低音が膨らみ過ぎたが、アナログではぎゅと詰まっている」。高井さん「・・・す・ご・い・・・」。

で私はというと、皆さんにアナログの良さを解って頂いて ホッ!。さんざんパチノイズを撒き散らしていた103Rが超優等生になってダブルで ホッホ。機械にも心があるのかしら。普及価格のカートリッジでもシステムを追い込んでいくと感動を与える音になっていくことを私自身が再確認できた。これがベンツマイクロやライラ、シラズでなかったところに意味なり価値があった。いいのは当たり前だから。

ところで、今日の皆さんの驚きはアナログだけではなかったようだ。ブリロン1.0の音に全員が「口ぽかん」状態になった様子。シスコン並みの10cmに満たないスピーカーからどうしてあんな音が?と首をかしげておられた。再セッティングで確かに音は格段に良くなっている。音場感も周りを整理したお陰で向上している。D-55やJBLもそれなりに良かったようだが、締めくくりのリクエストはブリロンでアナログのボーカルをという事になった。そこでロクサンRV+ライラクラビスとブリロンでJ.スコットのボーカルを聴いてあっという間の2時間半のお開きとなった。

取材そっちのけで、解る人たちにいい音を聴かせてあげる事が出来、しかも我が愛器たちも一所懸命それに応えて実力を発揮し、実は私が一番楽しんだのかもしれない。

  

      取材に来られた皆さんに美音をご馳走する           聴き入るbakuさん なんかとても絵になる
          取材は取材として、これから皆さんたちと別の形で交流の輪が広がりそうな予感がする。


10月5日
YSA−2の正確なアンダーハング数値を知りたくて、よっしーさんにメールを出した。嬉しい事に即行で返事を頂いた。一昔前なら、しまい込んだ取説を探し回ったり、古い雑誌を引っ張り出して関連記事を調べたりしたと思うが、ネットと人の繋がりはこういうとき非常に助かる。しかしこのたびのよっしーさんといい、先日の閑人さんといい、人の善意に触れて感謝の気持で胸が熱くなる。

YSA-2のアンダーハングは、やはり20mmで合っていた。科学的根拠の裏づけは、疑心暗鬼を払拭し精神的に安心が出来る。パチノイズ発生の原因は他の要因という事がはっきりした。よっしさーんもメールで「う〜ん、、、こーゆー事って、何故かありますねー。(YSA−2に限らず)拙宅でもカートリッジを取り換えた途端にパチパチ攻撃に遭ってビックリする事しばし、です。大抵の場合はそのまま何度か再生していると、スクラッチノイズも消えるのですが、、、。針先形状の違いや、その他諸々の要素によって、音溝の、普段擦られていない部分をトレースするとそうなるという説があって案外そうなのかもしれません?。」とおっしゃっていた。

実際同じレコードをSPUで2回ほどトレースし、またDL103Rに戻して聴いてみると嘘のようにスクラッチノイズが減っている。針先の形状や針圧でレコードの溝に何らかしらの変化が起きたとしか考えられない。

今日はそのレコードの整理を娘と娘の友人Tさんにお願いした。Tさんは娘と同じ大学のモダンジャスクラブの仲間で、ピアノを弾いている。大学に入ってからJAZZを弾き始めたそうだが、私は彼女たちを見ていると、何か物凄く嬉しくなる。今の若い人達の音楽環境は、例えばTVやFM放送を例にとるまでもなく、圧倒的にポップスやロック系の音楽に接する機会のほうが多い。そういった中でJAZZと巡り合い、進んで自ら演奏してみたいという志に心からエールを送りたくなるのである。こういう言わばマイノリティだが、しかし真摯で情熱溢れる若い人に接すると日本もまだまだ捨てたものではないと思ってしまうのは大げさかつ年のせいであろうか。

  

今までレコードはおおよそジャンル別に分けてしまっていた。ディスクユニオンと同じ様に例えばピアノ、サックス、トランペットという具合に。これをカテゴリーに関係なく単純にABC順にアーティストで並び変えてもらった。このほうが検索の手間が省ける。最近記憶力が落ちてきたことと、量もこれ以上は増やさないつもりでいるので単純化した。以前からやろうと思っていたが、量が多いので一人では億劫で延ばし延ばし今日まで来てしまった。さすが若い人は手際いい。2日はかかるだろうと思っていたが、朝から始めて夜7時過ぎに全て終わらせてしまった。感謝である。
今後引き続き今まで紙ベースの中途半端だったデータベースをパソコン入力してもらう予定でいる。これでライブラリーの整理が一気に加速され、また彼女たちもアーティスト、タイトル、曲名を覚えたりでいい勉強になるのではないかと思っている。


10月4日
よっしーさんの掲示板でYAMAHAのGT2000のオプションアームYSA−2が話題になり、よっしーさんも9月18日以降の日記でレビューを書かれている。これに触発され私も何年かぶりにYSA−2を聴いてみたくなった。このアームはその昔GT2000X購入時に同時に手に入れたもので、その当時は確かピュアストレートアームという事で話題にはなっていた。その後CDの急速な普及とアナログの衰退で、YSA−2はもとよりアーム自体も生産されなくなり市場から消えてしまった。

YSA−2は極端なショートアームとカートリッジのオフセット角度を持たない純粋なストレートアームのため、見た目にトラッキング歪が気になり、少しためらいを感じながら使っていた。結局カートリッジ交換が面倒だったので、一旦取り外した後そのまましまい込んでしまった。

その当時SPUをどうしても使いたくてノーマルアームに戻したままで今日に至っている(持っていたことを忘れていた)。贅沢なことに今SPUを使えるアームとターンテーブルがあるので、そちらにSPUを移して、よっしーさんがおっしゃる通りYSA−2を使ってあげようという気になった。1500本しかないということもさることながら、その当時のYAMAHAの技術者陣があそこまでこのアームの開発に力を入れていたことを知って、ならば持っているのに使わざるは犯罪並みと思うようになった。

オーディオ製品に限らず、機器物は使って初めて何ぼのもの、価値なり意味があり、ストックさせておいては劣化するばかりか製作意図にも背く事になる。そんな思いがあったかどうかは分からないが、先日のFR64Sの前所有者も誰かに使ってもらうことにより始めて64Sも喜ぶと思って市場に流したのではないだろうか。私もこの夏死蔵品をだいぶ人手に渡した。それでもまだ何点も休眠中の機器達が今か今かと出番を待っている。愛着、思い入れがあってなかなか処分?出来ないでいる。かといって全てを使いきれるわけではない。「引き算の美学」の実践とカッコイイことをのたまいながら、使わなくても持っているだけで「しあわせ」な気持ちになれるときがある、などと訳の分からないことを言出だす始末。割り切りが出来ず女々しいと自嘲している。所有欲と使用欲とは同じ人間の欲望でも微妙に温度差がある気がする。

横道にそれるが、先日取引先の招待で台風の真っ只中、増添要一氏の講演会を聞く機会があった。「蘇れ日本経済」という演題の中での話し、日本の個人資産総額は150兆円(日本の国家予算のおよそ2年分のストック)、そのうち70兆円は70歳以上の老人が持っているそうだ。何故か?老後が心配で溜め込んでいるとるとのこと。もう十分老後なのにと揶揄し笑いを誘っていた。日本経済を活性化させるためには70歳以上の老人がどんどん買い物をすればよい。ご老人が老後を心配することなく安心して70兆円を市場に流して行けばデフレスパイラルは止まる、てなマンガチックな話だが真実も含まれている。

閑話休題-
人間には物を溜め込む習性(本能)がある。まして将来不安があるとなおさらだ。お金や価値のある物を市場にはき出せば市場は見る見る活性化される。卑近な例では今のヤフオクのアナログ関連の取引を見ればわかる。私は将来不安のために物を溜め込んでいるわけではない。ヤフオクに出品したり下取りに出すことが出来ないだけだ。

もともと転売する為に或いは下取りに出すことを前提に買い物をしていない。だから箱は特別なものでない限り処分するし、取説も線を引いたり丸を付けたり実用本位に使っている。機器は相当使い込んでいる。キズを付けない事には神経を使うが、電源コード何ぞは場合によっては蓋を開けて根元から交換してしまう。たまには改造もしてしまう。だから人様にはお売りできないばかりか差し上げるわけにもいかない。物は確かでもいわゆるジャンク品扱いになってしまうのだろう。十分使い込んだ後、棚に飾って愛でている。そうやってストックが増えてしまった。但し中にはYA−2のように使い切っていない内に死蔵品になりかけた物も結構ある。

もとい YSA−2を久しぶりに取り付けてみた。ここで失敗があった。カートリッジだ。YSA−2はシェルとアームが一直線に直付けになっており、カートリッジはシェルの下からビスで取り付けるタイプだ。シェル天板に穴が開いていない。テクニカのシェルと同じ形式だ。

                        

私にとって極悪人(笑)!?のゴンさん
から「ベンツマイクロ0.4が半額以下で出品されれますゾー」という悪魔の囁きがあった。「使用僅少の0.4 なぬ三分の一以下の価格 こりゃ買わずして アナログ語る資格無くもがな 何がアナログ派じゃ 日本経済の活性化にも貢献できるぞよ イテマエ イテマエ」。ほとんど条件反射的に入札していた。即日真新しいケースを身にまといピッカピカのベンツマイクロ0.4が手元に届いた。有頂天で早速YSA−2に取りつけようと思った.....。あれ?!.......歓喜が冷や汗に変わった。ベンツマイクロはシェルの上からしか取り付けられない。知らなかったのである。何度かその音は聴かせてもらった。写真でも見ていた。しかしカートリッジ取付け形式までは眼中になかった。大失態の巻であった。

(尚、ゴンさんから大変興味ある特別寄稿文を頂いた。Webにゆとりができたので、近日中に雑記帳に掲載する予定です。)

       
   ほとんど未使用状態に近いベンツマイクロ0.4              これは別のカートリッジだが、このタイプは取り付けられない

0.4は天板穴あきユニバーサルヘッドシェルに取り付けて他のアームで聴くことにし、目下の主役YSA−2には結局DENONのDL103Rを取り付けることにした。先日K’Sの戯れる会でカートリッジ試聴比較を行なった時この103Rが思いのほかいい音で鳴っていたのと、やはり何はともあれジャパンスタンダードの直系、奇をてらったところは皆無で標準的だが安心して聴ける。取り付け完了。それにしても大丈夫かなこのアンダーハングは?と思いつつ針を落とす。ソフトはアート・ファーマーの「モダンアート」。

       
   始めは奥の穴に取り付けた                              続いて前の穴に取り付け

聴き込んで行くと確かにレコード外周と内周付近では高音特にピアノの音がわずかながら歪っぽく聴こえる。気のせいかと思いレコード替えて聴いてみた。やはりわずかだがピアノの高音部が歪っぽい。やっぱりトラッキング歪みかトレーシング歪みが発生しているのかと思った。またやたらとレコードのパチパチノイズを拾う。

YSA−2のヘッドシェルにはカートリッジ取りつけ穴が2箇所ある。シェル自体も前後に移動させることが出来る。始めは後ろ側=アーム支点に近い方に取り付けた。取説を見ずにカートリッジを取り付けたため、もしやと思い穴の位置を前にずらして再度取り付け聴いてみた。気のせいか歪感はなくなっていた。アンダーハングを計ってみたらおよそ-20mm。実はアンダーハングの値を忘れてしまった。取説は?と探してみたものの、手元に無い。大事にどこかにしまい込んでしまったようだ。最後に聴いたのはもう10年以上もまえのことだから・・・

       

アンダーハング20mmで聴いてみた。自分の耳を疑うわけではないが、レコードを替えて聴いてみた。確かに以前のような耳の後ろが痒くなる様な神経質な音は出ていない。これなら安心して聴ける。DL−103Rの特徴か或いはアームの傾向か、音に煌びやかさがある。明るく力強い。JAZZ、特にR.ガーランドやO.ピーターソン等のピアノトリオを聴くにはとても相性がいい。ただ陰影に富むM.ウォルドロンの「レフトアローン」などにはどうかなと思う節もある。K.ジャレットのように精神世界を反映するような演奏には向いているか、まだ聴いていないから何ともいえない。ただ軽快なテンポのピアノトリオ等はこのセットで楽しんでみようと思う。しかし相変わらずパチノイズは盛んに出ている。他の針では気にならないのに、やはりセッティングに問題があるようだ。しばらく調整が続きそうだ。

WebSpeceに少し余裕が出てきたことで、書き込み量が増えてしまったが、あまり調子に乗っていると、またすぐパンクしてしまいそうだ。今日はこの辺で。


10月3日

低音吸収グッズAを作った。取り外した48のサランネットの裏側にフェルトを4枚押し込みガムテープで止めた。これを当初は四谷のイーグルのように天井にでも吊るそうかと思ったが、結構な重量になってしまったので計画変更、スピーカーの裏に設置した。設置といってもただ置いただけ。

チューニングは本来カット&トライで効果を確認しながら行なうのが本筋だが、このグッズの効果は?である。こんな子供だましのような作り物でまともに48を押さえ込もうなんていう考えがそもそも甘い。はっきり言ってこれを置く前と後で音が変わったかといわれると、分からない。たぶんに自己満足的なところがある。もっとも余ったフェルトの処理とサランネットの扱い(置場所)を解決できたので、そちらの方が効果が高かった。
続いて48本体の下、シャフト弁慶の隙間にフェルトを4枚折りして放り込む。その上にNekkenのカーボンハットを置いて定在波を防せごうという趣だ。カーボンハットは以前D-55にFE208SSを使っていた時、空気室の定在波と低音処理のために使用していた。結果的にはないほうが良かったので、それ以降使っていなかった。

バスレフや密閉式と異なり、バックロードホーンには吸音材は使わない方がよかった。BH派には長岡氏の提案もあり吸音材は使わないことが一般化していると思うが、自分の耳で確かめてみたかった。トータル的に中高音の突っ張りが激しくなり、音が痩せてしまった。低音の量感も減ってしまった。定説には素直に従った方がいいところもある。
それで、このカーボンハット結構いい値段がするので捨てることもできず、今回のSPの下置きに活路の道を見つけてあげた。もっともこれもフェルトと同じで大型スピーカーをたったこれだけの量で低音(定在波)処理が出来るとは思わない。4枚折りのフェルトと合体していくらかでも効果があればと思っている。
更に余ったフェルト(20mも買うと結構使い勝手がある)、カーペットの下に敷いて、中高音の吸収と床の防振(これは果たして効果があるかは不明)対策として使用した。これは効果というより明らかな音の変化があった。2.4m×1.5m=3.6uの面積(厚さ12mm)があるので、適度にデッドの方向に傾いた。鉄筋コンクリート+ボード+ガラス窓の部屋なので本来かなりライブであったが、フェルトを敷いたら部屋の真中でパンパンと手を叩いても響きが少なくなった。

48の音は一定音量までは明らかにまろやかにそしておとなしくなった。ある意味でとても聴きやすい音であり、小音量で長く聴いても聴き疲れすることはない。しかも低音の量感もそこそこあり、中高音は適度に響きもあって音も生き生きしている。
但しそれも一定の音量までで、ボリュームを上げていくとだんだん低音の歯切れが悪くなりだしてくる。音量と部屋のチューニング、この辺の兼ね合いは今後の課題だ。ただ今までの安物のカーペット、フェルトを下敷きにしたおかげで足で踏んだ感触がにゅわとして具合がいい。少しだが高級ホテルのロビーを歩いている様な気分になった。しかしオーディオ機器、特にレコードには悪影響もある。カーペットで押さえ込んであるとはいえ、どこからとなくフェルトのカス?細かい埃が出て来て機器の上に薄っすらと積もっている。当分バキューム掛けが日課になりそうだ。痛し痒し。

10月2日
一度作成したwebを再度見直して修正する作業は、後ろ向きで辛気臭い。特に画像をリサイズしたり容量を落とす作業は時間がかかり面倒くさい。HPの基本アーキテクチュアーが決まらないうちに立ち上げたものだからサイトもツギハギだらけで、あっちへ飛んだりこっちへとんだりで、見るだけでも一苦労だ。

ホームページビルダーは感覚勝負で誰にでも簡単にすぐHPを作ることが出来るが、逆に後先考えずに立ち上げるとその後がいかに大変か思い知らされた。抜本的なリニューアルは時間がかかりすぎるので、諦めた方がいいかもしれない。とりあえず画像やコンテンツの容量を落としてWebSpeceを3MBまで確保できた。年内一杯位は更新出来そうなので、メンテナンスを終了した。正月休みにでも再度メンテナンスしようと思う。

10月に入ってからも小刻みに時間を使って部屋のチューニングを行なっている。先日48のバーン・インの時に使ったフェルトで低音吸収グッズ@を作ってみた(雑記帳14)。出来栄えはK君を驚かすほどの物とは言い難く、どう転んでも素人のやっつけ仕事って感じだ。今回はテスト試作なので、まあ見栄えよりも実を取ろう。

       

効果の程はやはり今一であった。吸音材がなくても、小音量で48を聴く限り低音のかぶりは感じない。問題は大音量時だが、この程度の吸音材では吸収しきれない。48の低音のエネルギーは凄まじく大きく、部屋全体を揺るがしている。

低音の量感を少なくするためには後ろの壁からの距離をもう少し離せば改善できると思うが、これはばかりは独りでは出来ない。そのうちまたサポーターにお願いすることになると思う。それまでは小刻みにやれる範囲でルームチューニングしてみるつもりだ。


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